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Mocoron
レオンからしばらく歩いたところで日本人サイクリストと遭遇。
グアテマラで自分の噂を聞いていたらしい。
共にアラスカから南下、グアテマラで出会い、中米は危険なのでコロンビアまで一緒に走るとの事。
あまり日本人サイクリストと会った事はなく、中国で1度、チリで2度、そして今回が3度目。
パタゴニアを歩いていた時は「日本人っぽい人」を数回見たけど、向こうから話しかけてこない限りはこちらから声をかける事はしない。
あとチリ・ビーニャの宿に滞在中、2人のサイクリストと会った。
これまで出会ったサイクリストで最も多いのはフランス人。
特に南米、パタゴニアにはウジャウジャといた。
作業中の現地人。
コーラ休憩。
1本10コルドバ(1ドル=30コルドバ)、3本で1ドルなので安い。
のどかです。
ネガティブな印象しかなかったニカラグアだけど、夜間の外出、首都マナグアを避ければ問題ないという印象。
61キロ歩くも、テントを張れる場所はなかなか見つからなかったが、Mocoronという小さな集落が現れた。
遠くの空では厚い雲に稲光が見える事もあり、民家にお願いして屋根下にテントを張らせてもらう。
明日1日歩けばホンジュラス。強雨やトラブルがない限りはニカラグア最後の夜になるはず。
教会に民家、ニカラグアではいつもテント設営場所を提供していただいた。
Leon
21キロ歩いてレオン到着。
グラナダから2日半歩いただけなのだが、ここもまたニカラグア屈指の観光地なので2泊しておく。宿も5ドルと安いし。
中米で最も大きなカテドラルが町の中心にあるのだが、外壁を塗り替えたばかりという感じの真新しい外観は個人的にはイマイチ。
横の方は積み重ねてきた年月を感じさせ、趣がある。
絶対にこの状態で残した方が良いと思うのだが。
しかし残念ながら、横壁も現在塗り替え中。
そのうち大きくて白いだけのつまらないカテドラルになるでしょう。
のんびりと1日半の休養をとる。
グラナダでもそうだったのだけど、宿のキッチンで美味しいものを調理するとかでなく、無性にサンドウィッチが食べたく、グラナダ、レオンと食事は常にサンドウィッチだった。
酷暑の中米でハム、チーズを持ち歩くのは難しいので、こういう時に食べておきたい。
危険な首都を抜ける
グラナダを早朝に出発。
ここから北上するには首都マナグアを通る必要があるけど、ニカラグアで最も危険な街なのでできれば避けたい。
50キロ程遠回りになるが、首都を回避できる道を歩く事も考えたけど、上りもあるし少々面倒だ。
マナグアの中心を歩かなければ大丈夫だろうと判断。
宿のスタッフに安全にマナグアを抜けるルートを教えてもらい万全を期す。
グラナダからマナグアへは40キロ。朝から不安と緊張感が入り混じる。
マナグアが近付くにつれ、交通量は増えていき、道も広くなった。
宿のスタッフに教えられた道を曲がり、順調に安全ルートを進んでいく。
交通量こそ多かったが、特に雰囲気の悪い場所もなく、悪そうな人もおらず問題なく首都を通過。
そしてマナグアの西外れへ。ここまで来れば安全地帯か。
今回のマナグア歩行、何があるか分からないので万一に備え、ルート近くの宿をチェックしておいた。
この辺りにも宿があったはずだが、まだまだいけそうだったので先を目指す。
とにかく暑く、16時の時点で36度。
額からは大粒の汗が流れ、シャツに大きなシミ。
スーパーで買い物をし、水を補給し、野宿に備える。
人目につかないテント設営場所を求めて歩き続けるが、そんな場所は一向に現れず、バラック小屋が並ぶスラムのような小さな集落が現れた。
そしてその先にあったのが教会。
人目につかない場所がないなら、人目につく安全な場所で眠りたい。
テント泊のお願いをしてみたところ、快諾してくれた。
外でテントを張るつもりだったが、建物の中へ案内してくれた。
蚊が侵入してくるのでテントを張ろうとしたところ、「その必要はない」と蚊取り線香を持ってきてくれた。
しかしやはり蚊が気になって眠れないので、結局テントを張る。
夜は強い雨。室内で寝させてもらい、本当に良かった。
翌日の昼食。コーラと合わせて80コルドバ。
ニカラグアに入ってからトルティーヤというトウモロコシの粉で作られた薄いナンのようなものが添えられるようになった。
主食の米があるのにこれをどうやって食べれば良いのかと戸惑うのだが、この先しばらくはトルティーヤが広く食べられている国々が続く。
食堂の子供達。
歩いている人間にとって雨は天敵で、ものすごく嫌なもの。
雨季の中米を歩いている事を後悔する事もあるが、グラナダを発ってからは雨が降るのを待ち望んでいた。
というのもグラナダで傘を買ったから。
レインウェアと違って着脱の必要がないので楽だし、素早く取り出す事ができる。
カナダ横断中に出会った徒歩旅行者ジャンもレインウェアではなく傘を持っていた。
昼を過ぎ、次第に怪しくなっていく雲行きに心を弾ませる。
そして雨が降り始め、傘をさすのだが、横風に耐えられず、即破損。
一気に興醒め。
ふざけんなよ。150コルドバ(5ドル)もしたのに、金返せよ!
