ブックマーク
ALKINIST -あるきにすと- 2015年04月

Mbeya 

DSC_1674_R.jpg

タボラを出てからの500キロはひたすら未舗装路が続いた。

DSC_1794_R.jpg

ひたすら続いた。


デコボコ、ガタガタの悪路は車1台分の幅しかなく、広い道幅のアスファルトを歩いていた時には気付かなかったタンザニア人ドライバーのクソっぷりが明らかになる。
歩いたり自転車に乗った現地人は何をビビってんだというくらいに道端に寄り、車のために道路を空けていた。
そして土煙を上げながら未舗装の悪路を猛スピードで突っ走っていくバスやトラック。
この国に歩行者優先なんて言葉は存在しない。

デコボコの未舗装路で雨が降ればいたるところに水たまりができる。
最初はドライバーのモラルというか、先進国では当たり前の常識を信じていたが、ドライバーどもはそんな状況でもスピードを落とす事なく水たまりに突っ込んでいき、思い切り泥水を浴びせられる。

もちろん日本にだってアホなドライバーはいるし、水たまりに気付かずなんていう可能性も否定できないと思っていたが、逃げ場なく、「もっとあっちへいけ」「減速しろ」とジェスチャーでドライバーに伝えても、こいつらは減速することなく水たまりに突っ込み、泥水を浴び続けた。

これじゃ運転技術を習得させた猿と変わりないではないか。
水たまりに突っ込んだらどうなるか、そこに人がいたらどうなるか、考える事ができるはずなのに彼らはそれをしない。考えた結果、これだとしたらもう救いようがない国だと思う。
この国のドライバーはモラル、常識、思いやり、色々なものが欠如しているなと思う。

これまで訪れた国の中で文句なしのワーストドライバーの国だった。

DSC_1854_R.jpg

500キロ歩いた末に現れたアスファルト。
ガタガタと上下に揺れ続けた悪路とは違い、タイヤは滑らかに路面を転がっていき感動する。
さらにはこの数日、雨が降ってなく、雨季の終わりも確信。

DSC_1977_R.jpg

雨季も悪路も終わり安堵していたところに待ち構えていたのは山越えであり、その後50キロ程はアップダウンを繰り返す。

DSC_1986_R.jpg

タンザニアで最も高い場所はアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ頂上であるが、道路の最高地点はこのルート上にあった。
標高2961mとあるけれど腕時計の高度計は2400m少しを表示。
うーむ、どういう事なのか。自分としては腕時計の性能を信じてるのだけど。

DSC_2018_R.jpg

悪路と山を越えて10日目、タンザニア南部のムベヤに到着。
ここからはマラウィ、ザンビア、それぞれ100キロ程の距離。

ビザ不要、物価も安く、マラウィ湖が好評のマラウィ。
ビザ代50ドル、物価が高く、何もないらしいザンビア。
さてどちらへ行きましょうか。


書き忘れてたけど野生のキリンを見ました。国立公園にしか生息していないものだと思っていたので、予想外の遭遇に感動。

Tabora 

地図を眺めれば歩行ルート上に太字で大きく2つの町の名前が載っていたけど、いずれも予想を下回る小ささでわざわざ足を止める気にはならず。

DSC_1007_R.jpg

小さな村など点在し、雨が降りそうな時など、宿があれば泊まるようにしている。
1.5ドルから3ドル弱と安い。


ブコバからは結局13日歩き続けた。
これだけ歩くのはずいぶんと久々な気がする。スーダンでもよく歩いたけど13日連続はなかった。
景色は単調で面白いものも特にないのだけど、最近は歩く事が楽しい。歩く事というより距離を蓄積し続ける事が。


気が付けばここまでの歩行距離はおよそ6200キロに達していた。
ケープタウンまで最短で4600キロ程。ナミビアを経由して遠回りしても6000キロに満たず、もう半分以下であるという事実はとても大きくて今後はさらに気楽に歩けそうだ。

ガツガツ歩いてやろうと火が点いたのだけど、自分の場合燃え尽きるのも早いから歩けるうちに距離を稼いでおきたい。2日の休みを予定していたタボラだけど、面白いものもないし、1日休んでさっさと出ようとしていたのだけど、タイヤのパンクに気付き、調子が狂って1日延泊。

雨季 

DSC_1394_R.jpg

3月半ばより雨季に入った。

東南アジアを歩いた時はタイミングよく乾季を歩く事ができたし、本格的な雨季を歩くのは今回初めてである。
雨から逃れるために雨宿りをすれば足を止めた分、歩行距離は短くなるし、テント泊が基本なので夜間に雨が降れば悲惨な事になり、自分の旅に雨季が及ぼす影響はとても大きい。

ニュートピアがある辺りでは朝の登校時間に雨が降る事が多いらしく、「登校時に雨が降れば子供達は学校へ来ない」とカマウさんは言った。理由は単純で傘を持っていないからだ。

1時間5キロの小さな歩みではあるけど、少しずつ前進。
ウガンダから遠ざかっていけば、朝方に降る事が多かった雨の時間も変わっていった。
夕方頃に降る事が増えた気がしたけれど、明け方に降る事もあれば、午前中、あるいは夜に降る事もあり、タンザニアの雨季は予測不可能である。

DSC_1173_R.jpg

太陽が顔を出し、その陽射しに肌をひりひりさせていたかと思えば、

DSC_1184_R.jpg

1時間後にはこれである。本当に予測不可能だ。

タンザニアに入って17日目だが雨が降らなかったのはわずか2度のみ。
雲一つなく、気持ちの良い青空が広がっていた夕方、小さな村の商店横にテントを張らせてもらった。
しかしその翌日。起床1時間前の5時、雨がテントを叩き始めた。前日に雨を降らせる事ができなかった鬱憤を晴らすかのように雨は次第に激しさを増していく。

濡れては困るシュラフ、カメラなどを防水バッグの中に収納。
さらに防水バッグの上にバックパックを乗せ、テント内が浸水した時に備える。
ちなみに防水バッグはシールラインのものを使用しているのだけど、カヌーなどウォ―ターアクティビティの際に使われるものだけあって、防水性は抜群だ。

しばらくはマットの上で横になりうとうとしていたのだけど、マットの濡れに気付き、テントが浸水したことを知る。
その後はレインウェアを着用して膝立ち状態。商店のおばちゃんが「建物の中に入りなさい」と声をかけてくれるまで悲惨な時間を過ごす。

寒さに体を震わせ、こんなにも敗北感を感じるのはラオスで嵐に見舞われた時以来でなかろうか。

DSC_1231_R.jpg

川のようであるが、雨水が流れて川と化した道だ。
いつもテントを張る道脇の茂みは完全に水没していた。
場所によっては流れの早い川となり、最悪流される危険もある。

DSC_1379_R.jpg

そんなわけですっかり雨恐怖症に陥り、最近はテントを張るにしても屋根のある場所を探すようにしている。