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ALKINIST -あるきにすと- インドネシア
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Binor 



ティモール、バリに続き、3つ目の島はジャワ島。
ティモール・バリ間は船で3日を要したけど、ジャワ島はバリ島から肉眼で確認する事ができるくらい近い。

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ティモールからバリへの船は入口は狭いし、段差はあるし、乗船するのに一苦労だったけど、ジャワ行きの船は車両と同じところからの乗船なのでとても助かった。

2つの島を結ぶ船は庶民の足であり、旅行者にとっても首都がある島と世界有数のリゾート島とを結ぶ移動手段である。昼夜問わず頻発しているらしく、乗船後すぐに出発。

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ジャワ島へは1時間もかからず到着した。
現在はスラバヤを目指して歩行中。


ジャワ島に入り、雰囲気は一変。
教会もヒンドゥ寺院もここにはなく至る所にモスクがあり、大音量のアザーンを聞くのも日常になりつつある。

しかしモスクの近くにテントを張ればそれは悲惨で、就寝中だった昨夜は延々と30分以上もスピーカーから大音量のアザーンが流れ続け、睡眠を妨害され、耳を塞ぎ、「早く終われよ」と思ったけど、ラマダン中だからか、これまで中東などで聞いたアザーンよりもはるかに長かったのは確か。しばらくうなされていたけど、いつの間にか眠っていた。
今朝もまた4時30分にモーニングアザーンで起こされたけど。


ジャワ島に入ってからは駐車場やガソリンスタンドにテントを張らせてもらい、警察の寮に泊めていただいた。

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そして今夜はネットカフェ。

今後2ヶ月の予定は決まっているのだけど、ペースが順調過ぎるし、急いでもしょうがない。
昼過ぎに通りかかったBinorという村でネットカフェを見つけたので、早々に歩行を切り上げた。

ネットカフェ難民とは異なるけど、住所不定の身なので似たようなものか。

「インドネシアはどこが良かった?」
「インドネシア料理は好きですか?」

若いインドネシア人店主とのグーグル翻訳を使ってのやり取りが楽しい。

Negara 



旅行者が行き交うクタを少し離れれば、旅行者の姿は全くなくて、旅行者目当てに話しかけてくる現地人もおらず、バーも土産物屋もサーフショップも消え、田園風景が広がるのどかな景色が広がった。

クタの青い海も美しいけど、この緑もまた美しい。
泥だらけになりながら田植えをしている人達の姿を見て、心のどこかでほっとし、安らぐのはリゾート地・クタからやって来たからだろう。

人ごみや喧騒、ここにはそんなもの存在しない。


クタから100キロ離れれば、景色だけでなくて、ヒジャブで髪を隠す女性の姿が目に付き始め、モスクも増え、少しずつイスラム色が濃くなっているのを感じている。
ラマダンなんて関係なく、普通にレストランも営業しているし、大半がヒンドゥ教徒のバリ島ではここがイスラム国であると感じる事がなかったけど、モスク前を通過した際、礼拝を呼びかける大音量のアザーンを聞けばここがイスラム国なのだと思い出す。

3ヶ月振りの雨 

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起床後、部屋の外へ出てみるとポタポタと雨どいから雫が落ちていた。
空を見上げればどんよりとした曇り空。
テラスから外の様子をうかがってみれば、路面が濡れていて、宿前に置かれているバイクのシートもわずかながら濡れていた。

雨だと判断するのにこれだけの時間を要したのは、自分にとって3ヶ月振りの雨だったからに違いない。


雨をしのげる場所が多くはなかった北米や豪州ではどんよりとした空を見る度に不安を感じ、「降るなよ、降るなよ」と祈ったものだけど、人口密度が高く、逃げ込める場所が多い東南アジアでは問題なし。
気温も高いので、雲が出て陽射しを遮り、降雨で気温が下がれば嬉しいけど、雨が降れば必ずしも快適な気候になるわけではなくて、今日は湿度が高かった。

パスポート待ち 

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ビザ延長の申請、歯医者、荷物の送付とクタでやる予定だった事は全て片付き、現在ビザ延長の手続きが終わるのを待っているものの、昨日からやる事なくて暇な状態。


