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ALKINIST -あるきにすと- 2009年10月

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Arrived at Russia 

ロシア入国から12日。
現在、カルミキア共和国エリスタに滞在中。
写真はカザフスタン。
まあ疲れましたわ。

たくさんの安否確認メールありがとうございました。

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川越えて欧州 

カザフスタン側での出国手続きを終え、ロシア側イミグレーションへと向かう。

今歩いている所はどちらの領土にも属さない緩衝地帯なのだろうか。
そんな事を思っていると、どうやらここまでがカザフスタン領土らしい。

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橋の手前に建つ「0」の標識。
この標識、ここからアクトベまでの距離を示すもので、
ぼくがこの道を歩き始めたカンドゥアガシュではこんな感じだった。

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右側がアクトベへの距離、左側が国境への距離。
我ながらよく歩いたものよ。


そしてこの標識の先に架かる橋。

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対岸にはロシア国旗を掲げた小さな詰所。
ここがカザフスタンとロシアとの境界。
もっと言えばアジアとヨーロッパとの境界。

およそ3ヶ月かけて歩いてきたカザフスタンがここで終わり、
上海から10ヶ月、8000キロ超にもおよんだアジアの旅がここで終わる。


「サヨナラ アジア」


妙な緊張感を感じながら、ヨーロッパ側へとぎこちなく、一歩踏み出した。
カザフスタンが、アジアが終わってしまう。
少しばかりの寂しさ、溢れるくらいの嬉しさ、何とも言えぬ達成感、色々な感情がごちゃ混ぜになりながら、一歩、さらに一歩と歩を進めた。

橋を渡りながら何度も後ろを振り返った。
視線の先には数ヶ月かけて歩き抜いた広大なカザフスタンの地、
上海から10ヶ月かけて歩いてきたアジアの地。

そんな風景を眺めていると、自然とアジアでの歩行が思い出される。
これまでの10ヶ月、お世話になった人の顔が浮かんでは消え、出発の地・上海、あるいはきつく、つらかったカザフスタンでの歩行を振り返る。

お世話になったあの人達にアジアでの歩行を終えた事を伝えたい、
そんな事を思った。


急に何かが込み上げてきた。
どう表現すべきか分からないけれど、熱い感情。
橋を渡り終えた先にはロシア側の詰所があるので、泣かない様にしようと思ったのだけれど、後ろを振り返る度に、あるいはこれまでの10ヶ月を振り返る度に、熱い感情が込み上げてくる。

この感情、
達成感と言うのか、あるいはまた別の何かか、自分でも判断できないのだけれど、
悲しいとかつらいとかというものではなく、嬉しさのみ。
アジアを終えた事、カザフスタンを歩き抜いた事。
どちらかと言えば、後者に対する嬉しさだった。


炎天下の中での歩行、熱中症にダウンする事2度、
無人の砂漠では車輪トラブルにより遭難しかけ、
数百キロに及んだ悪路を歩き抜き、
草原で大雨に打たれ、あまりの寒さに体を震わせ、
尻に注射を打たれたりと、
この2ヵ月半、かなり苦労したので。

そして何よりカザフ人に対する感謝。
幾度となく受け続け、すがり続けた彼らからの親切、助け。
彼らの助けなしではこのカザフスタンの地を歩き抜くなど、到底不可能だった。
そんな事を振り返っていると、熱いものが込み上げてきたわけです。


そしていざ対岸へ。


「ここロシアですか?」


欧州での第一声は何とも間抜けな質問となってしまった。
そんな事分かっている。
ここがロシアであり、欧州である事など分かりきっている。
けど、尋ねずにはいられなかった。

「そうだよ」

と、詰所のロシア人職員は予定通りの返答をしてくれた。


川越えて欧州。

ヨーロッパでの歩行が始まった。

CROSS JOURNEY 

キルギスでの話。

国境はもう目の前。
余った通貨を使い切るべく、カフェにて少し早い昼食をとる。
順調に消えていくキルギス・ソム、あとはお菓子でも買おうかと席を立とうとした瞬間、欧米人サイクリストが視界に入ってきた。
彼もこちらに気付いたようで、手を振れば、こちらへやって来た。

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スイス人・パスカル。
スイスからいくつかの国を経て、ウクライナ、ロシア、そしてちょうど今カザフスタンの旅を終え、キルギス入りしたとの事。

まさにこれから自分が進もうと思っているルート。
そんなルートを走り抜けてきた彼と出会えた事が無性に嬉しい。

「こんな旅行者のいない辺鄙な国境のカフェで出会い、お茶を飲み、話すというのも面白いものですな」
と、パスカル。

うんうん、と頷き返す。


出会いに大きいも小さいもないけれど。
徒歩と自転車。
共に人力で旅しているという事で、妙な親近感を感じてしまう。

大抵の場合、ほんの5分程度、会話を交わし、

「グッドラック」

と、互いの旅の成功を祈りつつ、
互いの来た方向へ向け、走り、歩き去るのだけれど、
旅空の下、偶然とも必然とも言える出会い。

2つの旅が交差する。

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その度に、いいなあと思う。

人力の旅っていいなあと。



7月末のビシュケク出発以来、出会ったのはパスカルと以下の方々。

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<写真>
名前忘れたけどイングランド人。
彼もロシアからカザフ入り、上海を目指すのだとか。
「ユーアークレイジー」と言い、走り去っていった。

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<写真>
イングランド人・ティファニー。
カザフスタン歩行中、バイクはかなり目にし、手を振ったりもしてくれるのだけど、わざわざ引き返してきてくれたのは彼女達だけだった。

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<写真>
マカト近郊で出会ったオランダ人・コーエン。
久々の旅行者との遭遇に、逃してなるものかと、思い切り手を振り、止める。
彼はその後、同ルートを進み、ぼくの出会ったカザフ人とも多く出会ったとの事。
なんか嬉しいです。

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