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ALKINIST -あるきにすと- 2009年08月

タカダ 

「サムライ」だとか「ニンジャ」「トーキョー」といった言葉はカザフスタンに限らず、世界的にメジャーで、これまでも渡航先でこれでもかというくらい掛けられてきた言葉なのだけど、カザフスタンでは「タカーダ」とやたら声を掛けられる。
いやホント、かなり頻繁に。

数年前までは「ナカータ、ナカータ」が主流だったものの、
いつの間にやら流行は「タカーダ」に。

僕の知っているタカダ姓の著名人でまず思い浮かぶのが「高田純次」なのだけど、
カザフスタンでタカダ旋風を起こす程のコメディアンとは思えず。

日本を離れ8ヶ月目、サッカー日本代表の救世主「タカダ」が現れたのか?
あるいは映画スター、アイドル・・・
やや情報から遠ざかり気味の現在、カザフスタンで旋風を起こす謎の「タカダ」の正体を色々と思い浮かべながら歩行を進めるも、なかなかタカダの正体はつかめず。


タカダさん、あなたはいったい誰なんですか?


カザフスタンの草原で、謎のタカダ氏に問い掛けてみる。

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そしてもう一つ。
カザフスタンでやたら言われるのが、「ブシドー」。
「ブシドー」とはもちろん「武士道」の事。

あんたらよくそんな難しい言葉を知ってるな、と思いつつ、
手を胸に当て、神妙な顔つきで、


「武士道とは日本人の心なのです。我々日本人は今でも武士道精神を受け継いでおります」



などと偉そうに説教してみるのだけれど、何か様子が違う。
ファイティングポーズで「ブシドー、ブシドー」と連呼するカザフ人。

どうやら格闘技イベントの武士道だった様で、こちらで大流行しているらしい。
先日、熱中症でダウンしているなど、延々と武士道のDVDを見せられ、正直参った。

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ヒョードル弟やセルゲイだとか数年前のロシア人の試合が編集され、全て勝ち試合。
熱中症に面白くもないDVD、KO負け寸前でした。


で、この「タカダ」と「武士道」から導かれた一つの答え。

「タカダ」とは高田延彦ではなかろうか。
現役を退いている彼がここまでタカダ旋風を巻き起こしているとも思えないのだけれど。
今後も調査を続けてみます。

あと、「ヤマザキ」とも言われましたが、真っ先に浮かんだのは山崎邦正。
こちらも調査を開始してみます。

星に願いを 

ビシュケクに戻ってきている。
酷暑から逃れるためでも、何かトラブルに見舞われたからでもなく、カザフスタンビザ再取得のために。

できれば西へ抜けたかったカザフスタン。
2ヶ月ビザしか取得できず、しょうがなく北上していたものの、
ちょっと思う事があって進路を西へと方向転換する事に。

しかしながら、西へ抜けるには2ヶ月という期間では到底足りるはずもなく。
カザフスタンビザは延長不可、
一度国外に出てビザを取り直す必要があり、非常に面倒で億劫。
戻る気など全くなかったものの、無事にユーラシア大陸徒歩横断を遂行させるためには戻らざるを得なかった。


トルキスタン出発前夜、
詳細な理由については割愛するも、ある事がきっかけで、不安と恐怖心に支配され、明け方まで延々と悩み、考え続け、全く眠れず。
これまで6000キロもの距離を歩いてきて感じることのなかった恐怖心を今になって初めて感じた。

翌日、気持ちを切り替え、色々なものを振り払っての歩行再開。
トルキスタン郊外で現れたロシア・サマーラへの標識。

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「2101キロ」
一見途方もない距離のようにも思えるのだけど、
サマーラへの距離が明確になり、昨夜の不安がウソの様に気持ちは高まり、
炎天下の歩行も苦にならない。

「北へ北へ」

と、順調なペースで進む。


そして28キロ地点での車軸折れ。

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炎天下、陽射しを遮るものなど何もない草原のど真ん中で途方に暮れてみる。

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ついでに頭も抱えてみる。


こんな記念撮影してるくらいなんで、それ程切羽詰った状況でもないのだけれど、
このタイミングでの車軸折れ。
下駄の鼻緒が切れたかの様な不吉な前兆を感じる。
これはビザ再取得を促すシグナルではないのかと。

幸い予備車軸を用意していたものの、道具が不足していたのであくまで暫定的な応急処置で、さらに15キロ歩いて歩行終了。

この日はカザフ人のお宅にお世話になる。
与えられた寝床は屋根の上。

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この家の息子達と川の字。
布団に入り、空を見上げれば無数の星、満天の星空。
そんな星空を見上げながら、ビザの再取得を決心。
どんどんと流れ落ちていく星に願いを込めてみた。


※あくまでビザの再取得が目的なので、ビシュケクには3泊のみ。20日からの歩行再開を予定。



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<写真>
ビシュケク行きバス。
見た目は普通の大型バス。

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<写真>
バス車内。
2列計8席しかない座席、後ろはこんな感じ。
おばちゃん達熟睡中。
ビシュケクへ衣料品の買い付けへいく怪しげなバスに乗り込んでしまったらしい。

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<写真>
ガソリンスタンドで迎えた朝。

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<写真>
暑さのあまり、木陰で放牧サボリ中。
その気持ちはものすごく理解できる。

酷暑と熱風と熱湯 

ビシュケクから約600キロ、現在地トルキスタン。

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シュムケントを出てから、連日の猛暑に悩まされる。
この暑さに何度殺されると思った事か。

あまりに暑いので温度計を見てみれば、

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何ですか、この気温は。

草原を吹き抜ける風は熱風。
まるでドライヤーの様。

携帯しているペットボトルの水は熱湯。
水分摂取は欠かせず、50度近い草原のど真ん中で熱湯をガブガブと飲む。
朦朧とする意識の中、コーヒーにして飲むには少しぬるいとくだらない事を考える。

何か冷たい飲料、いや冷たくなくてもいいのでせめて常温の飲料がほしいのだけど、
周囲は見事なまでの無人地帯、

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この先にあるのかさえ分からぬ町を求めて歩き続けるしかない。

あまりの暑さにダウンしたのが数日前の事。

吹雪の中、あるいは嘔吐しながら山を越えたり、これまでも色々と無茶な事をしてきたのだけれど、嘔吐感、朦朧とする意識、ふらつく足元。
今回は体の異変を察知、
熱中症というやつでしょうか。

さすがにこれはまずいだろうと、
カザフの草原で死ぬわけにもいかないので、急遽、歩行を中断。
幸いにも、しばらく歩いた先にカザフ人の住居があり、静養させてもらう。

このカザフスタンを縦断できるのだろうか。

横になり、陽射しを遮る木々の葉を見上げながら、不安を感じる。
暑さが和らぐ秋まで歩行を見合わせようかと考えるも、そんな事をしてたらすぐに厳しい冬がやって来てしまうわけで。

体調が回復した現在、相変わらずの酷暑の中、熱風が吹きつける中、熱湯を飲みながら歩き続けている。

とりあえず今後も、無理せず歩きます。

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※最悪ウクライナ到着まで、ブログの更新などできない可能性あり。あしからず。