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ALKINIST -あるきにすと- モンテネグロ

16th MAY 

家族の皆は元気ですか?
あのかわいい犬は今日も走り回っていますか?
今日もまたラクダの乳を搾り、放牧へ出かけたのでしょうか?
あの時の様にロウソクの灯りの中、皆で大皿を囲み、食事をとっていますか?
あの日突然やって来た日本人の事は覚えてくれてますか?


5月16日

昨年の同日、ウイグルのカザフ人と共に過ごした時間を思い出し、問いかけてみる。
当時、彼らと過ごした日の事を以下の様に書いているのだけど、


東京や上海の人達がマクドナルドやファミレスで時間を過ごす一方、
ぼくらはロウソク2本が灯すテント内でナンを片手に料理をつまむ。

今後、日本に戻り、元の生活に戻ったとしても、
彼らは毎日ラクダの放牧に出かけ、彼らの日常は続いているわけで。
日本で過ごす時間もカザフ人達と過ごす時間も平等なもの、同じものであるにも関わらず、イマイチ実感が湧かないのはなぜだろう。



ウイグルから1年歩き、遠く離れたモンテネグロで改めて読み返してみるが、やはり実感が湧かない。しかし時間は平等に流れているわけで。
モンテネグロでWiFiをキャッチし、ピザをつまみながらネットをする一方で、ウイグルのカザフ人達も自分達の生活を送っている。

そんな事を考えたり、彼らと過ごした時間を思い出しているうちに胸が熱くなった。



そしてモンテネグロの5月16日。

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今日も雨。

またいつかこの5月16日を振り返る時、カザフ人との生活と共に、この雨による足止めの事も懐かしく思い返すはずです。

憂鬱な雨に違いないけど、そんな風に考えてみれば悪くはないかなと。

まだコトル 

先日、「14日にもクロアチア」などと書いたものの、モンテネグロどころか未だにコトルから抜け出せないでいる。
毎日入れ替わりやって来る旅行者は、皆1,2泊でこの町を去っていくのだけど、ぼくも当初はそのつもりでいたのだけど、まさかの7泊。

アドリア海に魅せられてとか、旧市街にベタ惚れしたとかってわけではなく、宿の居心地があまりにも良く、怠惰な生活が心地良く、ズルズルといってしまってます。これじゃダメだと思いながらズルズルといってしまってます。

昨日、写真を整理していて、懐かしい中国やウイグル、カザフスタンの写真を見ているうちに、「前へ前へ」とがむしゃらにひたすら歩いていた日々を思い出し、気持ちも高まり、今日からまた新たな気分で歩き始めようと思っていたのだけれど、

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雨でした。


そんなわけでコトル8泊目です。

明日から本気出してやろうかなと。



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<写真>
コトル旧市街。

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<写真>
城壁を出て、旧市街を見るとこんな感じ。
旧市街と海と山。

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<写真>
モンテネグロホステルのオーナーと娘と友人。
皆親切で、居心地いい。

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<写真>
ホステル前の広場、カフェに大型テレビが設置され、人が群がっていた。
発炎筒に火がつけられたり、歓声が上がったり、やかましかったんで何事かと思いながら行ってみると、水球でした。
コトル郊外に「EUROPE CHAMPION」って文字と水球選手の写真が描かれた建物があったので、コトルの水球チームは強いらしい。

明日もコトル 

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ここまで歩いてきた事を宿のオーナーがずいぶんと絶賛、評価してくれている。

今自分がやっている事など所詮は自己満足と思っているのだけど、見ず知らずの方からこうして評価していただけるというのは素直に嬉しいものです。


モンテネグロのメディアとコンタクトをとってくれ、新聞社から取材。

コトルについて尋ねられ、
「2度目だけど、今回徒歩で再訪できて嬉しい」

1日の歩行距離について尋ねられ、
「今は50~55キロ、でもモンテネグロは景色が良く、頻繁に足を止めるので歩行ペースは遅い」


明日もテレビ局からの取材があるらしく、「明日もいるように」との事なので明日もコトルです。今おりますコトルはクロアチアとの国境から数十キロの所に位置し、モンテネグロ出国時、まさにこの国を去る瞬間を撮影したいのだとか。
で、いつ出国するかを尋ねられたのだけど、とりあえず14日と答えておく。

14日にはクロアチア。

アドリア海のせいです 

コトル3日目。

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歩行中は21時頃に眠り、5時30分に起きるという生活。
小学生低学年の様な就寝時間、まるでおじいちゃんの様な起床時間。
我ながらとても健康的だと思います。
体内時計というやつでしょうか、毎朝必ず5時30分に目が覚めます。

しかし宿に泊まれば、電気があるわ、WiFiが使い放題だったりで、生活は乱れ、26時頃に眠り、8~9時頃に起きるという生活。
コトルに限らず、ソフィアでもスコピエでもこんな感じで、ここぞとばかりに夜更かしをしている。

