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ALKINIST -あるきにすと- 2012年11月

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首都へ(続き) 

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チュムポンから7日目。
バンコクはもう目前。

目的地が迫ればそこへの到着時間などを計算し始める。
当然ながらさっさと到着してしまいたい。
バンコクのような大都市なら市内に入ってから時間がかかる事が考えられるので尚更そう思う。


チュムポンからは49キロ、55キロ、55キロ、56キロ、61キロ、54キロというペースで歩いてきたけど、7,8日目は秘密兵器60キロ砲を使う。

いつもより早く出発し日没後までそれぞれ61キロ、62キロ歩いた。
5キロ多く歩けば1時間早くバンコクに着けるのである。

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8日目はアジアに戻ってきてからワーストな日だった。
出発準備をしていたら指をハチに刺され、歩き始めた途端、雨が降り始め、降っては止み、また降っては止みを何度か繰り返す。

シャツが濡れようが靴が濡れようが、多少の雨なら足を止める事はしないけど、昼食をとっていたら強い雨が降り始めたのでしばらく雨宿り。

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強く降ったのは30分程。
いつもより長く雨が降っていたとはいえ、降水量は大した事なかったのだが至る所に大きな水溜りができ、それを避けながら歩く。

わずかの雨でこの状態なのだから雨季は一体どうなるのかと思う。
タイの治水レベルは低い。

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テントを張ったガソリンスタンドのコンビニへ行くと犬が堂々と寝ていた。
全く気にする事なく買い物をする現地人、犬を追い出さない店員。
これがタイの日常か。

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首都へ向け4時から歩き始めた9日目。

35号線は車専用のメインロード、その隣に3車線の歩行可能な道がある。
日の出前だが交通量は多く、バンコクが確実に近づいている事が分かる。


後方から何台ものバスがやって来てバス停に停車する。
時には5台ほどのバスが同時にバス停にやって来る事もあるのだが、大都市圏の歩行で何が嫌かというとバスもその理由の一つだったと思い出した。

道路左端をリヤカーを引いて歩けば、乗客の乗り降りのため道路脇に停車するバスは厄介なもの。
バスを追い越そうにも右側の車線は車が走っているし、後方からはまた新たなバスがやって来るし、バスを待っている人達からはジロジロ見られるし。

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これだから大都市は好きじゃないのです。

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首都へ 

いつもの様に日の出前から歩き始めようと荷物を階下に運び、出発準備。
リヤカーに荷物を載せ、いざ出発というタイミングで稲光にゴロゴロと雷。
「すぐに雨が降る」という宿のオーナーの助言に従い、しばらく宿にて待機した。
すぐに雨が降り始め、結局1時間半も足止め。

いつ止むか分からぬ雨。
雨が弱まったところを見計らい出発したつもりだったけど、弱まったのはほんの一瞬で、雨に体を濡らしながら歩いた。

レインジャケットは取り出しにくいところにあるし着用しない。
ここは東南アジア、雨に濡れてもすぐに乾くでしょう。

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チュムポンからハイウェイまで10キロ程歩くとバンコクへの距離標識が初めて現れた。
バンコクへの距離は把握していたけれど、いざこうして距離標識を目にすれば、あいにくの悪天候だが気持ちは高まった。

5時間経って雨はようやく止んだ。

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地図を広げてみれば、今歩いている場所はミャンマーと海に挟まれた非常に狭くアンバランスな場所である事が分かる。

タイの地図を見ればよく分かるけど、千切れれてしまうんじゃないかと思ってしまうくらいに不安定な狭さ。
もちろん千切れる事もないし、東西の幅が狭いからといって道が狭くなる事もないけど。


歩いていたら「ミャンマー」という標識が現れた。
1日のみの滞在という条件付で外国人に解放されているミャンマーの陸路国境は4ヶ所あるけどここでは現地人しか行き来できない国境。

「あそこはミャンマーなのだろうか」

西に連なる山々を見ながら未訪の地であるミャンマーに思いを馳せる。

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チュムポンから3日目の夜はガソリンスタンドにテントを張った。
広い敷地にセブンイレブンやカフェが併設され、高速道路のサービスエリアのよう。

数百メートル手前には屋根付の警察があり、そこにテントを張る事もできたけど、あえてここを選んだのは単純にガソリンスタンドにテントを張ってみたかっただけの事でしかない。

