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ALKINIST -あるきにすと- 2012年08月
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ジャワ島の歩行終了 

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やっぱり汚いインドネシアの空気。

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インドネシアの庶民の足はバイク。とにかくバイクが多い。
地方の町でもホンダやスズキ、ヤマハの販売店を見かける。
3人乗り、4人乗りは当たり前。
10歳くらいのガキが運転しているのを目にする事もしばしば。

お父さんに抱えられた乳児を見れば、生まれた時からこの環境、物心つく前からバイクに乗せられたこの子も将来はバイクに乗るんだろうなと想像してしまう。

バイクの転倒も4度見た。そういうのにいつ巻き込まれてもおかしくないです。

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スラバヤが近付いてからは片側2車線になり、歩きやすくなったけど、インドネシア第2の都市なだけあってこれまでと比べ交通量はとても増えた。

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スラバヤ郊外に到着。
この辺りは5車線くらいあり、バイクや車が絶え間なくやって来て、道路を横断するのも命がけ。

当初はジャワ島西に位置する首都ジャカルタまで歩くつもりでいたけど、ジャワ島の歩行はここスラバヤにて終了。
理由を挙げるとしたら、交通量は多いし道が狭くて歩きにくい事、大都市であるジャカルタの雑踏の中を歩きたくない事、ジャカルタやジャワ島は別の機会にいつでも来れるような気がするので今回はもういいやという事です。

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それよりも今歩かなきゃこの先歩く事はないだろうという場所を歩いてみたい。

クラクションと排気ガスと追い越しレース 

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道脇で乾燥させている葉タバコ。

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畑を耕す現地人。

時速5キロから見るインドネシアの風景はこの国が農業国である事を教えてくれる。

とてものどかで牧歌的で、と思ったのも束の間、ブーブーとやかましいクラクションを鳴らしながら、片側1車線の狭い道路でトラックやバス、バイクの追い越しレースが連日繰り広げられている。

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「クラクションは鳴らすためにある」

そう思っているに違いない。
彼らが鳴らさなきゃ損と考えていたとしても驚かない。
いざという時に使うものなんて思ってないだろう。
とにかくうるさく、排気口からはいかにも体に悪そうな黒い煙が上がり、緑豊かな田舎といえども空気は悪い。


やかましいクラクションと排気ガスと追い越しレースなんて思い出すのは中国。
確かにインドネシア人もゴミはその辺に捨て、唾を吐き、どこででもタバコを吸い、中国人とよく似ているかも。
中国もインドネシアも好きな国ではあるけど。



滞在を予定していた町に安宿はなく、テント設営場所を探しながら日没後まで歩き続けた。
ガソリンスタンド、トラックのターミナルにテントを張らせてくれと頼むも断られる。

バリ島でも断られた事があったし、そんなにうまくいくものでもないのだろうけど、超歓迎ムードだったティモール島の人々のホスピタリティを思い出し、改めて感謝の気持ちを感じた。
ティモール島から歩き始めたインドネシア。あまりに皆が親切なので、「インドネシアやばいな」と思ったものだが、やばいのはインドネシアではなくてティモール島だったようです。

ここまで3つの島を歩いているけど、好きなのはダントツでティモール島。



一向にホテルなどは現れず、スラバヤが近付き、周囲は工場などが並び、テントを張れそうな所もない。
一気にスラバヤを目指す事も考えたけれど、この国の交通事情を考えると夜間歩行は絶対に避けたい。

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陽が沈み、少しずつ闇に包まれ、リミットが近付く中、珍しくわずかな焦りと不安を感じたものだけど、正義の味方、警察署を発見。
敷地内にテントを張らせていただいた。いつもありがとうございます。テリマカシ。

砂糖はグラ 

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クパンやクタでもそうだったけど、インドネシアは安宿でさえ朝食付き。
コーヒーにパン、クラッカーが付く程度だけど、今の宿はミーゴレン。
部屋のレベルごとに朝食も異なるらしく、最も安い部屋なので最もしょぼい朝食。
食べた瞬間インスタントだと分かるものだけど、タダだし文句はない。
ていうか全然いけます。昨朝同様になぜか2人分運ばれてきた。

そして昨朝同様にコーヒーには砂糖が入っていた。
甘いコーヒーって飲めないから、「砂糖入れないでね」ってジェスチャーで伝えてはいたんだけど2日連続の失敗。
宿のお姉ちゃんは「分かった」って言ってたんで安心してたんだけど、砂糖入れるなをジェスチャーで伝えるのは難しい。

インドネシア語で砂糖は「グラ」だと本日学ぶ。

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ラマダン中ではあるけど、営業しているレストランも少なくなく、カーテンなどでムスリムの視界に入らぬよう配慮しての営業。
イスラム色が濃くなったジャワ島を歩き始めてから、日中の食事は全く問題なし。

しかし断食中って喫煙もダメだったと思うけど、外で堂々と飲食する人は見ないが、堂々とタバコを吸う人はよく目にする。

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日没が近付くと煙を上げながら串を焼いたり、屋台が営業を始める。
そして日没後、断食を終えたムスリムが屋台に座り、家族、あるいは友人と談笑しながら食事を取っている姿を見ていると、こちらまで嬉しく満たされた気分になる。

そうだよなー、食えて飲めるってやっぱ嬉しいよなーって思う。
日中は飲んで食いまくってるので自分には特に関係ないけど、ムスリムが食事をとる光景を見るのが、その場に漂う幸せな空気に触れるのが好きで、日没が毎日待ち遠しい。

