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ALKINIST -あるきにすと- コスタリカ

ニカラグアへ 

前夜テントを張った場所は湖の駐車場。
せっかくなので湖を見ておこうと思い、リヤカー、荷物を駐車場に残して湖へ行ってみる。
5分程で着くだろうと思っていたが、湖は一向に現れず。
人が全くおらず良いトレイルなのだが、駐車場に残してきた荷物がただただ心配。

一体いつになったら湖が現れるのか・・・。
戻る事も考えたけど、30分近く歩いているし、先へ進むべきか、戻るべきかとても微妙なところ。



少しでも早く湖に着くため走り、ようやく視界が開けた場所にあったのは湖ではなく川だった。
ワニがウジャウジャといた川。
ワニを目視できなかったが、川辺に近付くと危険なのは明らか。

どこでどう道を間違えたのかは分からないけど、ここからまた湖を探す気にはなれず、荷物を残したままの駐車場へと戻る。
往復1時間を要したが荷物が無事なのは良かった。

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再び橋を渡り、ワニを観察。前日より多い30頭のワニがいた。

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昼過ぎに海沿いに出る。

酷暑のコスタリカ。
飲料が尽き、何か買いたいが集落や商店はなく観光客向けのレストランしかない。
レストランで水を補給させてもらい、しばらく歩いたところで声をかけられた。

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観光客相手にピーナッツなどを売っている男性でジュースとパンを差し入れてくれた。
恐らくレストランで水だけもらっているところを見られ、不憫に思われたのだろう。
このおじさんも決して豊かな生活をしているようには見えないのだが、その気持ちがとてもありがたかった。

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Palma Norteから広い路肩の快適な道が230キロ続いていたが、夕方遂に終わる。
バスやトラックも多く、真横を通過していく。うんざりとしか言えない。
道脇の茂みの中にテントを張る。

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しかし鬱蒼とした緑の中の道は歩いていて気持ち良い。

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頭上を見上げればここで暮らすサル。

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問題は雨。毎日の様に雨が降るが、屋根付きのバス停が点在しているのはとても助かる。
雨宿りをしていたら、雨の中を走る欧米人サイクリストの姿があった。

なぜこの強い雨の中を走るのか・・・?
急ぐ必要があるのか・・・・?

雨の中歩きたくないので1時間40分の雨宿り。
歩行距離が思うように伸びないので、50キロは歩きたいと意気込んでいたが、歩行開始から間もなく足止めを食らった。うまくいかない。

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夕方、バックパックを背負った中国人風の男が前方から歩いてきた。
「こんなところに旅行者とは珍しい」と思っていたら、向こうから声がかかり、日本人だった。
グアテマラから歩いてきたらしい。

この町で歩行終了するつもりだったので、彼を誘いガソリンスタンドの敷地にテントを張った。
リヤカーなど荷物の運搬道具は用いず、バックパック一つだけ。
もちろん軽量化が必要なのでテントに寝袋、最低限の衣類しか持っていない。カメラもパソコンも持たずスマホのみらしい。

観光は全く興味なし。GPSが導く最短ルートを歩き、いかに早く目的地に着くかを考えているようで、同じ徒歩行でも自分とは別物。
スポーツと考えたら納得できるのだが、共感できる点はあまりなかった。
ただ歩くのが好きだという事は伝わってきた。

道路状態についての情報を交換し、20キロ先から広々とした路肩になる事が判明。
その後リベリアから国境まではまた道が狭くなるとの事だ。

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翌朝、雨のため、予定より1時間遅れての出発。


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ちょうど20キロ、Canasに入ったところから道が広くなる。
ここからリベリアまでの50キロはボーナスステージ。

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スーパーで食料購入。
このスーパーの駐車場には警備員が常駐しているので安心して買い物できる。

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ケポスを出てからの4日、50キロも歩けてなく、毎日のように今日こそはがっつり歩こうと思うのだが、結局この日も48キロで歩行終了。
雨をしのげる橋下はテント設営場所として悪くないけど、先日川でワニを見たばかりなので不安がわずかにある。

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昼前にリベリア到着。
コスタリカでは首都サンホセにも寄っていないし、通ってきた町はどこも小さかった。
マクドナルドをコスタリカで初めて目にする。
調べてみたらリベリアはグアナカステ州の州都でコスタリカで8番目に人口が多いらしい。8番目といっても5万人足らずだけど。

