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ALKINIST -あるきにすと- 2015年05月

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Bulawayo 

これまでずっと半袖短パンで過ごしてきたのにザンビアから寒さに耐えられなくなりフリースを着用。
夜明け前から歩いていると寒さのあまり指先がかじかみ、片方の手をポケットに突っ込んで温めるという事を交互に繰り返しながら歩いたが、リビングストンにて手袋を購入する。

日に日に朝の冷え込みは厳しくなっていき、朝の気温は5度前後。
数日前より朝の数時間は長ズボンをはいて歩くようになった。

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道路脇の木々の葉は赤や黄色に染まり、落葉の絨毯の上にテントを張る毎日。
5月の紅葉に違和感を覚えるけど、ここは南半球で季節は秋なのだ。

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1台の車が止まり、ケープタウンに住んでいるという人がコーラを差し入れてくれた。
そういえばビクトリアフォールズで「写真を撮らせて」と言ってきたおばちゃんもケープタウンの人だった。
「南アフリカを目指しているのか」と尋ねてくる人もいるし、ジンバブエでは補助通貨として南アフリカの通貨ランドが使われていたり、南アフリカがぐっと近づいてきた気がする。
というか、気が付けば南アフリカと国境を接する国まで達していた。


ジンバブエ第2の都市ブラワヨに到着。
ジンバブエは昔知人が強盗被害に遭ったり、ハイパーインフレで経済がボロボロになったり、治安面に不安を感じていたけど、予想外に良い所でした。

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昨日リヤカーを引いて宿を目指していた時、マーケットがあったので足を運んでみる。
目当ては衣料品。さらに暖かなウェアが欲しいと思っていたら、

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靴などを支援してくださっているコロンビアのジャケットを発見。
JAPAN SIZEが書かれているから日本で流通していたものだろう。
お値段は驚愕の2ドル。即買いだった。明日から寒さが緩和されるはず。


エジプト・アレクサンドリアからここまでの歩行距離は8800キロ。
総歩行距離は節目の5万キロに達した。

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象の恐怖はまだまだ続く 

明りなどないテントで過ごす夜は7時から8時に寝るのが常だが、宿に滞在する時はここぞとばかりに夜更かしをし、睡眠不足に陥るという事を繰り返している。
4日滞在したリビングストン、ビクトリアフォールズでも1日の睡眠時間は4時間程で、眠い目をこすりながら再び歩き始めた。

暑すぎる事のないぽかぽかとした陽気が気持ち良く、次第に瞼が重くなっていく。
少しでも目を閉じればそのまま眠りに落ちていくのではないか。
気が付けば車道にはみ出していてという居眠り歩行がありそうで怖い。

腕時計に目をやれば歩行終了の目安と考えている17時まであと3時間もあった。
今日は早めに歩行を終えた方が良いかもしれないなと思った時だった。
こちらを直視する象の姿がブッシュの中に見えた。

一瞬にして目が覚め、体が熱くなっていくが、再度ブッシュを見てもそこに象の姿はなく、寝惚けていたのか、ただの見間違えなのか、大きな溜め息を吐いた。

おかげですっかり目は冴えたものの、こんなにも頭の中が象に支配されているなんてと苦笑い。

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野生の象が多く生息するボツワナ北部は避けたが、ジンバブエにも象はいるようで、象に注意の標識を何度か目にした。常に周囲を見回し象を探す。暇つぶしにはとても良い。

歩いていて象と遭遇する事はなかったが、テントを張ろうとブッシュの中へ入ると大きな象の糞が落ちていたり、その気配は確かに感じる事ができた。

ここにテントを張るのはやはりまずいのだろうか……。
進行方向にテントなど障害物があった場合、象は避けてくれるのだろうか……。

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悩みつつも象の糞から5メートルほどの場所にテントを張る。
倒木が左右,後方をガードしてくれるはずなので大丈夫だろう。

幸か不幸か、この夜、象が現れる事はなかった。


この2日後、そろそろ歩行を終えようかと思っていた夕方に辿り着いた村の外れで警察が検問をしていた。
田舎だし大丈夫だとは思うけど、念のためこの辺りの治安でも確認しておこうかと「この辺にテントを張っても安全ですよね?」と尋ねてみれば、「デンジャラス」という予期せぬ答えが返ってきた。
「えええっ」と声を上げれば、「エレファント!」と警官。
その返答に思わず「おおっ」と感嘆の声をあげ、「ここにも象がいるんですね!」と目を輝かせて興奮。

「この先は危険だからこの周辺でテントを張るように」という警察の指示に従い、検問の裏へ行こうとしたら、警官は「そこは村人がうんこをする所でくさいからやめとけ」と鼻をつまむジェスチャーを示した。
人糞まみれのテント場所は象の生息地より嫌である。