この日までタイでは14泊をテントで過ごし、そのうちの13泊を屋根のある場所にテントを張る事ができた。
屋根下にテントを張った13日は雨など全く降らず、屋根下にテントを張れなかった唯一の夜は雨に見舞われ、「ふざけんなよクソ雨」という感じだったのだけど、屋根のないガソリンスタンドにテントを張ったこの日、夕方は青空も見え、雨は大丈夫だろうという確信があったけど、夜間は3度に渡って雨が降り、水はけの悪い芝上にテントを張っていたので悲惨な夜だった。

なぜ屋根下の時は降らず、屋根がない時に限って降ってくれるのか。

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タイ王室御用達の避暑地であるフアヒン。
ロイヤルリゾートは夜間歩行で通過し、リゾート地のガソリンスタンドで野宿。

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その翌日はつぶれたガソリンスタンド。

この辺りはバンコクへ至るまで5日連続でガソリンスタンドに泊まっている。
コンビニがあり湯をもらえるのでコーヒーは飲めるし、トイレもあるし、水も自由に使えるので髪も洗えるし、最低限の安全はあるし、なかなか快適。

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バナナを3日で54本食べた後はパイナップルにはまっていて、道脇で売られているのを見つける度に購入。
その場でカットしてもらって歩きながら食べている。安いもので1つ50円。

バナナ日記 

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夕方通りがかった町の手前には道路の両脇に数十軒の店が並び、軒先に大量のバナナが吊るされ売られていた。
バナナの産地である東南アジアではバナナの木もよく目にするし、至る所で売られているけど、これだけ多くのバナナを目にするのは初めての事。
日持ちするものではないし、よくもまあこれだけのバナナがとれるものだと感心する。


試しに値段を聞いてみると、店のお姉ちゃんが打ち込んだ電卓には"35"という数字。
35バーツなら安いと思い、吊るされたバナナの中から1つ選んで購入した。

現在100円=38バーツくらい。
日本だと100円で買えるのはせいぜい一房くらいか。

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タイだとこれくらい買えてしまうのである。
これまでも東ティモール、インドネシア、マレーシアでバナナを買ったけど、元手がかからないとはいえ、ここの安さは異常。
数えたら55本もあった。しかもそこそこ大きいし。

日持ちしない55本のバナナ。
すぐに食べないとダメになってしまうのでその後数日はひたすらバナナを食べ続けた。


まずは買った日に7本。
歩きながら、テントを張りながら、食後にバナナ。

さらにその翌日は25本食べた。
朝から夕方までひたすらバナナ。

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なかなか快調なペースで24時間で32本を食べたけど、まだこれだけ残っていた。

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その翌日は15本、さすがにそろそろ飽き、きつくなってきた。
そして今日は7本食べて計54本完食。1本廃棄。

ゲプッ。しばらくバナナは見たくない。



食べ物ついでにもう一つ。

歩行開始後3時間程歩いてようやく現れた食堂で朝食をとった。
しかしいつもの様にウィンドゥに料理が並んでおらず、注文しようにもタイ語はさっぱり分からない。
すぐ側のテーブルで食事をしていたタイ人の皿を指差し、「あれと同じやつ」と注文。
言葉が通じない時はよくする注文方法なのだ。

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そして出てきたのは何と生肉。
生肉だと分かっていたら頼まなかったが、指差した皿をよく見ていなかった。
日本でも規制されている生肉なのに衛生状態のよろしくないタイの小さな食堂で口にしていいものかと少し考えたものの、こちらも完食。

ビールなんかあれば良かったけど、朝食なのである。
いやそんな事はどうでもよくて、生肉は怖いしリスクがある。
もっと注意深くならないといけないなと少し反省。

Chumphon 

タイでは敷地が広く、WiFi付きのガソリンスタンドもあったりするけど、なかなかタイミングが合わなくて歩行終了間際に現れる事はない。

逆に連日素晴らしいタイミングで現れたのがポリス。
3日連続のポリス泊、そしてチュンポンへ到着。
ここもまたクラビ同様、何があるのか分からぬままやって来た所だけど、欧米人旅行者が意外と多いのに驚いた。未だに何があるのか知らないけど、何かあるのでしょうか。


クラビから6日歩いただけだけど、連日の暑さに体は疲れ、今日は休足日。
朝から激しい雨、日中は酷暑。
歩いていたら苦痛であったに違いない日に休めたのは本当に良かった。