エアコンの効いた室内でゴロゴロして、昼間から美味しいインドネシア料理をつまみにビールを飲んで、足のマッサージをしてもらって、またゴロゴロして、夜もまたビールを飲んで。
欲しいものや食べたいもの、ここではたいていのものが手に入るし、口にする事ができ、楽だし、ビールはうまいし、言う事ないはずなんだけど全く満たされておりません。

リゾート地での過ごし方といえばそうなのかもしれないけど、3日もあれば十分だし、こういうリゾート地って1人で来るべきではないです。
サーフィンもしないし、マリンスポーツなど一切興味ないのにバリ島のビーチエリアに1人で10日も過ごしてもしょうがないです。自分の場合ビザ延長待ちなんだけど。


色々と不便は多いし、特に何があるという訳でもないけど、テントを張りながら旅行者のいない田舎を歩く方が好きだし、そこで暮らす人達と接する方がよっぽど楽しいし、満たされるなと再確認している。

パスポートが手元に戻ってくるまで、あと3日。
10日超もこうダラダラとした日々を過ごすと腰が重くなるし、食い過ぎで体も重くなる気がするけど、不本意ながら引き続きダラダラゴロゴロ過ごします。

センチメンタル 



縁のないビーチではあるけれど、サンセットを見に2度足を運んだ。

空をオレンジ色に染め、西へ傾いていく夕陽をぼーっと眺めていると感傷的な気分になる。
陽はまた昇るとはいえ、もう2度とやって来ない今日という1日の終わり。
時間は無限ではないし、持ち時間も限られている。なんて普段考えない事まで頭を巡る。

幼い頃、遊び終えて家へ帰る時に見た夕陽、教室に忘れ物を取りに戻った時に見たオレンジ色に染まった教室などムダに思い出し、上海へ戻るまであといくつの夕陽を数えるのだろうなどと考えてみた。

予定距離はまだ1万キロ超あるけど、アジアに戻ってからは終わりを意識し始めている。

Denpasar 

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マチのほっとステーション発見。
今のところローソンは3店舗程見かけた。
バリ島を訪れる日本人旅行者は多いし、在住の人も多く、日本食レストランや日本語で併記された看板は頻繁に目にするし、アジアに戻って来て距離的な部分はもちろんだけど、日本が近くなったと感じる。

ローソンの一押しはおでんらしい。
しかしおでんなんて季節外れだし、しかもここは南国バリ。
日本食に飢えていてもおでんはちょっと遠慮したい。


リッチにエアコン付きの部屋に滞在中なので、とても快適なバリ島ライフを満喫中。
海は近いけどビーチリゾートとは無縁の生活で、今後の地図を買い、もうすぐなくなるコーヒーも買い、日本へ送る荷物をまとめたり。

バリでの最重要目的だったビザ延長も申請済み。
インドネシア人のスポンサーが必要とか無茶な事を言われ、結局代理店を通す事になり、痛い出費になったけど、まあ所詮お金で解決できる問題なので問題なし。



本日はビザ申請に次ぐもう一つの目的のためデンパサールへ。

豪州を歩いていた時から歯の詰め物が取れそうな感じだったのだけど、揚げバナナを食べながらクパンの港へ歩いていた先週、遂に詰め物が取れてしまった。

そのうち取れるだろうと考えていたので、インドネシアの歯科医はすでに検索済み。
当初はインドネシアの医療なんて不安だったけど、バリに評判の良い先生がいて、バリ在住の日本人もお世話になっているらしい。
日本に留学経験があり、日本語堪能なのだとか。


そんなわけで米国、豪州に続き、インドネシアの歯医者へ。
面倒なので予約なしで朝一で乗り込んだが、他に患者はおらず、すぐに診てもらえた。

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衛生面や技術面など全く問題ない事は分かっていたけれど、診察台にテレビがあったのには驚き。しかし治療中にテレビを見るだけの余裕はないし、全く必要ないが。
ここは外国人向けの歯医者ではないけど、ここへ来る現地人はある程度の所得がある富裕層なのだろうと思われる。


例の日本語堪能な先生は不在で、別の先生に診てもらったのだが、日本語は話せないけど、英語は話すので意思疎通は問題なし。
問題があるとしたら唾液を吸い取る機器がないので、口の中に唾がたまり、少し困ったくらい。