翌朝はいつものように真っ暗な日の出前から歩き始めた。
暗闇の中にいつ象のシルエットが浮かび上がるか、いつ道脇から現れるか、心臓をドックンドックンと激しく鼓動させながら歩く。
やはり夜明け前まで待つべきだったのではと思い、この場に留まる事も考えたけど、前進を続けた。結局象が現れる事はなかったが、このスリル、緊張感がたまりません。

Victoria Falls 

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象と遭遇した後、川の向こうにビクトリアフォールズの水しぶきが見えた。

リビングストンから2時間歩き、2日連続のザンビア・ジンバブエ国境に到着。
昨日はパスポートをイミグレーションに預けて橋まで行ったが、今回はパスポートに出国スタンプを押してもらいザンビア出国。ビザ切れ前日でした。

とても退屈な日々だったけど、最後の最後に最高の経験をありがとうザンビア。

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橋の中央辺りで記念撮影。
ジンバブエ側に到着すれば、名誉の負傷である血が滲んだ膝と手を見て「どうしたんだ、何があった?」と尋ねられ、「象が向かってきたので逃げようとしたら転んだ」と説明。
その後宿やビクトリアフォールズで出会った旅行者などからも「どうしたんだ?」尋ねられる。

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ビクトリアフォールズの宿。テントを張るだけで8ドルと高い。
普段からブッシュでテントを張り続けている自分からしてみたら金を払ってテントを張るなんて本当にアホらしい。
アフリカ南部ではテントを持って旅するバックパッカーも多いようです。

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町の中心近くに落ちていた大きな糞。
どうやらここにもいらっしゃるようで……

ウォ―キングサファリ 

ザンビアから先へは2つの選択肢があり、リビングストンからボツワナへは65キロ、ジンバブエへは10キロ。

色々と悩みつつも気持ちはほぼ固まり、ライオンが生息するというボツワナ北部の歩行を避け、ザンビアからボツワナのカサネを経てジンバブエ・ビクトリアフォールズを目指そうと考えていた。
昨日ジンバブエ国境まで歩いたのは、この道を歩く事はないからせっかくなので歩いてみようかという気持ちからだ。


今朝は5時前に宿を出発し、ボツワナ国境を目指したのだけど、数キロ歩いたところで足を止めた。「本当にこれでいいのだろうか」と自問する。野生の象が生息するボツワナ北部を歩くのはアフリカ縦断のメインだったし、そんな簡単にあきらめて良いものなのかと。

しかし草食の象はともかく、相手は百獣の王ライオン。強盗であればお金を全て渡して命を助けてもらう事ができるけど、ライオン相手に交渉などできるはずもない。
「これでいいのだ」と己に言い聞かせ歩き始めるが、100メートル先で再度足を止める。
そしてボツワナ国境に背を向けて歩いてきた道を引き返し始めた。

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昨日歩いた道をリヤカーと共に歩き、国立公園入口に到着。
野生の象を見た道なので期待が膨らむ。
昨日はこの入口から15分歩いたところで象を目にしたが、残念ながら今日は象の姿はなかった。

カナダ人にとっての熊の様にこの辺りに住む人にとって象というのは身近な動物なのだろうと思ったけれど、それは言い過ぎだったかもしれない。昨日はラッキーだったのだ。
なんて思っていたら、道路を横断する象の群れが前方に見えた。

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急いでカメラを取り出すも間に合わず、自転車に乗った現地人と1頭の象しか撮れず。
わずかのタイミングで象との出会いのチャンスを逃してしまったと悔やんだのも一瞬の事。

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道脇の茂みの中に象の群れを発見した。
草を食べている象をしばらく観察、少しずつ動きが活発になり、来るぞ来るぞと思いながらカメラを構えたら、来た!

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車も数台やって来て、象が道路を渡り終えるまで待機。
クラクションを鳴らしたり、象を刺激するような事はもちろんしていないのだが、1頭の象が威嚇するかのようにこちらに近づいてきた。
ドライバーも危険を感じ、ゆっくりと車を後退させる。ビデオカメラを手に動画を撮っていたのだが、モニターに映った殺気立った気配の象を見てまずいなと思う。



自分と象との間には鉄の柵も車のドアも何もないのだ。象に背を向けて逃げる。
リヤカーが目に入り、どうしようかと一瞬考えたけど、「知らん」と相棒を置き去りにする。
しかし突然の事に体が対応しきれず転倒。ゆっくりと後退していた車の側部に頭をぶつけたが、すぐに立ち上がる。車に助けを求めようかと思ったが、振り返ると威嚇してきた象の姿はなく、九死に一生を得た気分。



