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ALKINIST -あるきにすと- アフリカ準備

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アフリカ イズ ビューティフル 

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毎日新聞鳥取版で連載させていただいているのだけど、数日前の紙面がこちら。
一緒に写っているのはカナダを歩行中に出会ったジャン。
リヤカーの隣には怪しげなカートがあるが、彼もまた地球を歩き続けた男である。自分の知る限り五大陸を単独徒歩で踏破したのは彼だけだ。

飛行機を使えば短時間であちこちへ行けてしまう現代において、五大陸を徒歩で踏破した男とそれを目指す男、2つの旅がこの広い地球上で交わるなんて運命的なものに思える。


彼と出会ってから3年、初めてジャンにコンタクトを取ってみた。
「I am glad you still continue your world walk,(あなたが未だに世界を歩き続けていると聞き嬉しく思う)」
彼からのメールはそんな言葉から始まり、スーダンビザ延長に関するアドバイスが綴られていた。そして文末には「Good luck and keep walking...」とあった。

足を止め、彼と話した時間は束の間だったけど、彼との会話の中で脳裏に深く刻まれているのが「アフリカ イズ ビューティフル」という言葉。
美しい自然なのか、あるいは人なのか、その言葉からは何が、どこが美しいのか推測する事は難しいけど、自分なりの美しきアフリカを見出したいと思っている。

美しきアフリカを歩き続ける日々がもうすぐ始まる。

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出発5日前 



昨日とある取材を受けた際、パスポートを見たいというリクエストがあった。
パスポートを手にするのはおそらく今年初めて、アフリカ縦断を決意してから初めての事である。

パラパラとページをめくってみれば、たくさんのスタンプやビザで埋め尽くされていた。
そんな旅の軌跡を目にすれば、旅先での風景を思い出し、一期一会を振り返りながら感慨に浸れるものだけど、それもほんの一瞬の事で予想だにしていなかった事実に気付く。

余白ページはわずか9ページ。
ビザ申請には見開き2ページが必要という原則がある事も多いのだが、見開き2ページの余白がある場所にいたってはわずか2か所があるだけである。

アフリカでの渡航予定国は12カ国。
そのうちビザが不要なのはボツワナにナミビア、南アフリカのみ。
どこかの国の大使館で増補の必要があるとは考えていたけれど、カイロには行かないし、スーダンの日程もタイトなのでハルツームで増補をするだけの時間はない。
緊急を要する事態であったのだが、県庁旅券課へ駆け込んで問題解決。

何かと慌ただしい出発5日前。

新車 

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納車されたばかりの新車。

一台のリヤカーのみで四大陸、さらには五大陸を縦横断というのも悪くはない。
地球一周で使用したリヤカーをオーバーホールして引き続きアフリカでも使うという選択肢はもちろんあった。
しかしながら世界各地で多くの方々に助けられ、修理してもらった補修跡を残しておきたいという気持ちがそれ以上に強く、新たにリヤカー弐号をご提供いただく。
とりあえず壱号は今までありがとう、お疲れ様なのである。

リヤカーは今回もナガノさんのものを使用。同じくタイヤはIRC
地球一周の過程で致命的な破損はなかったのだけど、今回のアフリカに備えさらに耐久性を高めたものを作ってくださったとの事。
無人地帯で破損したり、地球一周の序盤では不安材料だった車輪もベアリングを良いものを使い、リヤカー本体、タイヤ、車輪に関しては死角は見当たらない。

懸念事項を挙げるとしたら、この一年全く歩いていない事、富士山にて下山時に転倒し、ひねった足首にやや違和感を覚える事くらいか。

下山 

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標高三千メートル超の富士山の山小屋で二ヶ月ほど働いていましたがようやく下山。
本の発売日前に山小屋にいたものだから書店に並ぶ光景すら見る事ができなければ、周りには書店どころか一切の店はなく、テレビもネットもない。
二ヶ月で使ったお金は850円だけ。