近くの洗濯屋、食事に出かけた以外は今後のルートを確認したり、宿でゆっくりと過ごした。



カシュガル・ラサ間のチベット越え。
ビシュケク・ドゥシャンベ間のパミール越え。
アフリカ縦断。



また無駄に妄想してみる。
あくまで妄想。
実行に移す前のこの時間、妄想している時が最も楽しい時かもしれない。

しかしまずは上海までに全力を尽くさねば。

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どうでもいいけど最近は麵にはまっている。
辛い煮込み系と違ってこちらは優しい味なので。
先日はあまりにうまいんで2杯たいらげた。

今夜の寝床はハイウェイポリス 

今夜はどこで眠ろうかと考え始めた日没が近い17時頃。
"Safety Zone 1km"なんて標識が現れたんで、そのまま直進してみると、

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ハイウェイポリスが現れた。
なんとWiFi付。

近くにいたポリスに「ここで寝てもいいか?」と尋ねると、「あそこで寝ろ」と無人の建物を指差した。

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一応個室だし、トイレはあるし、WiFiフリーだし、道路前の商店で冷たいビールは買えるし、こんな快適なハイウェイポリスがあっていいんでしょうか。

今日もありがとう、タイランドなのです。

すがる日々 

当初は4号線沿いにマレー半島西側を北上するつもりでいたけど予定を変更。
クラビを出た後は少し西へ向かい、その後44号線を縦断する。

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これ44号線なんですけど、対面通行ではなくて片側2車線。
対向車線は見えなくて椰子林の向こうにある。
そしてとても広い路肩。
4号線も同様だったけれどタイの路肩はとても広くて快適に歩ける。
ここまで歩いてきた国々の中で最も快適な道路はタイ。


しかしクラビを出てからの3日間、雨は降らなくなったけど、今度は酷暑に悩まされている。

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これまではインドネシアやボルネオに比べたら楽なものだと思っていたが、乾季に入ったのか、タイを北上しているからか、ボルネオ並みに暑くなり、ぐったり。


しかしこの暑い44号線の歩行でも助けてくれるのはいつもタイ人。

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いつもの様に屋根下にテントを張ったある日の事。
無人なので問題ないだろうと思っていたら、日没後に小屋の主がやって来た。
事情を説明してテント設営の許可をいただき、疲労もあったのでその日はすぐに就寝したのだが、翌朝、テント近くにご飯の入ったタッパー、焼き魚とゆで卵が置かれていた。

勝手に他人の敷地内に入り込んでテントを無断で張る人間にどうしてここまでと思いながら出発前にありがたく食べさせていただいた。

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工事現場近くを歩行中、残りわずかだったコーラを飲み干した。
多分その姿を見ていたのだと思う。
しばらく歩いた先で休憩から戻ってきた作業員がコーラのボトルを渡してくれた。

工事現場横を歩いただけの人間にどうしてここまでと思いながらコーラを受け取った。

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気温の上昇に比例して水分摂取量も増加。
たまに現れる食堂で水や氷を補給するのだが、わずかながらのお金を渡そうとすれば「そんなもん受け取れねーよ、このヤロー」と受け取り拒否。
そんな事が1日数回。



現地の方の優しさに甘え、すがる日々。

なかなか言葉が通じない事もあり、そんな環境だからこそいつも以上にこの優しさが胸に沁みます。

Krabi 

マレーシア・ジョージタウンから9日、500キロ近くを歩いて現在はクラビに滞在中。

このクラビって町に何があるとか知らなかったし、名前さえも聞いた事がないような所だったのだけど、ここへやって来たのは単純にジョージタウンから400~500キロ離れている場所という条件を満たしていたから。
500キロ以上の連続歩行はできればしたくないので。


休養目的に目指してきたクラビなのだが、実はタイ屈指のリゾート地らしい。

滞在しているクラビタウンからは海など見えず、旅行者が意外と多い事をのぞけば、リゾート地的な雰囲気など皆無なのだが、今日は少し離れた所にあるビーチへ行ってみたので、たまにはこういう写真をアップしてみる。

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リゾート地・クラビの拠点であるアオ・ナンビーチを経由してライ・レイへ。
島ではないけど、大きな山に囲まれているのでボートでしか行く事ができない。

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1日限りのリゾート体験。
たまにはリゾートっていうのも悪くない。

明日からまたリゾートとは無縁の生活に戻ります。

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