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リベリアを出てからは再び道が狭くなり、さらには長い工事区間が続く。
雨が降り始めたが、バス停など雨宿りできる場所はなく、強い雨に打たれながら歩く。

何かしらあるだろうと思っていたが、集落、商店など全く何もない。
リベリアで4リットルの水を補給していたが、残り2リットルになり、これで夕食、翌日までの飲用として賄わなければならない。

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工事区間を抜けるまで歩き続け、久々にガッツリ63キロ歩けた。コスタリカ最後の夜は茂みの中だった。
水が限られているので米は炊かず、ラーメンのみ。残りは飲用に回す。

翌朝4キロ歩いたところに水場が現れた。
ここまで歩けばよかったと少し悔やむ。

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36キロ歩き、国境到着。

Laguna Meandr 



ケポス出発。
朝から陽射しがきつく、暑い。

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写真を撮っていたら、おじさんが近付いてきてマンゴーをくれた。

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スーパーの前にリヤカーを置いて買い物というのも久々。
チリ以来だが、チリより安心感がある。
パナマにもスーパーはあったけど、大型店舗が多く、リヤカーを残して買い物という気にはなれず。コスタリカはちょうどいい大きさ。

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2日目。
Jacoという町が見えてきた。
友人のチャンさんにカツ丼をご馳走してくれる所を紹介してもらっていたので立ち寄ってみる。

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しかし店が閉まっていた。
カツ丼のために店が開くまでの5時間以上も待つのはアホらしいのでそのまま町を去る。

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そして先程までの青空が嘘のように激しい雨。

ここから1.5キロ先に屋根付きの良いテント場所を見つけたが、あいにく自炊用の水は持ってなく、2キロ以内に水を得られるならここへ戻ろうと思い、先へ進む。

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1.5キロ歩いた先に「ワニに注意」の看板が設置された橋があり、

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橋から下を覗いてみると、目視できるだけで25頭のワニがいた。
橋の先に店などがあり、水を補給後、先程見つけたテント場所へ戻る。

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道脇に湖がある事を示す小さな看板があり、そこへ入っていけば駐車場と小さな屋根付きのスペースがある。
普通に車で走っている限りはほぼ見落とすであろう看板で、この湖を知っている人しかやって来ないと思うし、日没が近かったので多分大丈夫だろう。

人も怖いのだけど、駐車場にたてられた看板もまた怖い。

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湖までどれだけ離れているだろうか…。
ワニがやって来ることはないよな…。
夜は何度か暗がりの中にライトを当て、ワニの存在がない事を知り、胸をなでおろす。

Quepos 

今回ケポスという聞いた事のない町に立ち寄る事にしたのはここに手頃な料金で泊まれる安宿があるからで、ここに何があるかなどよく分かっていなかったのだけど、マヌエル・アントニオ国立公園への拠点となる町らしい。



国立公園・自然保護区の総面積は全国土の1/4を超えるコスタリカ。
紙幣もこの通り動物だらけ。

動物好きなので、一応国立公園へ足を運んだものの、無理に行く必要もなかった気がする。
現地人は1600コロン(約3ドル)なのに16ドルという外国人料金は本当にふざけている。

国立公園を訪れた日も含め、ケポスでは丸3日のんびりと過ごす。



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久々のサイクリスト 



ケポスまで101キロ。

コスタリカに入ってからマイナス1時間の時差が生じる。
これまで5時半に起き、6時過ぎに歩き始めていたのが、コスタリカでは4時半起、5時出発、早い時には19時半就寝となり、まるで老人のよう。超健全な響きがある。
5時を過ぎて徐々に明るくなっていくのだが、現地人の朝も早く、動き出している人が多い。

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Palamar Norteからは路肩が広くなり、とても快適。

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南下中のドイツ人サイクリスト。
中南米を走るサイクリストは意外と多く、エクアドルから歩行再開しての2カ月で30人くらい目にしたが、あくまで目にしただけで、わざわざ引き返して声をかけてきたのは彼だけ。
30人のサイクリストは皆南下であり、北上していたのはオタバロを発った日に見た1人だけ。
南北アメリカ大陸は南下が流行っているらしい。皆が皆目指しているわけではないと思うけど、「世界の果て」と形容されるウシュアイアはゴール地点として相応しいとは思う。


前日にムダにネットをして夜更かししたのが悪かったのか、暑さにやられたのか、ちょくちょくあるアップダウンに疲弊したのか、体が動かなくなり、何度も休憩しながらUvitaまで歩く。
何とか屋根下にテントを張る許可をいただいた直後、豪雨となり危機一髪だった。



