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ALKINIST -あるきにすと- カザフ・キルギス
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ラブレター 

どんな文面がいいかなと、あーでもない、こうでもないと頭を悩ませながらラブレターを書く。
丁寧に、想いが伝わる様に、筆に願いを込めながら。

「カザフスタンの事が大好きなんです」と。

宛先は在キルギス・カザフスタン大使館・領事。
性別不明、多分男性。

これから歩く事になるカザフスタン、
広大な面積を持つこの国を歩き抜くために、できれば3ヶ月ビザがほしい。
現在考えているルートの総距離・およそ2500キロ。
どう考えても3ヶ月ビザが必要。

インビテーションがあれば、容易に3ヶ月ビザを取得できるも、旅行代理店を回った結果、100ドルもかかってしまう事が判明。
ロシアビザにけっこうなお金を支払ったので、これ以上の出費は抑えたいところ。

ビザなんてものは領事の裁量により、可否が下されるものだと思うので、思い切って手紙を書いてみた。

思い切りカザフスタンへの愛を書き綴り、ビザの申請用紙と共に提出。
それを読んだ窓口のお兄さんは「ハラショー」と一言。
君に気に入られてもしょうがないんだけどと思いつつ、「ラフマット」とお礼を言っておく。
彼曰く、「多分3ヶ月は無理だろう」との事。

恋の行方は非常に厳しいものの、可能性はゼロではなく、恋の成就を願うばかり。

尚、3ヶ月ビザが取得できなかった場合、別ルートを2ヶ月で歩く予定。
それにしてもビザ代無料なんて素晴らし過ぎるぞカザフスタン。

「ロ」から始まるどっかの国も見習うべきです。

もう少しビシュケク 

先日まで26連泊していたNomad's Home。

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アルマティから戻り、27泊目のチェックイン。
今回は庭にテント。

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隣のテントはスウェーデン人サイクリスト。
現在はイスラエル人がお隣さん。

6月中旬頃は、宿泊客が自分一人なんて事もちょくちょくあり、決して多くの旅行者が滞在しているわけではなく、のんびりとしたこの雰囲気を気に入っていたものの、一転。
アルマティから戻ってみれば、欧米人がわんさか、ウジャウジャ。

ビシュケクを出れば、しばらく旅行者とは会わない静かな日々が続くわけで、
そう考えると、騒々しい現在の状況も悪くはないかなと。

しかし、余りに滞在者が増えたため、
今はこんなものまで張られています。

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お前ら、うっさいから22時以降は静かにしやがれとの事。




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<写真>
オーストラリア人のおばちゃんに誘われてビシュケク郊外のアラ・アルチャ自然公園へ。
キルギスって自然豊かな国です。

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<写真>
なんだかんだでキルギスには1ヶ月滞在しているものの、ビシュケクだけしか知らない。
生活圏も非常に狭く、限られている。
そんな生活圏の一部、アラメディンバザールはちょくちょく訪れる。
ここではしょっちゅう職質を受ける。
キルギスの警察ってタチが悪い。

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<写真>
もうスイカの季節。
バザールにも大きなスイカが並ぶ。
1つ3ドルくらい。

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<写真>
暑いので昼からビールを飲み、怠惰な一日。

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<写真>
バキエフ。
街でよく見かけるけど、何者かは不明。

ロシアビザ 

住所不定・無職・28歳・独身。

怪しげな肩書きがずらりと並ぶ現在。
無職のくせに生意気にもロシア6ヶ月マルチビジネスビザを取得。

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ビザ申請時、代理店に顔写真を渡すのを忘れていたものの、
そこは百戦錬磨のロシアンエージェント。
パスポートの顔写真から写真を作り、スーツ姿に合成してくれていた。


お姉さん、グッジョブ!


パスポートの顔写真っていかにも無職っぽいものの、スーツ、ネクタイ効果で、ビジネスマンっぽく変化。


それにしても、ビザ取得にこんなにも時間とお金を費やしたのは初めて。
インビテーションの手配からビザ取得まで40日超。
お金も随分とかかりました。

ぶっちゃけた話、5ヶ月滞在した中国での滞在費の半分以上。
守銭奴ロシアとその手下のロシアンエージェントに貢ぐ。

何はともあれ、無事ロシアビザを取得できた事に安堵。
ロカ岬へと続く道がつながった。

空模様 

朝起きて、窓から空を見上げれば、どんよりとした曇り空。
昼前の外出時には、雲一つない快晴に変わり、
1時間もすれば、突如雲行きが怪しくなり、ザーっと雨が降り始める。
そしてまた気持ちの良い青空が広がり、ザーっと雨が降る。

予測不可能なアルマティの空。

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ここ1ヶ月程のぼくの頭の中も似た様なもので、
当初予定していたのがシルクロードルート。
トルクメニスタンという大きな壁に行く手を阻まれ、
ロシアビザを手配し、カスピ海を北から回るルートを考えるも、
ビシュケクの代理店をしつこいくらいに回って、もがいて、あがいて。
で、一度はあきらめたつもりが、でもやはりあきらめきれなくて。
イランビザを取得したらシルクロードへ向かおうと思っていたのだけれど、
ちょっと色々とありまして、結局アルマティに来ちゃいました。

