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ALKINIST -あるきにすと- USA
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2010 初雪 

昨夜、就寝前にパラパラとテント内に響いた雨音。
一夜明けてみれば、フライシートに付着した雨滴は凍てついていた。
寒さ自体はそれ程でもないけど、フライシートの氷を払っていたら指先はすぐにかじかみ、たまらずグローブを装着。
荷物をまとめ、出発準備をしていると、空からパラパラと降ってくるものに気付いた。

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初雪。

昨年ロシアでの初雪は11月上旬だったけど、北米の冬はさらに早い。
それでも昨年の一夜にしてテント周りを雪で覆った初雪と比べればとてもましなもので、パラパラと降る程度、初雪らしい初雪で、昨年のものと比べれば情緒がありなかなかいいではないかと思いながら足を進める。

歩行開始からしばらくして、前方に車が停車。

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車を降り、やって来た方から熱い紅茶の入ったマグカップをいただく。
熱い紅茶で体は温まるし、ほんの1分程のやり取りでしかないけど何より心が温まる。
歩行再開以来、連日アメリカ人の優しさに触れている。ここには書き切れないくらいに。


降り始めこそ、情緒だとか風情なんかがあっていいなどと考えていたものの、次第に吹雪き始める初雪。
視界が悪く、万一の事を考え、対向車線を歩く。
気温もさらに下がり始め、グローブをつけていても指先がかじかむ。
ブルガリアで凍傷を負った指が特にうずく。

約4時間、20数キロを休む事なく歩き続けると、また車が停車。
今度は女性が降りてきて、話してみれば、朝紅茶をくれた方の奥様で、
「もしよければうちに泊まりにきなさい」
そんな声をかけていただいて、迷う事なく「お願いします」と。


そんなわけで現在カーティス家に滞在中。

ニュージャージー州の小さな村 

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秋のアメリカを北上中。
久々の歩行という事もあって、昼以降はペースが落ち、日照時間も短くなってきているので40-45キロというペースで歩いています。
街は避け、ひたすら赤や黄色に染まった山の中、カントリーロードを歩行中。


歩行再開から4日目。
素晴らしい出会いに恵まれる毎日。
本日も歩行開始からわずか1時間で早速素敵なマダムとお会いし、久々にシャワーを浴びさせていただき、WiFiも使わせていただいております。

6週間もホームステイさせていただいた際にすでに分かっていた事ですが、アメリカ人ってほんと親切です。とても楽しい。

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会う人、会う人、皆にこの辺りの治安を尋ねるのと同時に、「この辺に熊はいるの?」と尋ねているのだけど、皆「イエス」と即答。

これからさらに熊がいそうな州立公園へ向かい、明日にもニューヨーク州入りの予定。

そろそろ歩きます 

「もしよかったら泊まっていかないか」


そんな一言から始まったホームステイ。
ほんの数日のつもりだったのだけど、お世話になること43泊。

43泊させてもらった事はもちろん、その他にもビザ関係の問い合わせなど多くの時間を費やしてくれたり、「感謝」なんて一言では表わせないくらいもてなしてくれました。
ここでの滞在を通し、多くの方々とお会いする事もできました。
彼らもまた自分のために時間を費やし、尽くしてくれました。

「感謝」なんて一言で言い表せないけど感謝です。

親切だけど他人に無関心、先進国にありがちなクールな人達を想像し、米国にはそんなに期待していなかったけど、良い意味で裏切られました。

装備品も大きく増え、重量も大幅増。
この家にはまた戻ってきたいし、ここにはまた会いたい人達がいるので、再訪の約束と共にいくつかの荷物を残していく事にしました。
戻ってきたいと思える場所を見つけ、再会したい人達と出会えた事は本当に大きな成果だと思います。


残暑が残る8月末にフィラデルフィアを出発したものの、日照時間も短くなり、寒い朝は吐息が白くなり、気が付けばもう秋。
そろそろここでのホームステイに終止符を打ち、歩行を再開します。

行き先はカナダの首都・オタワ。
今後の北米横断に関してはいくつかのプランがあるけど、オタワへ行かないとどうなるかは分かりません。とりあえずオタワです。
オタワまでは400マイル(約640キロ)くらい。

