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ALKINIST -あるきにすと- 2016年01月
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 2016年01月 

3度目のチリ 



南米大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南がパタゴニアと呼ばれる場所なのだが、地図を見るとフニン・デ・ロス・アンデスの少し南が南緯40度にあたる。
そこにはモニュメントも標識もなかったが、3300キロに及んだパタゴニアの旅が終わった。

そしてここへきて首都ブエノスアイレスへの距離標識現る。
首都へ行く事はなく、アルゼンチンの歩行もそろそろ終わる。

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余ったアルゼンチンペソを使い切るべくスーパーで買い物。

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最後の町ではハーフチキンとビールを買ってペソを使い切る。
南米に来て3カ月目にして初めてビールを買った。
アルゼンチン、チリ共にワインの産地なのでワインが安く、ワインを飲みまくっていたのだ。
安いものだとアルゼンチンで1リットル100円くらい、チリでは150円程で買える。

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国境まで最後の10数キロはガタガタで非常に歩きにくい未舗装路だった。
アルゼンチンは舗装路であっても路肩がかなり狭く、道路脇の砂利道を歩くという事が度々あった。
アルゼンチン北部に興味を持っていたけど、あまり気が進まないのはこの道路事情が大きな理由。ちなみに背後に見える山は標高3700メートルのラニン山。

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アルゼンチン・チリ国境。
両国のイミグレは2キロくらい離れていてその間に国境。
チリに入った途端アスファルトに変わる。

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3度目のチリ入国。
前述した通り、アルゼンチンへ戻る可能性は極めて低く、これから2カ月くらいはチリを北上する事になりそう。
アルゼンチンはパタゴニアしか歩いていないけど、自然も人も素晴らしい所だった。
お世話になりました、アディオス・アルゼンチン。

そして現在チリを歩いているのだけど、アルゼンチンと比べ、大変歩きやすく、ストレスなく快適。
入国翌日はやたらと車が止まり、「乗っていくか?」と尋ねられること4度。その度に丁重にお断りし、歩いている事を説明する。

先日、町を歩いていたら、歩道にボードのようなものが落ちていた。
何か書かれているようで、ヒッチハイカーが目的地を書いて掲げたボードなのかなと推測。
パタゴニアではヒッチハイカーをよく目にした。このボードをドライバーに掲げているヒッチハイカーの姿を思い浮かべる。
車を摑まえるのにどれだけの時間がかかっただろう、行き先はどこなのだろうと思いながら、落ちているボードを覗きこんだ。

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………。

初歩き 

3泊だけのつもりだったのに、延泊を重ねて8泊。
歩行意欲を失い、2015年の歩行はあきらめ、年明けから新たな気持ちで歩こうと考える。
11泊していたオーストラリア人のトビンも新年早々に移動すると言うし、ドイツ人も次の町へ向かうらしい。
あまりに宿の居心地が良く、腰が重くなっていたけど、他の人達も出発するというならバリローチェでの滞在に終止符を打てそうだ。

日付が変わり、2016年を迎えた。
ソファでうとうととしていたら、「飲みに行くぞ」とトビンとドイツ人に誘われ、他の宿泊客と湖畔のバーへ向かう。
念のため「明日出発するんだよね?」とトビンに尋ねると、「もちろんだ」と彼は言い、「起きれるの?」とドイツ人に聞けば「朝まで寝ないから大丈夫」と言った。

その返答に「おいおい」と思った。彼らは移動中に寝ればいいけど、自分の場合そうはいかない。一足早く、といっても3時だったが、宿へ戻る。
寝坊したなら延泊するのも悪くないと思っていたが、7時前に目を覚まし、出発準備。
荷物を運んでいると、慌ただしくやって来たトビンとガッチリと固い握手。バスの時間ギリギリなのか、駆け足で宿を出ていった。



バリローチェ脱出、2016年初歩行。

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30キロ程歩いたところでバリローチェの宿のスタッフ・シルビアと遭遇。
バリローチェからのルートは当初考えていた道ではなく、未舗装区間が長くなるけど彼女お勧めの道を進んでいた。

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さらに10キロ歩いたところで川沿いでアサード(バーベキュー)をしていたエルナンファミリーから「肉を食ってけ」と声がかかり、足止め。結局ここにテントを張る事に。

牛肉消費量世界一の国なだけあって、休日は屋外でモクモクと立ち昇るアサードの煙を度々目にするけど、新年からアサードとはさすがはアルゼンチン。
「もっと食え」と勧めてくれるのだけど、暑さのせいであまり食が進まない。
北上しているからか、1月に入ったからか、理由は定かでないけれど、確実に暑さが増した。肉よりも氷の入った飲み物がありがたい。
釣りをして、マテ茶を皆と回し飲みしてゆっくりと過ごす。

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色々と残して、エルナンファミリーはバリローチェへ。
2016年最初の夕食は具が玉葱だけのスパゲティの予定だったけど、一転して豪華な夕食となった。

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翌日から2日かけて歩いたシルビアお勧めの絶景ルートだが、正直彼女が絶賛した湖沿いのルートはそれ程でもなかったが、そこへ至るまでの川沿いの道には尖った峰の山々が連なり、大満足の風景だった。

良い出会いにも恵まれ、出足好調の2016年。