そんな環境下でのモチベーションは毎日の食事と御来光。
陽はまたのぼりくりかえす。しかし自然は常に違う表情を見せてくれた。

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天気の良い日は雲海を見下ろしながら屋根に寝袋とマットを干す。

地球一周の旅では甘いコーヒーを飲めるようになったというどうでもいい変化があったものだけど、二ヶ月の山籠もりではこれまで拒絶し続けてきた納豆を食べられるようになった。


二月までに本の執筆をある程度済ませた後はホームセンターのリニューアル準備、製造業への派遣、市長選挙の選管臨時職員、梨の袋かけ、ラッキョウの収穫に富士山の山小屋と短期の仕事を重ねてきたわけだけど我ながらよく働いたなと思う。

サポートしてくださっている企業に装備品の提供をしていただき費用面では大きく助けられているけれど、2009年に歩き始めて以来、カナダや豪州でも働いたりと資金面に関してはすべて自己資金で賄っております。

新装備 

MSR、THERM-A-RESTなどで有名なアウトドアメーカー・カスケードデザイン社に企画書を送ってみたところ、マットや浄水器、「おそらく君なら気に入るはずだ」と頼んでもいないチタンクッカーまでご提供いただいたのは北米横断中の話。

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この度、カスケードデザイン社の日本総代理店株式会社モチヅキ様より装備品をご支援いただける事となった。

北米でもエアーマットをご提供いただいた。これさえあれば快眠を得られるとはいえ、使用時に空気を入れるのが面倒でほとんど使わず宝の持ち腐れ状態。
そんな面倒くさがり屋にはアコーディオンのように簡単に折り畳めるマットレスが最適なのである。

ストーブもMSRのドラゴンフライに変更する。

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あとは防水のバウンダリーパック。115リットル収納可能な優れもの。
ユーラシアで使用したマウンテンダックスの防水ダッフルは優秀だったが、北米以降のノースフェイスのダッフルは雨天時など水がどんどんとバッグ内に侵入し、ひどいものだった。
開口部が狭く、荷物の取出しにやや難があるものの、ほぼ全ての装備品を防水パック一つに収納でき、背負う事ができる点もポイントが高い。

本が届いた 

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本を一冊買うつもりが、アマゾンがいろんな本を勧めてくるのでポチってポチってポチりまくった結果、この通り。さらに文庫本が三冊ある。
走り旅が一冊あるも、あとは全て歩き。
ノウハウ的なものを求めているわけではなくて、精神的な部分を行間から読み取りたく思っている。
読了するのにどれだけの時間がかかるんだろうか。

届いたばかりでまだほとんど読んでないけど、ふと手に取ったアジアてくてく記。
同じような境遇にあるからか、あとがきにひどく共感した。

テントと靴 

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およそ千日のテント泊により、テント入口のファスナー、スライダーは摩耗。
メッシュ地の入口にいたっては全く開閉できない状態となる。
入口を閉め切れば常夏の東南アジアでは連日の熱帯夜。開放すれば無数の蚊が浸入。
暑さと痒さ、いずれかの寝苦しい夜を選べと言われれば迷うことなく前者を選び、クソ熱い夜を過ごしていたのだけど、台湾にて洗濯ばさみを使って入口を閉めるという策を取った。

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しかしながら次はアフリカ。
マラリア原虫を媒介するハマダラカの存在もあり、テントの修理は不可欠だったのだが、テントを提供してくださっているアライテントに修理をしていただいた。

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地球一周4万キロ、上海出発以来、使用シューズはコロンビア。
次の遠征に備え新たに4足のニューシューズ。
シャツなど衣類に関しては現地のものでも十分に代用可能であるが、靴とタイヤだけはしっかりとしたものを選びたい。

協賛してくださる企業様には感謝の気持ちで一杯です。

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自宅ではこれまで履きつぶしてきた8足のコロンビアシューズが異臭と輝きを放っている。

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