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ALKINIST -あるきにすと- 2010年12月

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労働中 

毎日働いてます。
4日働いて1日休んで6日働いて、現在12日連続勤務のちょうど半分が終わったところ。
忙しい毎日ではあるけれど充実してます。
特に書く事はなくて、毎日バナナを食べる職場のフィリピン人を見て、やっぱバナナの産地なだけあってフィリピン人はバナナが好きなんだなと思ったり、米と一緒にバナナを食べる姿を見て、やっぱフィリピン人なだけあってのバナナの食べ方を極めてるなと思ったり、バナナを手渡され、バナナうまいなと思ったり、そんな毎日です。


フィリピン人とバナナ以外に書く事はないのでネタを一つ。

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イスタンブール滞在中に掲載したこの写真(その時のブログはこちら)。
うちの犬と昔イスタンブールで共に過ごした仲間との写真なのだけど、

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ズーム。

さらにズームしてみれば、


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今話題らしい某戦場カメラマン。

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装備品到着 

アメリカのカスケードデザイン社からの支援が決まったのはもう1ヶ月も前の事。

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ようやく装備品を受け取った。

決してカスケードデザインの仕事が遅いというわけでなく、社の規定から米国内にしか送付できないとの事で、とりあえずは米国滞在中お世話になっていたお宅へ送付してもらい、そこから越冬地トロントまで送っていただいた。

送られてきた数々の装備品。目玉はこれ。

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正直なところ、エアーマットなしの現在、それ程不自由していないけど、石上とか地面に凹凸がある場所にテントを張ればゴツゴツとした感触を背中に受けたりと常に快適というわけではなく、どれだけ快適なのか使うのが楽しみ。
アウトドアショップに足を運ぶ度に指をくわえ、眺めていただけの決して安くないエアーマットが我が装備に加わる事は嬉しいです。

「新たに販売されたクッカーを送るから。きっと気に入るよ」と、担当の方のご好意でクッカーをいただいたのだけど、これもまたなかなかよろしいです。クッカーは大小それぞれあるので3つ目を持ち歩くのか悩むところ。

越冬 

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トロント5日目。
到着からしばらくは足の痛みが続いていたのだけど、ようやく昨日辺りから痛みは消えた。
足が痛かったのでたいして出歩いてなく、仕事をするのに必要なSINカードの申請を早めに済ませ、あとは宿近くのチャイナタウンに通う毎日。

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ビルが連なるダウンタウンを歩くより、中国語の看板が並び、中国人が行き交うチャイナタウンを歩く方がぼくは好きです。
カナダと中国、どちらに移住したいかと問われれば、迷う事なく中国と答えます。

チャイナタウンを訪れる前、これからの越冬に備え、食料を買い込むべくカナダ系スーパーへ行ったのだけど、小さなビンに入ったコショウが5ドルとやけに高く、購入を躊躇。
翌日、チャイナタウンの食料品店へ行き、コショウを探せば、倍以上の大きさのものが2.5ドル。期待を裏切らないあなた達は偉大です。

欧州ではたまに中華料理屋を目にする事はあっても、アジア食品店はリスボンで1軒見つけただけ。
あの時は久々に目にした日本や中国の食品、見るもの全てにずいぶんと感動したものだけど、米国、カナダと大きな街にはチャイナタウンがあって、簡単にアジア食品を手に入れることができるようになり、そんな事は当たり前になった現在、もうすっかり感動は薄れてますが、中国様様です。


ここ数日、宿で求人情報を調べ、履歴書を送りまくっていたものの、返事はゼロ。
なかなか思うように進まず、チャイナタウンの中華食堂に貼られた「碗洗 急募中」という張り紙を見て心は揺らいだ。しかし確かに中国は大好きなんですが、中国人経営者の下での労働環境を恐れ、賃金未払いとかありそうだし、いじめられるのも嫌なんで、覚悟を決めることはできず、ギリギリのところで踏ん張っていたのだけど、なんとか1ヶ月という期限付きではあるものの仕事を得る事ができました。上司は愛すべきポルトガル人です。
これから銀行口座の開設もして、さらに安い住居も探してと、今日まで暇で怠惰な毎日だったけど、これから少し忙しくなります。

春までトロントで越冬と勤労。
このブログもしばらくは越冬ブログです。

Toronto 

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トロント入りしたのは日没間近の16時頃だった。
トロント入りといってもまだまだ郊外で、大都市を思わせるようなビル群が見えるどころか、周囲は山や川とのどかな風景で、地図を確認すればダウンタウンまではまだ20キロ以上もの距離がある。

この辺りで夜を明かし、翌日にダウンタウンを目指すか、あるいはこのままダウンタウンを目指してしまうか。道脇で思案する。

この時すでに40数キロを歩いていて、ここからさらにダウンタウンを目指すとすれば計70キロほど歩く事にもなるし、街灯があるとは言え夜間歩行になるし、必ずしもメリットばかりではないのだけど、もう寒空の下、テントを張りたくはなかったし、ここまで9日間、寒さや吹雪に耐えながら目指してきたトロントがもう目の前という事で気持ちは昂った。