進路は北。



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ウサギと亀 

窓の外には見覚えのある景色が延々と続いていた。

軒下を借りたカフェ。
苦労して歩いた山道。
広大な草原。
あるいは通り過ぎたいくつかの町や村。

心地良いバスの揺れに眠りを誘われるも、1ヶ月前に歩いてきた240キロを飽きる事なく眺め続けた。
テストの答え合わせをするかの様にじっくりと色々な事を振り返りながら。

6日もかけて歩いたアルマティ・ビシュケク間。
連日の猛暑にアップダウン。
あれだけ苦労した道も、ミニバスに乗れば、わずか4時間、たったの7ドル。
ウサギと亀みたい。

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バスのスピードに合わせ、車窓の景色もどんどんと変わっていく。
小さな窓の外に広がる広大なカザフスタンの草原。
そんな景色を眺めながら、「歩くこと」にこだわる自分を今更ながらアホらしく思い、
風を切り、猛スピードで走り抜けていくバスの速さに興奮しっ放し。
まるで現代文明に初めて触れる猿の様に。

自動車という現代文明に触れながら思う。

一長一短ではあるけれど、
あっという間に過ぎ去っていく小さな窓からの景色なんかじゃなく、目の前に広がる大パノラマを眺めながら、カザフスタンの大きな空の下を歩き、名前があるのか分からないような村なんかにも立ち寄って、人の温かさを感じ、彼らの生き様を垣間見る事ができる時速4キロの旅も悪くないなと。

亀も悪くないなと。

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それにしてもカザフスタンの空って広く、大きい。

現代シルクロードの壁 

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本日ウズベキスタンビザを受け取り、明日の出発を予定していたものの、出発延期。
というのも、今週中にも取得できると考えていたイランビザの取得が来週にずれ込んでしまったため。

予定が狂うというのは非常に歯がゆいもので。
さっさと出発してしまいたいというのが率直なところ。

予定通り出発するために、ビシュケクでのイランビザ取得をあきらめ、タシケントでの取得を考えるも、逸る気持ちを抑え、冷静にビシュケクでの取得を決める。

1ヶ月と限られたウズベキスタン滞在、
そんな限られた時間をイランビザ取得に費やすのは避けたいので。
また、イラン大使館のご厚意によりスペシャルなビザをいただける予定なので。

カレンダー片手にタシケントまでの予定を見直せば、
すでに取得していたカザフスタンビザの期限が迫っていることに気付き、
ウズベキスタンビザの入国予定日も変更してもらい、
1ヶ月近く滞在しているキルギスには何日滞在できるのだろうかと、今になって慌て出す。

予定が少し変わっただけで、その後の予定が大きく狂ってくる。
一歩でも踏み外せば、まっさかさまに落下する綱渡りの様。

シルクロードのビザ地獄。

かつてこの道を行き来したであろうキャラバン隊、
計り知れない苦労があっただろうけど、ビザに悩まされる事などなかったであろう。
現代シルクロードの壁は、雪山でも砂漠でも無人の草原でもなく、このビザ地獄。


※調べてみたところ、日本人はキルギスにノービザで60日滞在可能らしい

変わらないもの 

7年振りのビシュケク。

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当時怪しい日本語で話しかけてきた親日男性はゲストハウスを経営し、
その他にも外国人旅行者向けの宿がいくつか新設。

当時なかった日本大使館も今ではあり、
日本文化を広めるために日本センターなんてものまで開設。

当時ガイドブックで「ラグマンがおいしい」と紹介されていた食堂は姿を消し、
真新しい大型スーパーやカフェが建ち並ぶ。

携帯電話を片手に街行く人々、
若者も7年前と比べるとさらに垢抜けた印象。
百貨店のフロアは携帯電話のショーウインドウで埋め尽くされている。

ビシュケクで感じる7年という年月。
至る所で感じる変化。

思うことあって、昔滞在していた宿周辺を歩いてみた。
団地の一角にある中国人がウジャウジャいた宿。
近くにスーパーマーケットができていたものの、それ以外は当時と変わらぬ風景。
当時の記憶が鮮明に蘇ってくる。

ビシュケクを発つ際、後ろを振り返ると雪をかぶった山々が見え、写真を撮った。
そんな事を思い出し、同じ様に後ろを振り返れば、7年前と変わらぬ雪山が遠くに見えた。

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時の流れと共に変化していくものが多い中、変わらないものを見つけると無性に嬉しい。



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<写真>
アラメディンバザール。

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<写真>
様々な香り漂う香辛料売り場。

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<写真>
バックギャモン。
やり方忘れた。

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<写真>
救援物資がビシュケクに届く。
ウイルス感染し、粗大ゴミと化していたPCをリカバリー。
歩行を支えるR×L SOCKS(武田レッグウェアー)も届く。

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