ブツブツ文句を言いながら、雨の中を歩き続ける。
夜は前日に続き教会。
無人だったが隣の家の人に許可をいただく。
教会裏にテントを張っていたが、「雨が降るから」と正面の屋根下にテントを張る事を勧めてくれた。
道路から丸見えなのが怖いけど、「安全だ」という言葉にほっとする。
Granada
狭い路地の両脇には露店が並び、多くの人と車が行き交う光景はアフリカを思い出させた。
パナマ、コスタリカでは見れなかった景色、雰囲気に「これが中米か」と心の中で呟いた。
グラナダはスペイン人がニカラグアで最初に創設した町。
歴史ある古都でコロニアルな建物や教会が建ち並ぶ。
この町に足を踏み入れた瞬間、好きな町であるという直感が働いた。
物価の高いパナマ、コスタリカではほとんど宿に泊まらなかったが、グラナダで最安の宿は1ベッドわずか5ドル。せっかくなので3泊していく。
パナマで壊れた時計のベルトの修理。
物価の高いパナマ、コスタリカは修理賃も高くつきそうだったので、ニカラグアまで修理せずにきたのだ。
20コルドバと70円程で済んだ。
そしてスポークの修理もしておく。
グラナダへ
朝食に4枚入りのビスケットを買う。1袋2コルドバ。(1ドル=30コルドバ)
休憩時には瓶コーラ。10コルドバ。
コーヒーとピザで15コルドバ。
沢山のお客さんがいた路上スープ屋の魚介スープは30コルドバ。
美味しいんだけど、コーラ3本分と考えたら高い気がする。
少しずつこの国の物価を把握している。
コスタリカと比べ、物価が安くなったのは本当に助かる。
「安全ではない」と思っている国だけど、田舎は実にのどか。
意外にもサイクリストが多くこの日は5人も目にした。これで6日連続の遭遇。
ニカラグアの人も親切で、水が尽き、民家で水の補給をお願いしたら、キンキンに冷えた水を渡してくれた。
この国もまた暑いのでとてもありがたい。
ニカラグアに限った事ではないけど、そこで暮らす人達が水道水を飲んでいたら、それを飲む。
日本の支援で造られた橋。
ニカラグア2日目は民家にテントを張らせてもらう。
翌朝、グラナダ到着。
ニカラグア入国
ニカラグアに入国。
ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラの4カ国で90日までの滞在が認められている。
物価の高いパナマ、コスタリカでは基本的に前夜に作ったツナの炊き込みご飯をタッパーに入れ、それを昼食にしていたが、前夜は水が十分になかったので昼食は用意していなかった。
国境を出たところに食堂があったのでここで昼食。60コルドバ(2ドル)と物価は一気に下がった。
これなら今後はわざわざ昼食を用意する事もないなと思う。
とりあえず目指すは102キロ先のグラナダ。
ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドルは治安が悪い。中米は南米以上に危険と聞く。
国境の警備員に尋ねても「夜は危ない」との事。また首都マナグアも危険と教えられた。
いくら気を付けていても機動力の劣る徒歩だと狙われる時は狙われる。運という要素が強い。
新しい国が始まる時は緊張感を持っているけど、いつも以上にビビりながらのスタート。
100パーセント安全なテント設営場所を探し歩くも、なかなか見つからず。
道路から死角ではないけど多分大丈夫という感じののところにテント。
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