歯の詰め物だと診察、治療費合わせて30ドル少しなら安いと思う。


アジア縦断に向けての不安は解消された。
不安って程でもないけど、数日前よりイスラム教の断食月に入り、現在ラマダン中っていうのが少し厄介。

ヒンドゥ教徒が大部分を占め、世界的観光地であるバリ島では日中レストランが閉まるなんて事はもちろんなくて、今がラマダンである事を感じる事はないけど、これからジャワ島を歩いた時、昼食などどうしようかなと考え中。

Kuta 

初めて訪れる場所なので土地勘などあるはずもなくて、地図も持っておらず、唯一の手がかりは"POPPIES"という安宿が集まる通りの名前のみ。
何度も道を尋ねながらクタというエリア、そしてそこにある"POPPIES"を目指した。

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日没が迫った頃より歩き始め、クタの外れに足を踏み入れた時はもう真っ暗。
一口にバリといっても色々で、一般的に連想されるであろうビーチリゾートからのどかな田園風景まで様々。そしてまず目指したクタはビーチリゾートエリアだった。

バーやクラブが並び、華やかなネオンが光るリゾート地の夜をリヤカー引いて歩くなんてできれば避けたかったけど、リヤカー後部に取り付けたセーフティライトを点滅させながら、雰囲気ぶち壊し、場違いな姿で歩き抜き、"POPPIES"に到着した。


ここでの目的はビーチリゾートなどではなくビザの延長。
通常ビザの延長手続きには1週間が必要らしい。
自分の場合、金曜日の夜にバリ島到着、土日を挟むので順調にビザ延長の手続きが進み、パスポートを受け取るまでに要する日数は驚愕の11日。
11泊するからと宿代のディスカウント交渉をし、11泊分を支払った。

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一夜明け、クタを散策してみる。

観光地は大嫌いなはずだったけど、こういうリゾート地を訪れるのはかなり久々だからか意外と楽しかったりする。まあビーチはもちろん、バーやクラブにも縁はないんだけど。

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バリ島を歩き始めてすぐにティモール島と雰囲気が異なる事に気付いた。

インドネシアではイスラム教徒が9割近くを占めるが、バリ島では、人々のおよそ9割が、バリ・ヒンドゥーと呼ばれる信仰を奉じているのだとか。
ティモール島では教会を目にしたけど、ここでは全く異なるヒンドゥ寺院が主。
その数はティモールで目にした教会の比ではなく、とにかく多くの寺院が建ち並んでいる。

宗教が変わり、それに伴って人々の日常や文化、町並みも変化。
古くからの慣習も残っていて、寺院や店、家の前にはお供え物が置かれ、手を合わせ、祈りと共にお供え物を神に捧げる姿もよく目にする。
月並みな言い方だけど、宗教の持つ力、信仰の力を感じている。



変化といえば人も変わった。

見た目は変わらずも中身が。
世界的観光地なだけあって、多くの旅行者が集まり、そしてその旅行者相手に商売している人も少なくない。
いかにして旅行者から金をむしり取ろうかと考えているずる賢い人間が多いのは確か。

両替をする必要があって、レートの良い両替屋を探し歩いた。
好レートをボードに書いている両替屋もあるけど高率な手数料が必要だったりするし、あらかじめ手数料ゼロという事を確認していたにも関わらず最後の最後になって手数料がかかると言い始めたり、あえて小額紙幣を数十枚渡し、ごまかしたり、抜き取ったり、騙そうとしたり。

こういう連中は信用していないので、彼らから渡された紙幣を数え終わった後、再度彼らがその紙幣を手に取れば、紙幣が数十枚あろうとも絶対に数え直す。こいつは騙せないと悟った連中はなんだかんだ理由をつけて両替拒否をする。
10軒以上の両替屋を回ったのに本日は両替できず。
ルピアは得られず、代わりに疲労感を得たのみ。

全てがこういう人間ばかりだと思わないし、逞しい連中だなと笑える部分もあるが、純粋な西ティモールの人達が恋しく、早く観光地を離れたいなとも思う。

しかしクタでの日々はまだ始まったばかりなのである。