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さすがに明日は出発しようと、スーパーで買い物したり、その他準備に追われ、コトル最終日だし、昼から乱れてやろうとビール。コトルでは基本的においしくないパスタを自炊してたんですが、最終日だからと5.5ユーロのピザを奮発。

あとは汚いベッド周りを片付けるだけ。
いやほんと明日出発する気満々だったんですが、ちょっと事情があって、もう1泊する事になりました。

そんなわけで明日もコトルです。


イスタンブールを4月に出発し、今後は1ヶ月1000キロをノルマ、目標1200キロと考えていたものの、4月の歩行距離を数えてみると960キロ弱。1000キロも歩けていない。
日照時間が長いので、1日50キロの歩行は余裕、1日毎の歩行距離が少ないわけではなく、プリシュティナで1日、プロブディフ、スコピエで2日ずつ、ソフィアで4日と足を止めまくっていたので。

記録しているデータを見てみれば、前年4月は1050キロ歩いておりました。
ちなみに最長距離を歩いたのは前年9月の1259キロ。
このあたり、カザフスタンの無人地帯を必死に歩いていて、42日連続歩行しております。

5月も3分の1が過ぎたのだが、まだ280キロ弱しか歩けておりません。
これからまだまだアドリア海沿いの歩行が続くわけで、2,3日も歩けばまた数日ドブロブニクで足を止める事になるわけで、怠惰な生活がどうこうとかじゃなく、これはアドリア海のせいだという事にしておきます。魅力的過ぎるのです。

うん、これは絶対にアドリア海のせいです。アドリア海が悪いのです。

Kotor 

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1000メートル前後のトンネルなら中国にもあったと思うけど、
1637メートル、間違いなくこの旅で最長のトンネル。

それにしてもトンネル多過ぎです。
山道を歩くのはきついけど、トンネル内を歩くのは怖い。
山道、トンネルと選ぶ事ができたのだが、迷う事なくトンネルを選択。でもやっぱり怖い。

後部にライトを装着し、道端を足早に進む。
何度か時計に目をやったが、いつも以上に時間が経つのが遅く感じられた。
幸いな事に朝の早い時間だった事もあり、交通量はそれ程多くもなく、約15分で無事歩き抜けた。


長いトンネルを抜けると、

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そこはコトル。

海に面し、周囲を山々に囲まれた独特の地形、人々が築き上げた歴史ある旧市街。
自然と人工の建造物とが見事に融合した美しい町。

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1泊で去るつもりだったのだけど、またムダに足を止めております。

なかなか足が進まない。



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<写真>
城壁に囲まれた旧市街は車、バイクの進入不可。

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<写真>
旧市街を見下ろす。

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<写真>
昨日の悪天候から一転、快晴でした。

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<写真>
サッカー選手。
モンテネグロの2部リーグを観戦。

MONTENEGRO 

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海より山の方が好きなのだけど、今は海が好き。
山はしばらく歩きたくない。

マケドニアではジプシーに荷物を盗まれそうになり、コソボでは警察に拘束、アルバニアの山々には苦しめられたり、色々とあったものの、なんとかアドリア海まで来る事ができた。
現在、アドリア海沿岸を歩行中。

道は片側一車線、とても狭く、クネクネとした道が続き、見通しは悪い。
トンネルも10ヶ所くらいあり、大型車も頻繁に通り、歩行環境は最悪。
ここを歩く事はおすすめできないけれど、大絶賛しておきます。

新疆やカザフスタンの無人地帯も歩いていて楽しかったけど、それに匹敵する楽しさ。
無人地帯とはまた違った楽しさがここにはある。

とりあえずモンテネグロ最高!と言っておこう。



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<写真>
お世話になったアルバニア系ムサ。
農作業をお手伝いさせていただく。
日没後、周囲を飛び交う蛍の光が美しかった。

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<写真>
ムサ宅の猫。

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<写真>
「髪を切ってやるよ」と声をかけてきた。
バリカンで髭を剃られたのは初めて。

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<写真>
モンテネグロとは「黒い山」を意味するらしい。
確かに山の多い国。
勾配がきつそうな道は避けているのだけど、アップダウンは多い。

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<写真>
この手前からアドリア海沿いを歩き始めた。

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<写真>
Petrovac

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<写真>
険しい山々が海の近くまで迫っている。
小さな島が下のSveti Stefan。

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<写真>
Sveti Stefan

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<写真>
ブドヴァの隣の町。

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<写真>
ブドヴァ。
セルビア・モンテネグロ時代に訪れてるはずなのだが、景色など記憶が曖昧。

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<写真>
ブドヴァ旧市街。

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<写真>
茂みにテント。
蚊が多い。

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