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ALKINIST -あるきにすと- 2011年04月

バケーション 

当初の予定なら昨日で仕事を終える予定であり、その後歩行再開までの数日を休暇にするつもりでいました。
結局仕事を延長することになったのだけど、予定していた数日の休暇もいただける事になり、実は現在バケーション真っ只中であります。
唯一の休日は土曜日なので今年初めての連休なのです。5連休なのです。

日本を出て以来、ロングバケーションではないかという突っ込みはなしで。

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今回利用したのはメガバスというバス会社。
ここ数年ローコストキャリアとかいう超格安航空会社が幅を利かせていますが、こちらはローコストバス。
車体に大きく「from $1」とあるように、最安で1ドルからバスに乗れます。
皆が1ドルで乗車できるわけではなく、早い者勝ち。
自分の場合、40日くらい前から席を押さえておりました。
地元の100円循環バスとかそんなレベルでなく、ぼくは今日13時間もこの1ドルバスに揺られました。普通に長距離バスです。

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強風のため高速道路が閉鎖されていて目的地には2時間遅れでの到着。
ある方と待ち合わせをしていたものの、2時間遅れの0時着では会うことはできず。
携帯も持ってないし、電話番号さえもメモしてませんでした。
メールボックスのアドレス帳から電話番号を調べ、その辺のお兄ちゃんに携帯を借り、電話をかけたのだけど通じず。
ただ幸いにもメールを受信していたので、会うのは明日になった。

この辺りはやや物騒な所で、しかも深夜、タクシードライバーからのナンパもしつこくて、すぐ側にあった駅の構内に避難。WiFiが使える24時間オープンの駅です。

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警察に周辺の治安について尋ねてみると「ここから出るな、朝までいろ」との事。ああ怖い。
そんなわけでバケーション初日は駅構内泊です。

歩行再開は6月6日(予定) 

5月22日から歩行再開しようと思って、それまでの未払い宿代18日分を払おうとしたのだけれど、インド人マネージャーの口から発せられたのは、

「360ドル」

考えていたより100ドル近く高い。
この宿に移ってきてからの約3ヶ月、月払いで450ドル、1泊あたり15ドルを支払い続けてきたのだが、そのレートはあくまでマンスリープライスで、18日滞在なら1泊20ドルとの事。

これまで3ヶ月も滞在してるのだから融通利かせてよ、
18日×15ドルにしてよ、
インディアとジャパンはベストフレンドではないか、
ナマステ、マハラジャ、タイガージェット・シン、サイババとか適当な事を言ってみても彼の答えは変わりませんでした。18日なら1泊あたり20ドルと言いました。


これまで1泊15ドルで過ごしてきたのに、5ドルのアップは損した気分になります。
15ドルで泊まれるのに20ドルを払うとかアホらしくなります。

だからぼくは6月5日までの計33泊分を割安なマンスリーレートで支払う事にしました。
1泊15ドルならこれまで通りだし、6月頭まで働けばお金は貯まるし。

今持っているビザの期限が10月21日。
ワークビザの取得、ビジタービザへの切り替えは考えていません。
トロント・バンクーバー間の4500kmという距離、予備日も含めて考えてみるとこの6月上旬出発がギリギリかと。
1年もの期間が与えられたカナダビザに悩む事はないと思ってたけど、そろそろやばい。

出発延期 

先週あたりから残りの日数を指折りながら数え、カウントダウンする毎日。
仕事は28日で終えるつもりなので残りあと1週間。
しかしあと1週間に迫った本日、突然マネージャーに呼ばれまして、退職について再考するよう言われる。

なんかよく分からないけど、仕事ぶりが評価されているようで。
10月に切れるワークパーミットについても「ワークビザの申請を本社に働きかけるから」と。
「ここでの仕事は好きか?」と口説かれ、「大好きです」と即答。
拒否する事も可能ではあったけど、とりあえず5月末まで働く事となる。

その後の事、ワークビザを取って働くのかという事に対する回答について1ヶ月の猶予をいただいた感じ。
ワークビザを取って引き続き働くという事はこの旅の中止、あるいは長期的な中断となるわけで、悩ましい問題です。
ここでの仕事は魅力的ではあるけれど、ここで働く事によって失う時間はとても痛いです。
それが年単位なら尚更。のんびりとムダに年齢を重ねるわけにはいかないのです。

アフリカとかインドとか、若いうちに歩いておきたい所がまだ残っているので。



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先週からよく目にする大型ビジョンの日の丸。
”Songs for Japan”という復興支援CDの広告なのだけど、改めて事の大きさを理解するというかなんというか。

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久々にカメラを持って街を歩いていたらカンナビストの集会に遭遇。
カンナビストとは厳しい大麻取り締まりの見直しを求めて活動している方々です。
ちなみにカナダは少量の所持であれば問題ないです。
オタワで世話になったおっさんは栽培してるとの事だったし、おっさん曰く「カナダでは30‐40パーセントの人が吸う」との事です。

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日本国旗をこんな風にいじったら右翼にボコられるレベル。

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みんな堂々と大麻を吸っています。
一見寛容な風にも思えるのだけど、カナダでは公共の場所での飲酒が禁止されていて、桜を見ながら大麻を吸うのは問題なくても、桜を見ながらビールを飲む事ができません。
それでも屋外でビールを飲むアル中はいて、皆胸元にビールを隠して飲んでいます。

