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ALKINIST -あるきにすと-

再会 

ペルー6日目。
1日60キロペースで歩き続けているので疲労が溜まり、前日から少しペースが落ちた。

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さらにこの日はじわじわと上りが続き、400メートル程上昇。4338メートルに達した。

峠を越え、ブルーハーツを聴きながらゆるやかな坂を下っていたら、前方からやって来たバイクが停車した。
バイクで旅する旅行者は度々目にするのだけど、止まる事も挨拶を交わす事もない。
それだけに珍しいなと、もしかしたら日本人だろうかと思い、じっくりとその姿に目をやれば見覚えのある顔だった。

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彼と最初に会ったのは2カ月前、チリ・アタカマ砂漠での事。
その後南米大陸最南端ウシュアイアで知人のサイクリストが彼と会った事を知らされ、「やっぱバイクは早いな」と思っていたのだけど、まさかペルーまで戻ってくるなんて思うはずもなく…。



自分がウシュアイアから7カ月半かけて7500キロ歩いてきた道をわずか2カ月で往復してくるとか早すぎです。意味不明です。
「なんでここにいるんですか?意味分からないんですけど」と連呼しておりました。本当に意味分からん。

時速5キロの徒歩行はバスなどで旅するバックパッカーのスピードとはもちろん比べ物にならず、同じ人力でも自転車の機動力とは3倍くらいは違う。
再会なんてものはめったにないだけに、彼との再会はとても嬉しいものだった。

アルゼンチン、チリで会った豪州人サイクリスト・トムが今ボリビアにおり、おそらく同じルートを走って来るものと思われるので、トムとの再会もまた楽しみ。

Juliaca 

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ボリビアからペルーへと入り、1時間の時差が生じた。
1時間遅れとなり、朝6時半から歩いていたのが5時半からとなる。
テントを張った昨日は19時に就寝。5時半から歩き始め、19時に就寝とか我ながらメチャクチャだ。

昨日は60キロ先の町を目指したが、安宿はなく、予定外のキャンプとなった。
現地人は「安全」と言っていたけど、意外と人口密度は高く、死角はなく、テント設営場所を探すのに一苦労だった。

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ペルー3日目の朝。

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チチカカ湖の向こうにプーノが見えてきた。

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プーノに入るも朝食をとっただけで素通り。
観光地ではあるけど、1人でツアーに参加して島巡りをしても面白くないし、今は早くクスコへ辿り着きたいと思っている。



この標識が現れたのが昨昼の事。
この時点でクスコまで約450キロ。7,8日はかかるなと思っていたら、ずいぶんと遠く感じられてモチベーションが低下。
今更ながら徒歩ってなんて非効率なのだろうと思う。
バスに乗りたい……なんて久々に頭をよぎったけれど、ここでバスに乗るくらいなら飛行機に乗って日本へ帰るわという気持ちでいる。キトまで歩き抜いてやる。

決してモチベーションが高いわけではないけど、3日目にしてようやく広々とした路肩が現れ、ドライバーから激励され、「乗っていくか?」と何度か尋ねられ、少しずつ気持ちは上向いている。

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車が停車して、こちらにやって来た女性の手には差し入れがあった。

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その後しばらくすると、わざわざ戻ってきてくれて、さらにバナナやパンなどを差し入れてくれた。
グラシアス、ありがとうございます。
応援してくれる人の存在は本当に励みになる。
頑張って歩こうと改めて思った。

Juli 



コパカバーナから9キロ歩いて国境着。

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南米4カ国目のペルー入国。
ペルーは基本的に90日の滞在が認められているけど、90日で歩き抜けるか微妙なところ。
「歩いているから120日の滞在を許可してほしい」と言ってみたら、150日の滞在許可をいただいた。

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チチカカ湖を横目に見ながらペルーを歩く。

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チチカカ湖にもフラミンゴがいた。

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その辺の民家の側にもフラミンゴの姿。ありがたみが薄れる。

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交通量は多くないので問題ないが、チリ、ボリビアと比べたら路肩が狭く、やや歩きにくい。
道脇で農作業をしている人など、時折奇異の視線を向けてくるが、手を振れば同じ様に振り返してくれ、ペルー人の印象は上々。

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多分首都リマへの距離。
6月下旬~7月上旬到着予定。


いかにしてペルーを歩き抜こうか。
治安が良くないのは都市部だけなのか。
田舎でテントを張っても問題ないのかなどなど分からない事だらけ。
これからペルーでの歩き方を確立していかないといけない。

これまではテント泊メインだったが、ペルーでは宿があるなら無難に宿に泊まっていくつもり。
ペルー初日の今日は暗くなるまで61キロ歩き、Juliという町に辿り着く。
きれいな個室、WiFiがあって1泊5ドル。相場はこんなものなのだろうか。
宿に入った途端、雨が降り始め、ギリギリのタイミングだった。