R25 特別号掲載 



リクルートが発行するR25まるごと1冊チャレンジャー特集号にて「世界を変える! 次代を創る! 脅威のチャレンジ25連発」の1つとして紹介されております。
フリーマガジンですが、配布場所は首都圏、大阪、愛知に限られるみたいです。

Probolinggo 

「ホテルはどこですか?ムラーホテルはどこですか?」


現地人に尋ねながら歩く。
ムラーという名のホテルを目指していたわけではなくて、インドネシア語で安いはムラー。
安宿を探し歩いていた。

英語は世界の共通語、どこでも通じて当たり前的な考えは好きじゃなくて、こちらが最低限の現地語を学ぶべきではないかと常々思っているので、いくつかの単語を覚え、文法など一切無視で使い、現地人とコミュニケーション。それなりに楽しんでいる毎日。


料金を尋ねる時は「ベラパハルガニャ」。

しかし現地語で返されても、まだ数字までは覚えていなくて、何を言っているのかさっぱり理解できず、結局は指を何本か立ててもらったり、紙に書いてもらい、電卓で数字を打ち込んでもらったり、色々と手間がかかるけれど、現地人とコミュニケーションを図るならばやはり現地語を少しでも覚えるべきではないかと思う。


そういえば、歩行中、マーケットで飲料を持ってレジへ持っていくと、レジの人がインドネシア語で何か尋ねてくる事がよくある。

こちらがインドネシア語を話したからというわけではない。
言葉分からずとも状況から察する事は容易で、「レジ袋に入れるか?」あるいは「500ルピア硬貨はあるか?」といったところだけど、外国人である自分にそれらをインドネシア語で尋ねてくるのは、日焼けした坊主頭という自分の風貌がインドネシア人化しているからだろう。

そんな事が起こる度に、ああやはりインドネシア人っぽいのだなとニヤニヤしてしまう。

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教えられたホテルへ到着したのだが、外観がまず立派で、中へ入ってみれば安宿らしからぬレセプションがあって、レセプションには3人も座っていて、他にも10人くらい従業員がいたり、全然ムラーな雰囲気ではない。

これは料金を尋ねた後すぐにホテルを出る事になるなと思いながら、「ベラパハルガニャ?ムラールアンガン」と最も安い部屋の料金を尋ねてみれば、思っていたよりムラーだったので、2泊分の料金を払ってチェックイン。

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バリ島クタから300キロ少し、現在地はプロボリンゴ。
今日は休足日にし、食べて飲んでまた食べて、ゆっくりと過ごしている。

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このバナナを揚げたやつ、"MOLEN"というのだけど、外はカリッと中は柔らかく、バナナの甘み。インドネシアに来て以来はまっている。

最近はバナナは揚げるものだと思っております。

Binor 



ティモール、バリに続き、3つ目の島はジャワ島。
ティモール・バリ間は船で3日を要したけど、ジャワ島はバリ島から肉眼で確認する事ができるくらい近い。

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ティモールからバリへの船は入口は狭いし、段差はあるし、乗船するのに一苦労だったけど、ジャワ行きの船は車両と同じところからの乗船なのでとても助かった。

2つの島を結ぶ船は庶民の足であり、旅行者にとっても首都がある島と世界有数のリゾート島とを結ぶ移動手段である。昼夜問わず頻発しているらしく、乗船後すぐに出発。

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ジャワ島へは1時間もかからず到着した。
現在はスラバヤを目指して歩行中。


ジャワ島に入り、雰囲気は一変。
教会もヒンドゥ寺院もここにはなく至る所にモスクがあり、大音量のアザーンを聞くのも日常になりつつある。

しかしモスクの近くにテントを張ればそれは悲惨で、就寝中だった昨夜は延々と30分以上もスピーカーから大音量のアザーンが流れ続け、睡眠を妨害され、耳を塞ぎ、「早く終われよ」と思ったけど、ラマダン中だからか、これまで中東などで聞いたアザーンよりもはるかに長かったのは確か。しばらくうなされていたけど、いつの間にか眠っていた。
今朝もまた4時30分にモーニングアザーンで起こされたけど。


ジャワ島に入ってからは駐車場やガソリンスタンドにテントを張らせてもらい、警察の寮に泊めていただいた。

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そして今夜はネットカフェ。

今後2ヶ月の予定は決まっているのだけど、ペースが順調過ぎるし、急いでもしょうがない。
昼過ぎに通りかかったBinorという村でネットカフェを見つけたので、早々に歩行を切り上げた。

ネットカフェ難民とは異なるけど、住所不定の身なので似たようなものか。

「インドネシアはどこが良かった?」
「インドネシア料理は好きですか?」

若いインドネシア人店主とのグーグル翻訳を使ってのやり取りが楽しい。

Negara 



旅行者が行き交うクタを少し離れれば、旅行者の姿は全くなくて、旅行者目当てに話しかけてくる現地人もおらず、バーも土産物屋もサーフショップも消え、田園風景が広がるのどかな景色が広がった。

クタの青い海も美しいけど、この緑もまた美しい。
泥だらけになりながら田植えをしている人達の姿を見て、心のどこかでほっとし、安らぐのはリゾート地・クタからやって来たからだろう。

人ごみや喧騒、ここにはそんなもの存在しない。


クタから100キロ離れれば、景色だけでなくて、ヒジャブで髪を隠す女性の姿が目に付き始め、モスクも増え、少しずつイスラム色が濃くなっているのを感じている。
ラマダンなんて関係なく、普通にレストランも営業しているし、大半がヒンドゥ教徒のバリ島ではここがイスラム国であると感じる事がなかったけど、モスク前を通過した際、礼拝を呼びかける大音量のアザーンを聞けばここがイスラム国なのだと思い出す。