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これまでの1日の最長歩行距離は1年半前、ウイグル自治区での約63キロ。
これに迫る事は何度かあったし、60キロ以上歩く事も多々あったけど、北米へ来てからは足を止める事が多く、さらには日照時間も短くなった事で最近は50キロ以上の歩行をしていなかったからか、55キロを越えた辺りから足に疲労を感じ始める。

はるか遠くにダウンタウンと思われる煌びやかなビル群が姿を現しても、その距離はなかなか縮まらない。
当初は21時頃の到着を考えていたけど、予想以上に足取りが重く、時間だけが刻々と過ぎていき、遠くに見えるビル群を見ては「まだまだ遠い」と溜息をつく。
足が痛い。重い足を引きずりながら歩き、道脇に座り休む頻度も増していった。
21時半、22時、時間はどんどん過ぎていく。
道脇に腰を下ろし、紫煙をくゆらせながら、やはり無難にテントを張って明日の到着にするべきだったと後悔。

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少しずつ歩を進めていけば、同じ様に少しずつ大きくなってきたビル群。
しかしダウンタウンまであと1時間か2時間か、足に痛みと疲労を抱えた状態では全く見当がつかない。とにかくもう歩きたくなかった。歩けなかった。

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ダウンタウン近くではあるが、空き地を見つけ、迷う事なくテントを張る。
ここがカナダ最大の都市である事、大麻の臭いがプンプン漂ったりと、危険要素もわずかながらあったけど、ここにテントを張る事しか頭になかった。
荷物にはいつも以上に気を配り、ベアスプレーも手元に置いてシュラフにもぐった。
歩行距離をチェックしてみれば69キロ、最長歩行距離を更新。
長い一日だったと思いながらテントから顔を出し、正面に見えるライトアップされたなんとかタワーやらビル群の明かりを眺めた後、眠りに就いた。

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何事もなく迎えた朝。
オタワから10日間目指し続けてきたトロントのダウンタウンに到着した。

Port Hope 

目を覚ます度にパラパラとテントを叩く雨音にうんざりさせられる。


午前5時30分。
オタワを出発以来、毎日この時間に起きている。
シュラフに入ったまま手を上に伸ばし、テントが凍り付いていないかチェックする事がいつの間にか日課となった。一晩中降り続けた雨でテントはびしょ濡れ。

毎日の大一番はシュラフから出る時で、「あと5分」なんて思う事もしばしば。というより毎朝。決意を固めた後はブルブルと震えながらシュラフから脱し、レインウェアを着用、出発準備を始める。
湯を沸かしてコーヒーを飲んでなんて事はしない。
寒くてそんな気にならないし、何より今の時期、歩ける時間、距離は限られているのだ。
夏場は55~60キロ歩く毎日だったけど、日没ギリギリまで歩いて45キロ。
少しでも歩行距離を稼ぐべく、さっさと歩いてしまいたい。

いつもなら月明かりを頼りにテントを片付けるのだけど、雲に覆われた空の下は闇。
全く何も見えず、ヘッドライトを点灯させ、テントを片付ける。
歩き始めるのは6時30分頃、まだ周囲は闇で明るくなるまでまだ1時間はかかる。
周囲に家はなく、時折通過する車のヘッドライトだけが唯一の明かりだった。

雨に打たれ続ければ、靴の中までも雨水が浸透し、まだ歩き始めたばかりだというのにソックスはすでにびしょ濡れで、グローブも同様。
テントもシュラフも濡れているし、今夜はどう過ごせば良いのか。
依然として激しい雨が降り続けていたけど、足を止めなかったのはもうすでにびしょ濡れだし、ここで足を止めたところでどうしようもなかったから。何より足を止める場所、雨をしのぐ場所すらなかったけど。

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歩行開始から3時間ほどで雨は雪に変わり、あっという間に周囲を白く染めた。
激しい吹雪で視界は悪く、道路を走る車からは思い切り雪を浴びせられ、安全確保のために道脇を歩くも雪上の歩行はいつも以上に力が必要で、疲労困憊。

最も心配だったのは凍傷。
気温はそこまで下がってはいなかったけど、濡れたグローブにソックスと凍傷を負う条件は揃っていた。ブルガリアでの歩行も吹雪の中で、あの時の事が脳裏を過ぎる。

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吹雪の中を2時間歩き、道脇に作業小屋を見つけたので避難。
荷台に積もった雪を払い、靴やソックス、グローブを新しいものに替えようとしていると、この作業小屋の主がやって来て、家へ招いてくれた。

暖かい家に招かれ、濡れた靴、ソックスを脱ぐ。
レインジャケットを脱げば、その下のジャケット、フリースまで濡れていた。
渡された熱いコーヒーの入ったカップを両手で覆い、指を温め、コーヒーを啜り、冷え切った体を温めた。

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この吹雪の中から手を差し伸べてくれたのはピーター、イボンヌ夫妻。
ピーターはオランダからの移民、イボンヌは英国系。

さすがにこの日はモーテルに滞在しようと思っていたのだけど、彼らは温かく美味しい食事を与えてくれ、

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さらには寝床まで提供してくれた。


雪に山に無人地帯、
試練を与えてくれるのはいつも自然、
救いの手を差し伸べてくれるのはいつも人です。

試練と人の優しさに感謝です。

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