歩行再開へ向けて 

先週から地図を買ったり歩行再開へ向けた準備を少しずつしていて、チャイナタウンで髪を切った後(6ドル)、アウトドア用品などを購入する。

ポルトガルでアホタクシードライバーに盗まれて以来、サングラスは持っていなかったけど、これから陽射しの強い夏なのでサングラスは不可欠。
2年数ヶ月使い続けてきた貴重品入れもボロボロになり、シームクリームもテント補修に必要。ヘッドライトだけは衝動買いです。めっちゃほしくなって。

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サングラス 36ドル
サングラスケース 10ドル
へッドライト 28ドル
貴重品入れ(腰巻) 10.5ドル
貴重品入れ(首下げ) 7ドル
カラビナ 3ドル
シームクリーム 6ドル

カナダ徒歩横断、今後のルート 

太平洋へと至るルートを確認してみる。
今いるオンタリオからマニトバ、サスカチュワン、アルバータ、ブリティッシュコロンビアと5州にまたがっての歩行。



トロント-サンダーベイ 1290km
サンダーベイ-ウィニペグ 691km
ウィニペグ-レジャイナ 566km 
レジャイナ-カルガリー 742km
カルガリー-ケローナ 789km 
ケローナ-バンクーバー 488km 計4566km




通過予定都市をチェック、都市間の距離もチェックしてみれば、どれもかなり離れている事が判明。
トロントからバンクーバーまで最短でおよそ4500km、その間5つの都市があるのみ。
ぼくが宿に泊まれるのも最悪この5都市のみです。
カナディアンロッキーがどこにあるのか、どの程度のものなのか、リサーチしていないのでよく分からないけど、とりあえず最初の山場はトロント-サンダーベイの1290kmかなと。
やはり遠いですこれ。


まだ不確かな部分があり、どうなるか分からないけどルート案2は以下の通り。
ジャスパー、バンフという2つの国立公園を歩くルート。



トロント-サンダーベイ 1290km
サンダーベイ-ウィニペグ 691km
ウィニペグ-エドモントン 1289km
エドモントン-ジャスパー 361km
ジャスパー-バンフ 290km
バンフ-バンクーバー 901km 計4822km




ジャスパー・バンフ間、アイスフィールド・パークウェイを歩行可能か現在問い合わせ中。
このルートを歩けたとして、国立公園年間パスに67.7ドル(1日だと約9ドルなので、年間パスを買わざるを得ない)、テントも恐らく禁止され、クソ高いキャンプ場かホテルに泊まらざるを得ないので財布が痛い。


まあこんな感じで歩きます。

現在地、大西洋から1360km 

北米徒歩横断のスタート地、大西洋に面したアトランティック・シティから現在地カナダ・トロントまでの歩行距離は約1360km。


その他色々と記録関係をチェックしたかったのだけど、資料を日本に送り返したりで、1ヶ月あたりの最長歩行距離など調べる事はできず。
ちなみに1ヶ月の最長歩行距離はイタリアからフランスにかけて20日連続歩行をした2010年6月、うろ覚えだけど1400-1500kmの歩行でした。


ちょっと気になったので、「シャワーを何日連続で浴びれなかったか」についても調べてみた。親にも友人にも現地人にも話していない個人的にトップシークレット扱いの情報を公開しようと思います。



ユーラシア大陸徒歩横断中、シャワーを浴びる事ができなかった最長日数、
カザフスタン・アラル近郊の小さな村-カザフスタン・マカト間、



驚愕の



22日でした。



ちなみにこの22日間の歩行距離は965km。
村の水汲み場で水を得て、シャンプーを使って洗髪した程度なのだが、水をかぶっただけでなく、本当にシャワーを浴びれなかった日数は、



32日です。



この間歩く事1370km。

未舗装路、時には道が消え、砂漠と化し、ボロボロの悪路。
体はもちろん、手や顔さえも満足に洗う事ができず、汗を流し、砂煙を体に浴びながら歩き続けたわけだけど、今置かれている状況なんかととても比べることのできない過酷なものでした。

それに比べたらサンダーベイへの1300kmなんてちょろいものです。
でもさすがにシャワーを浴びる事ができなかった最長日数の更新はしたくない。

1300kmテント生活が続くらしい 

トロントを出て、まず目指すはサンダーベイ。

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トロント・サンダーベイ間のルート。
こうしてみると大した事ないように思えるけど、実は約1300kmもあったりする。
日本で例えるなら東京・鹿児島間に匹敵する距離。

そして目指す太平洋はこのサンダーベイからさらに3000km。
中国横断の4800kmより短いではないかと余裕ぶっこいていたものの、冷静に考えてみるとあの時とは環境が全く異なるんですよね。

中国だと無人地帯以外のたいていの町や村には一日の疲れを癒し、雨風から守ってくれる宿があり、数少ない楽しみであった美味しい食事をとれる食堂があったのだけど、このトロント・サンダーベイ間、宿どころかまず街がない。
小さな町や村がいくつかあるにせよ、トロントから400キロ地点にサドバリーという人口15万人程の街があるのみ。
調べてみたところ30ドル以下で泊まれるような安ホステルは全くなし。


考えてみてください。

東京・鹿児島間に人口15万人の街が一つあるだけです。


宿代なんて一番の節約対象なので、余程の事がない限り、現地人のお宅にお招きいただけない限り、サンダーベイへの1ヶ月ちょっとはベッドなしのテント生活が続きそう。

まだオンタリオ以降の地図を入手していないので、この先のルートは不確かなのだけど、恐らくこの間が最長の安宿なし区間のはず。今後のルートはまた追々。

サドバリーなど、WiFiフリーのファーストフード店やコーヒーショップはあるはずなので、ネット環境はまだ何とかなるはず。


しっかしシャワーとかどうしよ。