道中、シャワーを浴びる事はできるのでしょうか。

ホームステイ42日目 

数えてみれば米国入国から58日、未だフィラデルフィア近郊から抜け出せず。
多くの方々から助けられ、支えられ、いくつか進展もあるのだけど、とりあえずリミットは残り32日。明日か明後日か、いつになるかは分からぬも近々歩きます。


ホームステイ42日目。

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超大型アウトドアショップへ連れて行ってもらう。

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熊よけの鈴とベアスプレー。
先日、州立公園へ遊びに行った際、自然豊かな北米の山々・州立公園に魅せられ、ここを歩きたいと思うのと同時に、いつ熊が現れてもおかしくない環境に危機感を感じ、とりあえず最低限の防御品を入手する。

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ガソリンストーブの燃料として使うホワイトガソリン。
国の法律か、ペンシルベニア州の法律なのか、定かではないけれど、これまでガソリンスタンドで二度燃料ボトルへのガソリン補給を拒否されている。
中国からポルトガルへ至るまで、アジア、ヨーロッパ、どの国でもガソリンスタンドでガソリンを補給し、一度も拒否された事などないのに。

今お世話になっている家のお母さんに「ガソリンがほしい」と伝えると、「爆発する、デンジャーだ」と言い、これまでアジア・ヨーロッパで毎日の様に使ってきたから大丈夫だと説明するのだけど「デンジャーだ、ガスストーブを新しく買え」と。
さすがに新しいものは買わなかったけど、燃料は初めてのホワイトガソリン。
「6本買え」と言われたけど、重いので2本だけ。1リットルの燃料ボトル2本分。

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これから寒いからと暖かそうな帽子に、薄いソックス。
ソックスは薄いものと厚いものを重ねて使えとのこと。

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これはバガブーツオムニヒートというらしい。
「アメリカから新しいシューズを履いてるからいらない」と何度も伝えたのだが、「北米の冬は寒い」とお母さん。
「去年も-20度をこのマドルガピークで歩いたけど問題なかった」と返せば、「北米の冬をなめるでない」と言われる。
店員が勧めてきたのはコロンビアのウィンターブーツ。
さすがはコロンビア。

バガブーツオムニヒート、-32度まで問題ないらしい。
保温性に優れ、ウィンターブーツなのに軽い。

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この1ヶ月でかなり荷物が増え、重量も大幅増。
動いてない分、体重も増加。
荷物も体重も幸せ太り。



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アウトドアショップには剥製がたくさんあった。
せっかくベアスプレーも入手したので、ぜひ一度は使ってみたいなどと思ったのだが、いざこの剥製を目にすると、とてもそんな風には思えない。熊怖い。

IF 

弁護士にフィラデルフィア日本人会名誉会長、日本語堪能なヒロシ氏(本名マイク)、そしてお世話になっているお母さん、その弟のジョー。
テーブルを囲むのは米国ビザの話し合いのため集まってくれた方々。

食事をとりながら人と人とのつながりというか縁というか、改めてそんな事を考えてみた。
ここに集まった人達って皆が顔見知りだったわけでなく、一つの出会いを契機にどんどんと広がり、つながったわけで、ほんの1ヶ月前まで見知らぬ方々ばかりだったわけで。

これまでも何度も思った事だけど、偶然と必然は背中合わせです。

偶然と必然によって導かれた面々を見ていると、自分のために集まってくれたっていうのはもちろんの事、そんな方々との出会いに導いてくれた、きっかけを与えてくれたジョーに対してものすごく感謝の念が湧いてきて、「あの時ジョーが声をかけてくれなかったら、ここにいる人達と出会う事はなかったのだよ。本当にありがとう」と心からの感謝を彼に伝えた。


もし彼が声をかけてくれなかったら、
もし彼が食事に誘わなかったら、
もし自分がそれを拒んでいたら、
もしレストランが3マイル先になかったら、
もし彼らが待っていなかったら、