象の群れが道路を渡り終え、車が動き始めた時、もう1頭の象が茂みから現れ、道路を渡っていった。


こちらに向かってくる象を目にした時の恐怖心は表現できないのだけど、カナダでテントを張っていた時、熊が押しつぶしてきた時の絶望感に似ているかもしれない。
興奮が鎮まると、転倒した時に負った右手と両膝の傷がズキズキと痛み始めた。左肩も打ったようで痛みがある。
そして自分でも何だかよく分からないのだけど無性に笑えてきた。

サファリカーでは体験できないリアルウォ―キングサファリだった。
動物の生活圏をサファリカーで訪れる事にはあまり興味がない。逆に一般道沿いに野生の動物が生息しているというシチュエーションにはものすごく魅力を感じるのだが、今回の件でその危険性を存分に感じる事ができた。

歩きたいと思っていた野生の象やライオンが生息するというボツワナ北部だったが、さすがにもう歩こうとは思っていない。
十分に野生の象を堪能できたし。ライオンやヒョウはまずいが象はとろそうだし大丈夫だろうという考えも全くの過信であった。

象はやばいです。

Livingstone 

先日、ヨハネスブルグからルサカへと向かうバスとすれ違ったのだけど、もう南アフリカからの長距離バスが走っているところまできてしまったのかと驚いた。

「ようやく」とか「やっと」ではなくて「もう」と感じたのはタンザニア、ザンビアとハイペースで歩き続けているからに違いない。
現在地よりタンザニアへ戻るより南アフリカへ行く方が近いという事実にもびっくりしてしまう。


この2カ月、ハイペースで歩き続けたのは単純に足を止めたいと思う所、見所がなかったから。ルサカの宿も高かったから1日休んだだけで再び歩き始めた。
そしてようやく辿り着いたオアシス・リビングストンでは丸3日の休養をとる。

リビングストンにはザンビア随一の観光地ビクトリアフォールズがあるのだけど、ザンビア側ではなくジンバブエ側から見る予定なのでパス。

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2日間ダラダラと過ごし、3日目の今日はジンバブエとの国境を隔てる橋まで散歩。
入り口には゛ELEPHANT CROSSING"の看板。

ボツワナには多くの象が生息していると聞くが、ザンビアにはいないだろと思っていたら、


看板通過から15分後……

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本当にいた。


道路からは見えにくい林の中に5頭程の象。
自転車に乗った現地人はいても歩いている人間など自分以外いない。
まともな旅行者はタクシーやホテルの送迎バスで町から10キロ離れたジンバブエやビクトリアフォールズを目指すのだけど、歩いてきてよかったと心底思い、初めて目にする野生の象に感動。

我々の間には鉄の柵や車のドアなど、隔てるものは一切なく、対等だった。
カナダで熊と遭遇した時もそうだったけど、この緊張感がたまらない。

ギリギリまで近づいて写真を撮れば、終始耳をバタバタさせてこちらを見ていたけどあの行動は威嚇なのだろうか?と思い調べてみたら、体が熱いため耳を動かして熱を逃がしているらしい。

カナダでは人と会う度に「野生の熊を見た事がありますか」と尋ねていた時期があった。皆が「イエス」と口を揃えたように、ザンビア人に「野生の象を見た事がありますか?」と訊けば、やはり皆「イエス」と答えるのだろう。

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この後象を目にする事はなく、リビングストンから10キロ歩き、国境に到着。
パスポートをイミグレーションに預ければ、ジンバブエとの国境を隔てる橋まで行ける。
右手には世界三大瀑布の一つビクトリアフォールズ。ここからの眺めでも十分な気がしたけど、ジンバブエで30ドルを払って入場する必要はあるのだろうか……。


この先はジンバブエを経てボツワナと考えていたが、ボツワナ北部は無人地帯が300キロ続き、象やライオン、ヒョウが生息するらしい。野生動物と遭遇できる魅力的なルートではあるけど、象はともかく肉食獣はちょっと……、という感じだ。

数カ月前にボツワナを自転車で走ったであろうジョンソンに無人地帯で水を補給できるか否かをメールで尋ねたところ、「ライオンが多く生息するので自転車での通行が許可されず、ザンビアへ引き返した」と返答があった。
彼が走ろうとしたのはチョベ国立公園を東から西へ抜けるルートで自分の考えている南下ルートとは異なるのだけど、ライオンへの恐怖心から気持ちが折れつつある。

インターネット上には同ルートを自転車で通過したサイクリストの記録がいくつか残っており、肉食獣に殺されたという情報はないのだが、やはり彼らもまた「ライオンがいるので自転車は危ない」と現地人から言われている。
数人のサイクリストが無事に通過したから自分も大丈夫なんて過信する事はできないし、こちらは時速5キロの徒歩なのである。

