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ALKINIST -あるきにすと- エルサルバドル

グアテマラへ 

5泊、ゆっくりと過ごしたEl Tuncoを出発。
グアテマラまで117キロ。2日でグアテマラ入りしたいので60キロが目標。



この辺りの海沿いに点在する町にはサーファーが多い。
首都サンサルバドルがある内陸より、海岸線に沿った道の方が治安的にも安全。

El Tuncoで再会したアルゼンチン人も出発し、後方からクラクションを鳴らされ、追い抜かれる。

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朝食はププサ。

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海岸線に沿った道なのでアップダウンは多い。

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トンネル。
この番号は何だろうと思っていたら、短いながらもその後も続々とトンネルが現れた。

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暑いので冷たい飲み物は欠かせない。
臭いとか味が付くのが嫌なので魔法瓶に水以外のものを入れたくないのだが、そんなポリシーを曲げてしまうくらいの暑さ。

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トンネルは5番まで続いた。
暑いし、休み明けなのに体は重いし、パンクするし、ペースは良くない。

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夕食もププサ。5つで1ドルというコストパフォーマンス抜群のププサだった。

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翌朝もププサなんだけど、さすがにそろそろ飽きてきた。

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暑くて食欲がない。ジュース屋のおばさんにもらったマンゴーが昼食。
1.5リットルのペプシは1時間半で飲み干す。

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徐々に足を止める回数が増える。
睡眠時間が足りてないのか眠いし、やけに疲れを感じる。
中米に入ってから疲れを感じる事が多いが暑さが原因なのか?
体は熱を帯び、軽度の熱中症かもしれない。
思うように足が動かず、1時間おきに休む。国境が遠く感じられた。

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国境手前で最後にププサを食べ、少しゆっくりするも足は重い。

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しかしトラックの長い車列の先に国境らしき建物が見え、ようやく足が動き始めた。

El Tunco 



El Tuncoという海辺の町で足を止めるか、先を目指すか、ここ数日考えていたのだが、疲れが溜まっているのは明らかなのでEl Tuncoで休養をとる事に決める。

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朝食はププサ。
しかしここのププサは前日のものに比べ、非常にイマイチ。

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20キロ歩いてEl Tunco着。

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宿の前にププサ屋があるのだが、ここのププサは美味しかった。
小豆みたいなのがはみ出しているが、まさに甘くない小豆でフリホーレスと呼ばれている豆。
フリホーレス以外にチキンなど中の具は色々だけど、フリホーレスが安くてうまい。

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小さな町を歩いていたら見覚えのある顔に声をかけられる。
レオンの宿で同部屋だったアルゼンチン人。彼らはアルゼンチンからアクセサリーを売りながら自分達の車で旅をしている。

「レオンから何日かかった?」
「8日半」という答えに彼らは驚いていた。
車なら2日なのだとか。

ププサにはまる 

目を覚ますとすでに明るく、腕時計に目をやれば5時20分。
いつもならもう歩き始めている時間だ。思い切り寝坊してしまった。
夜に目を覚ます事はなかったし、深い眠りに落ちていたのだろう。

ニカラグア・レオンを出てから61キロ、55キロ、53キロ、54キロ、52キロ、55キロ、59キロと炎天下での長距離歩行が続いているからか。

いつもより30分遅れで出発するも疲れが溜まっているのは明らかで足が重い。
10キロ歩いたところで屋台が現れ、何か食べれば回復するかもと思い、ププサを食べる。
エルサルバドルを訪れた知り合いがププサを絶賛していたのだが、ププサが何なのか全く知らなかった。



初めて食べるププサ。3つで1ドル。
キャベツの酢漬けとトマトソースをかけて食べる。
恐る恐る口にすれば、中でチーズがとろけ、思わず表情が緩む。
想像以上に美味しく、さらにもう一皿追加した。

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しかし体調は優れない。
緩やかなアップダウンを何度も繰り返すが、この体にはきつい。

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きついので道脇で昼寝。

その後体調は回復し、結局58キロを歩いたのだが、歩きたくてそれだけの距離を歩いたのでなく、テント設営場所が見つからなかったから。

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50キロ過ぎのところにガソリンスタンドが現れたが24時間営業でない。
教会のような建物があったが、信者が延々と祈り続けていて、お願いできる状況ではなく、さらにはすぐ近くに浮浪者が座り込んでいた。
別の教会は敷地が狭く、民家で拒否され、日没直前に辿り着いたのが牧草地だった。

ウスルタン通過 



今日も日の出前より歩く。

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前日からサンミゲル火山を見ながら歩いている。

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20キロ歩いてウスルタン。
路上に露店が出ていて活気がある町なのだが、覆面警官を荷台に乗せた警察車両がパトロールする光景は物々しく、少しばかり危険な香りがする。