「もし」を挙げていけばキリがないけど、

もし歩いていなかったら、と考えると歩いてきて良かったなと思います。
それは今も過去も、多分未来も。



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お母さん、ジョー達と州立公園へ遊びに行ってきた。

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ジョー。

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夕食はジョーが準備してくれた。

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北米徒歩横断/装備品 

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フィラデルフィアで購入した巨大なダッフルバッグ、
140リットル収納可能なのだけど、全荷物入り切らず。

空路でのアメリカ行きに備え、少しでも荷物を減らそうと、リスボンで不要なものを廃棄し、軽くなったと思いきや、日本から秋冬ウェアが届いたり、こちらでも色々と買い足したりで、重量は増加中。

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ユーラシア大陸横断に使用した靴は2足。
マドルガピーク2足はオデッサ、リスボンからすでに帰国。
予備シューズを1足持っていて、カザフスタンの無人地帯でマドルガピークがダメになってからオデッサ到着までの2000キロ弱、これを履き、その後もポルトガルまで持ち続けていたのだけど、リスボンからの送料が高く、送付するのを断念。
リスボンを発つ前、もう履ける状態でもないし、廃棄するつもりだったものの、いざゴミ箱の前に立ってみれば、この靴と歩いたカザフスタンの思い出が蘇ってきて、捨てる事はできなかった。

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思い出したのはこの日の事。
建物はもちろん、木さえもなく、見渡す限り地平線、
そんなカザフスタンの無人地帯で見舞われた突然の豪雨。
土の道は泥道へと化し、雨を遮る事もできず、濡れた体を震わせ、足を泥まみれにしながら歩いた日の事。
この靴もよく頑張ってくれたわけで。

結局、履けない靴を持ってアメリカへ。今後も荷台に積んで歩く予定。

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リヤカーの方は、「反射材をつけろ」とお父さんが反射材を買ってきて、現在はこんな感じ。
見た目的にはビミョー、でも安全のために装着する。

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あと米国ステッカーを貼りました。


現在の装備品は下記の通り。


REARCAR EQUIPMENT

■リヤカー(DCR-9565/ナガノ)
■タイヤ(WO24x1 1/2)
■ヘッドライト(HL-EL450 /キャットアイ)、セーフティライト(TL-LD1100/キャットアイ)
サイクロコンピューター(CC-RD300W /キャットアイ) 中国で盗難
■ポンプ(zefal、beam) 中国でポンプ追加購入
■ワイヤーロック
■レンチ(14mm)、ニップル回しなど 15mm購入
■パンク修理キット
■予備タイヤ、予備チューブ、予備リムテープ、予備スポーク


OUTDOOR EQUIPMENT

■ダウン、アウター、レインウェア、Tシャツ、パンツ、ニット帽、手袋など(コロンビア)
ウクライナでアウター盗難、クロアチアでフリース紛失、ポルトガルで帽子盗難
フィラデルフィアでアウター、フリース、帽子、グローブ3つなど入手

■靴(マドルガピーク/コロンビア) 北米より3足目
■靴下(R×L SOCKS/武田レッグウェアー)
ウクライナで使用済ボロボロソックス数足盗難、未使用ソックスを数足所持
■インソール(スーパーフィート)
サングラス(アイビュー) ポルトガルで盗難
■ひざ用サポーター(アイビュー)
サッカー日本代表ユニフォーム(05年コンフェデモデル) 日本へ送付
■テント(エアライズ2 DXフライ仕様/アライテント)
■予備ポール、メンテナンスキット(アライテント)
■グランドシート フィラデルフィアで新規購入
■シュラフ(オーロラ900DX/ナンガ)
■銀マット ウクライナで破棄、トルコで新規購入
■マルチヒューエルストーブ(NO.82 NOVA/オプティマス)
■燃料ボトル、メンテナンスキット(オプティマス)
■チタンクッカー、チタンフライパン、チタンWマグ、スプーン・フォーク(エバニュー)
■その他自炊道具(まな板、皮むき器など) ポルトガルでまな板を破棄
浄水器(シーガルフォー) アフリカ行き延期のため日本へ送付
■魔法瓶
■ヘッドランプ(L2/SILVA)、ミニライト(レザーマン)
■マルチツールナイフ(WAVE/レザーマン)
■ナイフ(e300/レザーマン)
■防水ダッフルバッグ(ダックス) フィラデルフィアで新規購入
■ドライシリンダー(50L、30L、10Lなど多数/ダックス)
■バックパック(75L、小)
■財布、貴重品入れ(La Bussola)
■ジップロック多数
■地図(中央アジア、ヨーロッパ、アフリカ) 
不要なものは破棄、日本へ送付。現在は米国3州の地図を所持
■コンパス
■折りたたみアウトドアバケツ
折りたたみ水タンク
■風呂セット、洗濯セット
■薬類(キズドライなど) 
キズドライなど全く出番なし、ポルトガルで破棄
ブルガリアでの入院時に痛み止め、フィラデルフィアでカイロ入手