明日、明後日もそれぞれ62キロ歩けば町に着けるので、頑張って歩くか。

Copacabana 



3人での徒歩旅を終え、再び1人になる。
チチカカ湖の北側を歩くつもりでいたけど、不安要素がいくつかあり、気が進まなくなったのでコパカバーナを経由してペルーを目指す事に。

この2日間、リヤカーの荷台は荷物満載だったため、自分1人分の荷物だと随分と軽く感じられ、自分のペースでスイスイと進んでいく。

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40キロ弱歩いて対岸が見えてきた。しかし橋は架かっていない。

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バスなどもこのような渡し船で対岸へ渡る。

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動力には極力頼らないというのが自分の旅なのだけど、不本意ながら渡し船で対岸へ渡る。
フエゴ島から南米大陸本土へ船で渡った時以来の動力。
絶景続きだったので、このルートを歩けたのは良かったと思う。

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崖上の道が延々と続き、テント設営場所はなかなか見つからなかったのだけど、チチカカ湖を見下ろす場所にテントを張る。
1人で歩くのも、テントを張るのも3週間振りの事。

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2日目。今日も上りが続く。

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最高地点は4251メートル。

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コパカバーナが見えてきたけど、なぜかここだけどんよりとした雲が空を覆っていた。
50日超に及んだボリビア滞在だけど、ここが最後の町。

グラシアス、ボリビア。明日ペルーに入ります。

Huarina 



これまで約6年、6万キロを歩いてきたけど、ロシアを歩行中、犬が20キロ付いてきたのを除けばずっと1人。
カザフスタンで会った若者、豪州では同行取材の依頼があったり、稀に一緒に歩いてみたいという人もいたけど全て断ってきた。

3週間のラパス滞在を共に過ごし、一緒に祭りに行った人から「一緒に歩いてみたい」と言われ、チチカカ湖への約70キロを共に歩く事となった。

1人は2009年にキルギスでも会っている二胡奏者のヨシさん。
彼はウガンダ滞在中にマスクを買っており、自分がアフリカ縦断中に同じマスクを購入した時、「南米でコラボしましょう」と言われていた。残念ながらウガンダで買ったマスクは今回持ってきていなかったのだけど、南米のニットマスクで念願のコラボ。

もう1人は書道家のフミちゃんという女の子。「一緒に歩こう」と言い出した張本人、変人。
それをヨシさんに伝えたところ、「面白そうだから俺も行く」と言い、今回の3人旅となった。

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彼らの荷物も荷台に積み込めばこの通り。100キロ超。

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交代しながら急勾配の坂を歩き、ラパス脱出。

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時速3キロペースで2時間、6キロ歩いて、高台にあるエル・アルト着。
ラパスの街を見下ろす。17泊したラパス、さようなら。

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その後はフラットな道が続く。
普段は食事をとる時、写真を撮る時、現地人に声をかけられた時以外は足を止める事はないのだけど、歩行初心者の2人がいるので1時間歩いて休憩というペースで進む。

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撮ってもらいました。

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ワイナ・ポトシとリャマ。

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34キロ歩き辿り着いた初日の宿。
宿っていうか小屋の中にマットを敷いて川の字で眠る。

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2日目。
疲労困憊のフミちゃん。
休憩の度にぐったりとし、バスを使った方が良いんじゃないかと思ったけど、頑張って2日間歩き抜いた。

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2日目も35キロを歩き、目的地のHuarinaに到着。
70キロの3人徒歩旅は無事終了。
本当にお疲れさまでした。

ラパスでの日々 

気が付けばラパス到着から21日が経過。
祭りを見るため、5日程ラパスを離れていたとは言え、予定外の長居となった。
1泊6ドルで個室に泊まれるし、街歩きも面白いし、知人と7年振りの再会があったり、別の知人が日本から来たり、あるいはビーニャからここまで頑張り続けた反動からか、すっかり腰が重くなってしまった。


以下適当に写真。



コパ・リベルタドーレス、ザ・ストロンゲスト―サンパウロ戦を観戦。

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試合会場は標高3650メートルに位置するエルナンド・シレススタジアム。
あまりの過酷さにメッシが嘔吐した事もあるらしい。

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2009年にキルギス・ビシュケクで会った二胡奏者の旅人と再会。

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さらには日本から知人がラパスへやって来た。
新しい靴、パソコンなどを持ってきてもらうも、チリ・サンペドロ以来ネット接続できなかったパソコンが突如復活し、現在無駄にパソコンを2台携帯している状況。

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ケーブルカーで高台にあるエル・アルトへ。

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エル・アルトでは毎週木、日曜日に大きなマーケットが開催されている。

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現在ラパスのケーブルカーは3路線あり、こちらは黄色ライン。
運賃3ボリ(約50円)と安く、何度か空中散歩を楽しむ。

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エル・アルトからの眺め。
現在滞在しているのがビル群の辺りなのだけど、ラパスを出る際は400メートル上り、エル・アルトまで戻る必要があるのでとても面倒だ。

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歯医者。

Earth trek expedition -Road to Uyuni-  

チリ・サンペドロからボリビア・ウユニへの動画。



大きな画面はこちらから。