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ALKINIST -あるきにすと-

上りと雨 

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歩行距離を稼ぐためにも早朝出発したいのだが、朝から雨。
出鼻をくじかれた感じで、二度寝。これなら1日中雨が降り続いて今日が休みになればいいのにと思ったが、雨が止めば歩かないわけにはいかず9時過ぎより歩行開始。
2キロも上り続ければ、眼下には昨日テントを張った小屋がある集落が見えた。

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山間の村。
最初の9キロで500メートル高度を上げたが、ここから足を止め、座り込む回数が増える。
座ってから100メートルも歩かないうちに地面に腰を下ろしてしまう。何度も足を止め、また歩くを繰り返した。

追い打ちをかけるように雨が降り始め、上りと雨という最悪な組み合わせ。
振りが強くなったところで民家の屋根下に逃げ込み、30分雨宿り。
そしてまたしばらく歩いたところで雨。民家の屋根下に逃げ込む。
この日はひたすら上りが続き、高度を1000メートル上げたが、3000メートルの雨は冷たく寒い。

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十分なスペースがあるとは言えない屋根下で寒さに震えながら雨が止むのを待っていたら「こっちはもっと広いからおいでよ」とこの家の子供David。

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もう16時だし、雨は依然降ってるし、上りに疲れていたので、もう歩きたくないと思い、テントを張らせてもらえないかお願いしたところ快諾してくれた。19キロしか歩けず…。

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テントにいるとDavidが熱い紅茶を持ってきてくれた。冷えた体を温めてくれる。

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さらにはご飯まで。
テントを張る際は地面を掃いてくれ、イスが少し濡れていたらそれを拭いたり、12歳とは思えないすごく気配りの出来る子供だった。

夕食を作る必要がなくなり、寒いし、疲れてるし、やる事もないので18時に就寝。

コロンビアの歩行開始 



国境の町イピアレスで1日半休養を取った後、コロンビアの歩行を開始する。

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とりあえず目指すは314キロ先のポパヤン。

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この先厳しい上りが待ち受けていることを考えれば全然楽観できないのだけど、絶景に溜息。コロンビアのアンデスも素晴らしい。

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唯一の難点は道が狭い事。
切り立った断崖に造られた道路なんでしょうがないのだけど、カーブが連続する中、トラックやバスの通行も多いので少し怖い。
イピアレスから1000メートル下り。その後上りに変わるのだが、きつくて全然歩けない。
足を止める回数が増え、道脇に座り込む。さらに上の方に続く道路が見え、戦意喪失。

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車の整備工場の小屋を借り、テントを張る。
46キロと歩行距離自体は歩く事ができるのだけど、上りに慣れるにはまだ時間がかかりそう。

コロンビアへ 



土曜市翌日の日曜日、昼過ぎに出発。
4カ月も荷物を預かっていただき、ありがとうございました。

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この先大きなアップダウンがある事は分かっているので、このなまった体で上れるのか不安。

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歩行再開初日は27キロ歩き、ガソリンスタンドでテントを張らせてもらう。
テントを張るのもストーブを使うのも久々で懐かしい感覚。

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2日目は下り。
オタバロから1000メートルくらい下っている。

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2日連続のガソリンスタンド泊。
この先は山。上りが待ち受けている。


3日目。
歩き始めて間もなく上り。
足が重くて一度足を止めれば、その後クセになり何度も止める事になる。
ペースは全く上がらず4時間で11キロというスローペース。
歩行を中断する11月以前ならもっと楽に上れてたんだろうかと思う。
今の体じゃ無理なんじゃないかと思った。

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そんな時に差し入れしてくれる人がいて、

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眺めの良い景色が現れる。こういう景色を眺められるのは人力だからこそ。
頑張ろうと思える。
結局この日は2800メートルまで1000メートルの上り。

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4日目は車輪の部品が破損。
自転車屋があるとは思えない小さな町でタイミングよく自転車屋が現れてくれ、部品を交換。

初日27キロ、2日目42キロ、3日目29キロ、4日目36キロ。
上りやら自転車屋やらで時間を食ってるからだけど、歩行距離は思うように伸びない。
焦らずいくしかない。

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5日目。国境まで20キロの所から歩行開始。

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コロンビアは近い。

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そして国境着。ありがとうエクアドル。

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そしてリヤカー引いて50か国目のコロンビアへ。

Otavalo 

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昨年11月以来歩行を中断していたカヤンベ近郊の赤道へ約4カ月振りに戻る。
南米大陸のゴールと定めていたキトの赤道記念碑に到着し、南米大陸縦断は一応終えた形にはなっているのだけど、もう少し歩いてみる事に決めた。

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キトの赤道記念碑と同じく、実際の赤道はややずれた場所にある。
国名が「赤道」のくせにお粗末な話だ。入場料2ドルかかるので外から写真のみ。

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リヤカーなし、最低限の荷物だけだったが、この4カ月、まったく歩いていなかったので20キロを過ぎた辺りから疲れを感じ始める。

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37キロ歩いてオタバロへ。
先住民インディヘナが多くとても落ち着く町。
この4カ月、リヤカーと大きな荷物はずっとここに残していた。

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オタバロでは毎週土曜日に土曜市が開かれ、自分にとって3度目の土曜市を迎える。
中心部から離れたところでは朝から動物市、中心部では民芸品が主だが、少し外れた場所では衣料品などが売られており、荷物軽量化のため、ここで不要なものを売りさばく。

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本格的な歩行再開準備も着々と進む。

共同通信社によるネットニュース 

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http://this.kiji.is/168616352920995318?c=39546741839462401

共同通信には歩行開始前の2008年末より記事を配信していただいている。
エジプト、南アフリカでは外信部の記者の方に取材していただが、それ以外は鳥取、東京、大阪、上海と広江さんがわざわざ取材に訪れ、記事を書いてくれた。
現在は科学部とかいう自分のやってる事と全く関係ない部署にいらっしゃるのだけど、継続して取材してくださるのは本当にありがたいです。

日本海新聞掲載 

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11月1日 日本海新聞掲載

南米大陸踏破後の報道 



5月24日 日本経済新聞夕刊


共同通信社によって配信
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H57_U6A021C1000000/
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161021/k00/00e/040/236000c
朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASJBB6QCYJBBPUUB008.html