■食料(醤油、塩、砂糖、ほんだし、レトルト食品など) 
フィラデルフィアで醤油購入、その他ラーメン、インスタントパスタ、米、コーヒーなど所持
■ノート類
■文庫本 青春を山に賭けて、サハラに死すのみ所持
■日本国国旗

■ミニノートPC(EeePC 900-X/ASUS)
■ポータブルHDD(160GB×2/バッファロー)
■ポータブルDVDドライブ(バッファロー)
■USBメモリ(8GB/バッファロー)
■カメラ(K20D/PENTAX)
■レンズ(17-50mm F/2.8/TAMRON)
■予備カメラ
■デジタルビデオカメラ ウクライナで盗難の際、バッテリー破損
■SDカード(1GB、4GB×2、8GB/バッファロー)
■三脚 ブルガリアで破損、マケドニアで新規購入もクロアチアで紛失、イタリアで再購入
■万歩計(山佐) 中国で紛失、ウクライナで盗難など
■翻訳機(GT-1400i. a/東江物産)
■充電器・電池(エネループ・単三20本 単四6本) ウクライナで電池1本盗難
ソーラー充電器・電池(バイオレッタソーラーギア 単三8本) 
アフリカ行き延期のため充電器本体のみ日本へ送付
■全世界対応式プラグ(ゴーコン)
■延長コード

ホームステイ23日目/出発準備中 

朝起きるとベッド下にネズミの死骸が転がっていた。

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ルームメートというかベッドメートというか、彼の居場所であるソファベッドを与えられていて、毎晩一緒に寝ていてる猫。
深い眠りに落ちているのに毎晩の様に動き回り、眠りを妨げられるのだけど、今回は褒めてやろう。

というのも恐らくはこのネズミ、フィラデルフィアで購入したばかりのダッフルバッグを巣にし、バッグ内をメチャクチャにして荒らし、さらにはバッグのスライダー部分をかじり、破壊した犯人なのである。170ドルで新規購入したばかりなのに、1日半使用しただけだのに、破壊した犯人なのである。

そう言えば、オデッサでもダッフルバッグの中からネズミの死骸が2体出てきたけど、防水のダッフルバッグはやはり居心地が良いのでしょうか。

スライダー部分をかじられ、壊されたとはいえ、まだ何とか使用可能な状態だったのだけど、時間的余裕のある今のうちに修理しておきたく、メーカーの直営店を探す。
購入したのはフィラデルフィアにある直営店だけど、さらに近いショッピングモール内に直営店があり、そちらへ持ち込んだのは先週のこと。

しかし店員曰く「修理には6週間かかる」との事で、どうしようかと他の方法など模索していたら、ニューバッグを持って来て交換してくれた。

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お母さんが自分の事を色々と話してくれたのも大きいけれど、まさか新品と交換してくれるとは。これは本当に感謝。

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さらには昨冬に凍傷を負った事を知っているお母さんからグローブをプレゼントされる。
凍傷を負った経験、反省からフィラデルフィアでもグローブを用意していたけど、これで3グローブ体制となった。濡れたグローブをきちんと交換していく事で凍傷は防げるはず。

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さらにまた今日、グローブやソックス、カイロを渡され、4グローブ体制に。
本当にありがとうございます。
ありがとうなんて言葉で言い尽くせないくらいにとにかく感謝です。

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近くの大型アジアスーパーでラーメンも箱買いし、着々と出発準備中。まだ出ないけど。