何人かの人に治安を尋ねると皆「危険」と言った。
余計な事聞かなきゃ良かったと思いながら足早に街を抜ける。

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ニカラグアでお世話になったスーパーも名前を変えて健在。
警備員に荷物を見てくれるようお願いして買い物をする。

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街を抜けてしまえばまたのどかな田舎道、危険な雰囲気は感じられない。
エルサルバドルの道路も路肩が広く、とても快適。

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今の時期、中米は雨季なのだが、そういえばこの3日程、雨に見舞われていない。

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夜はガソリンスタンドの裏にテント。

サンミゲル通過 



基本的には空が白み始めた頃から歩き始めている。
サイクリストの中には朝からストーブを使ってコーヒーやラーメンを作って、ゆっくり出発する人も多いけど、起床後30分後に歩き始めるというのが自分のスタイル。
自転車と徒歩とでは機動力が倍以上に違うというのもあるし、酷暑の中米では涼しい時間帯に歩いておきたいという気持ちも強い。30分早く出発する事で日中の暑い時間帯に30分休憩する事もできるし。

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アメリカへ行きたい人が多いのだろうか。
やたらと米国ビザサポートをする代理店の看板を目にした。

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エルサルバドル第4の街サンミゲルを通過。
特に嫌な雰囲気もなし。

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延々と道脇には大きな木。
エルサルバドルも暑いので、木陰を歩けるのはとてもありがたい。

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イグアナ売りがいた。
食用で1匹10ドルと思ったよりも高い。
焼いて食べれば美味しいとの事だが、これならチキンの丸焼きを買った方が安いし、満足できる気がする。

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毎日の事なのだけど、日没が近付いての懸念はテント設営場所。
最近は広い敷地を持った教会、ガソリンスタンドを狙っているが、日没のタイミングで現れてくれない。
道脇の商店の横に広々とした敷地があったのでダメもとで「テントを張らせてもらえないか」とお願いしたところ、あっさりと許可をいただく。

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本当にあっさり過ぎたので2、3度念を押したくらい。
「テント張らせてくれ」とスペイン語をろくに話せない外国人が突如現れたにも関わらず、高確率で皆快諾してくれるのは非常にありがたいです。シャワーも浴びさせていただく。

Jocoro 



国境まで20キロ、ホンジュラス最後の歩行。
もう少し歩きたかったなと後ろ髪を引かれながら国境へ。

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数台のバスと同じタイミングで国境に到着したので長い列ができていた。
こんな時に心配なのがリヤカーと荷物。
怪しげな両替商がうろうろとしているのでリヤカーごと建物の中に入れる。

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そしてエルサルバドルへ。
ホンジュラスが長い列だったのに対し、こちらは前に1人いるだけで、あの列は一体何だったのかと思う。
ホンジュラス入国時もニカラグアは人がいないのに、ホンジュラスでは並ばされた。
人を捌くのが下手なのかもしれない。

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数年前、知人のサイクリストが首都サンサルバドルで身ぐるみ剥がされ、ボコボコにされたという事件があったので、中米の中で最も不安を感じているエルサルバドル。

外務省が出している安全情報を読めばとても歩きたいとは思えない国だけど、ここ最近通過した何人かのサイクリストの話だと総じて「ノープロブレム」。
徒歩で南北アメリカ大陸縦断した例もいくつかあるが、エルサルバドルで事件に巻き込まれたという話は聞かない。
全ては運次第か…。


エルサルバドル入国後、Jocoroという町を目指すが、上りと暑さで体がきつい。
商店が点在し、冷たいものを買える事は救い。
中米では袋に入った水をよく飲んでいるが、0.5リットルの水2つで25セント。

終盤はきつかったが、17時半、Jocoro到着。
消防署があればテントを張らせてもらうつもりだったが、ここに消防署はなく、ガソリンスタンドもテント拒否。
ホンジュラス同様、ガソリンスタンドに銃を持った警備員が常駐しているのを見ると、この国の治安の悪さを物語っているようで不安になる。
その後覆面で顔を隠した4人の警官が男を尋問していて不安は増長される。
日没は近いし、酷暑の歩行で体は疲弊している。

あとどれだけ歩けるだろう……
今夜はどこで眠るのだろう……

しばらく歩くとレストランがあり、その裏には広い敷地があった。
テント設営のお願いをしてみれば、この土地の所有者に連絡してくれ、なんとかテントを張る事ができた。

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レストランにて夕食。
味のないドリトスの上に肉やチーズが載せられたもの。
多分メキシコ料理。