翌日、体調が心配だったが、うっすらと雲がかかり、歩きやすい天候だったので問題なし。
ビーチは点在しているが、商店はあまりなく、民家で水の補給をさせてもらうと、なんとペットボトルに冷水を入れてくれた。

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夕方、キャンプに備えて、民家にて水を補給させてもらうとまた冷水。
庭にあるヤシの木を指さして「飲むか?」とおばちゃん。ココナッツジュースとクッキーまでくれた。

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ケポスまで9キロの所でテント。
町まで行けなくはないけど、遅い時間に到着してただ寝るだけというのは宿代がもったいないので。

Palmar Norte 

パナマシティへと至る道は路肩がなかったり、狭かったり、工事区間が多かったり、歩きにくかったのだが、その後国境へ至る道は数年に及ぶ大規模な工事のおかげでとても快適だった。



コスタリカに入ると一転してこんな感じになる。
歩きにくいが、交通量は多くない。
道の両側に広がる鬱蒼とした緑は東南アジア、中でもボルネオ島を思い出させ、退屈だったパナマの景色に比べ、面白くなった。

国境から少し歩いたところで警察車両が停車。
職務質問なんていつ以来だろうってくらい久々の職質。
本当にいつ以来だろう。中南米では記憶がないし、アフリカでもなかった気がする。
コスタリカは中米で最も安全な国なのだが、早くもその片鱗を見せつけられたかのよう。
パスポートチェックの後も警官は荷物に興味を示し、面倒だなと思ったので、「マリファナとか持ってないから」と言ったら、即解放される。

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職質後、しばらく歩いたところで激しい雨。バス停に逃げ込む。

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中米は5月から10月までが雨季。タイミング悪すぎるとしか言えない。
東南アジアの雨季のように雨が降る時間が決まっているならまだいいのだけど、中米の雨は不規則なのでとても厄介。

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コスタリカ初日のテントは橋の下。
雨宿りを終え、歩行再開後も雨が降り、夜間の雨が心配。あと前夜の雨で濡れたテントを乾かす必要があった。
比較的安全な国と言われているけど、テント設営場所はやはり気を使う。
このすぐ近くに川が流れており、夜に雨が降って増水したらまずいかなと少しばかり不安を感じた。

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コスタリカ2日目。
景色は本当に自分好みで最高。

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コスタリカは中米で最も治安が良くて、最も物価が高い国。
2日目にして初めて商店へ入り、物価をチェックすると、0.5リットルのコーラが850コロン(1.5ドル)という値段に驚かされる。
物価が高いと思っていたパナマですら1ドルだったのに、1.5倍に跳ね上がり、強烈なインパクトを与えられ、早く歩き抜かなければという気分になる。
ちなみに瓶コーラもパナマでなら大瓶を買えた値段で小瓶が買えるという感じ。

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コーラを飲んだ後、商店前のテーブルで用意していた昼食を食べる。
不憫に思われたのか、商店のお姉さんがお菓子をくれた。

GPSはもちろん、中米は紙地図すら持っていない。
パナマで入手したロンリープラネットに掲載されている地図だけが頼り。
大雑把なのであまり使えないけど、ないよりはまし。
パナマはパンアメリカンハイウェイを歩いていれば迷う事なくコスタリカまで来れたけど、ここでは少し不安なので何度か道を確認する。


ケポスを目指しているのだが、自分の把握している距離と50キロくらいの誤差があるような気がして、少しでも距離を縮めておこうとPalamar Norteまで63キロがっつりと歩き、テント設営場所探し。
安全と言われるコスタリカの小さな町なのだが、現地人曰く「安全ではない」との事。

まずは消防署へ行くも宿泊拒否。テントを張れるスペースもなかったので仕方ない。
教会を紹介され、行ってみるもここでも宿泊拒否。
教会がテントを張って眠る場所でない事、100パーセント自分の勝手である事は十分に承知しているけれど、助けを求めて訪れた宗教施設に助けてもらえないというのは正直なんだかなという気分になる。

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教会で紹介された警察署横にテントを張らせてもらう。
夕食を作っていると先程やり取りした教会のシスターが来て「教会でテントを張るか?」と言ってくれたけど、今更そんなこと言われてもというのと、少しありがたかったのと気持ちは半々。

警察署前の広場には公衆WiFiがあり、コスタリカの先進国ぶりを垣間見る。
誤差があると思っていたケポスへの距離も問題なかった事が判明。