ライオンがいる危険地帯、300キロの無人地帯という過酷なルートを避け、200キロ歩行距離が増えるけど無難な道を選ぶべきなのかとても悩ましい。

7:3で気持ちは固まっているが……。

4000キロ振りの再会 

夕方、リビングストンの町を歩いていたら日本語で声をかけられた。
顔を上げてみれば、明確に覚えのある男性が目の前に立っており、「なぜあなたがここに」と頭が混乱し、戸惑う。
目の前の彼も同じ様に戸惑っていたと思う。

「ここまで歩いてきたんですか」と彼は言った。

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彼と出会ったのは少数民の村を巡っていた2月初めのエチオピア。
警察と些細なトラブルがあって苛立ちながらチェックインしたディメカという小さな町の宿だった。
翌日自分はトゥルミという町まで歩いていき、宿でゆっくりしていたら、バイクタクシーを雇って同じくトゥルミへやって来た彼と再会。話をしてみればエチオピアに派遣された青年海外協力隊の隊員だった。

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ちなみにこの日トゥルミではハマル族の成人の儀式があった。


その翌朝、土煙の舞うメインストリートでいつやって来るのか分からぬバスを待つ彼と握手をしたところまではっきりと覚えている。その後自分はさらに西のオモラテという僻地を目指し、彼はショートトリップを終え、任地へと戻っていったのだった。


で、エチオピアにいるはずの彼がなぜザンビアのリビングストンにいるんだと混乱するのは至極当然の事なのである。
一応メールアドレスなどは交換していたけど、一度も連絡を取った事がなかったし。
彼曰くプライベートな旅行であって、こちらの所在地なども全く把握していなかったらしい。

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それにしてもトゥルミから3カ月半、4000キロ近くも離れたザンビアで再会するとは……。
3カ月半で出会った日本人はウガンダの孤児院ニュートピアにてカマウさん、ボランティアなど計3人のみ。

いやエジプトを発って以来出会った日本人を思い浮かべると、アモーレ丸山氏、共同通信の記者、カイロで旅行者2人、ニュートピアでカマウさんなど3人、そしてこの協力隊員と友人の女性。
日本人と会う事は非常に稀なのだが、エチオピアとザンビアで2度も会うなんてどんな確率なのかと、驚いたわけである。

昨夕に続き今日もスーパーで彼と出会ったのだが、もしかして相性抜群なのだろうか。

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トゥルミから4000キロか……。
同じアフリカとはいえ、品揃え豊富な外資系スーパーがあって、ネクタイを締めたビジネスマンが歩いていて、道はしっかりと舗装されている環境下にいる現在。かつての日常はすっかり非日常となり、遥か遠く。
しかしながら独自のアイデンティティを守りながら暮らす少数民族の世界と陸続きでつながっている事に深い感慨を覚えるのである。

退屈な日々 

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ルサカから南も変化のない退屈な景色が続く。
ザンビアで歩いた1500キロ、ずっとこんな感じだ。
面白い事などまったくなく、早くこんな環境から抜け出したいと思う。
豪州のスチュアートハイウェイでもそうだったようにこんな時はがっつり歩いてさっさと終わらせるに限る。日の出前の真っ暗な時間から日没前までひたすら歩き続けた。

1000キロ歩いた北部では大型スーパーが2ヵ所しかなかったのに対し、ルサカ以南の約500キロにスーパーのある町は3、4か所あり、町と町との間隔も北部のそれと比べたらずっと短く、楽なものだった。


徒歩生活が非日常な人からしてみたら食料はどのように補給するのか、不思議に思うかもしれない。
実際2009年の出発以前、徒歩での旅を反対する母からもそんな事を尋ねられた事をよく覚えている。リヤカーを含む大きな荷物があるのにどこでどうやって食料を入手するんだ!と。

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まあこんな感じ。
欧州やカナダではスーパーの入り口にリヤカーを置いて買い物をするという事が当たり前だったけど、いくらザンビアの治安が良いと言ってもここはアフリカ。
ザンビア北部のスーパーでは荷物が心配で入店を躊躇したものの、南部では3度、この様にリヤカーを入り口に置いて買い物をした。

何があっても自己責任だけど、入り口付近には警備員がいるし、まあ大丈夫かなと。カメラの入ったバッグを持って入店するけど、パソコンの入ったバックパックはリヤカーに残してある。

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レシートを見て気付いた事は消費税が16パーセントもあるという事実。
日本もこれから10パーセントになるようだけど、これに比べたら全然ましと励まされた気分である。
ちなみにレジ袋は無料。

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4種類のラーメンに3種類の缶詰。
食の選択肢が多いとテント生活も楽しくなる。

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暇な徒歩旅行者に目をつけられた哀れなカメレオン。

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リヤカーに乗せたら色が変わるかなと思い観察するも変化なし。

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