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ALKINIST -あるきにすと- 2016年01月

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住めば都のサンティアゴ 

サンティアゴで最も治安の悪い旧市街にいる。
基本的には宿の予約などせず、現地に着いてから探すのだが、治安が良いとは言えない大都市サンティアゴでリヤカーを引きながら宿を探すというのもきつそうなので、到着2日前に予約をし、サンティアゴ入りした。

投宿先はサンティアゴで最も安い宿の一つなのだが、「シーツも床もとにかく汚い。ここに泊まるくらいならもう少しお金を追加して他の宿に泊まるのがベターだ」、「宿周辺は危険なので夜は出歩くな」など、予約サイトの宿泊客のレビューを読む限りあまり良い宿とは思えず。
それでもここを選んだのはやはり安さであり、バリローチェのように居心地が良かったらずるずると延泊する危険があったのであえて居心地悪そうな宿を選んでみた。



いざ泊まってみると、ベッドメイキングは客が来てからするという形なのでベッド上は常に乱雑、部屋の清掃など全くなく、確かに汚いが個人的には許容範囲の汚さだった。
WiFiは部屋まで届き、コンセントがすぐ側にある下段ベッドと1日中でもベッド上で過ごせる環境なので満足している。住めば都というのか予定より少しばかり長く滞在する事になりそう。


偶然にもサンティアゴには2人の知人が滞在していた。
1人はバリローチェで会ったトビン、そしてもう1人は11月初めにカラファテ手前で会ったサイクリスト・トム。
彼ら同士、直接の面識があるわけではないけど、共にオーストラリア人であり、同じ宿に滞在していた。翌日にトムは出発するとの事だったので、彼の滞在する宿へ向かう。

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コイアイケでは彼が発った数日後に到着するというニアミスだったが、サンティアゴで再会。

前日、「サンティアゴに到着したけどいまどこ?」とトムにメールしたら、「君は機械のようだ」と返信があった。
自分の方が早く出発したとはいえ、彼もまたウシュアイアを10月に発っており、ここまでの走行距離は4500キロ。ちなみに自分の歩行距離は4200キロ弱。
自転車の機動力に比べたら驚異的な歩行距離ではあるけど、言い換えるならトムの走行スピードが遅すぎるわけでもある。
4カ月弱で4200キロって驚く程の数字ではないのだ。パイネには計10日いたし、バリローチェでは8日の滞在、ゆっくりする所ではゆっくりしているつもりなのだが。

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これからアンデス山脈を越え、ブエノスアイレスを目指し、ブラジル、パラグアイ、ボリビアなどを経て南米大陸南端のコロンビア、さらにはカナダまで走るトム。
「どこかでまた会えそうだね」と彼に言ったけど、彼のスローペースだと南米滞在中に再会するのは難しいと思っている。それだけに彼と再会できた事は本当に良かった。


トムを見送った後はサンティアゴでやるべき事を済ますため、ニコンショップ、アップルショップをハシゴ。
ニコンショップではカメラの修理手配をしたが、アップルでは修理不可だった。

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最初の車軸がわずか1000キロで折れてしまった事もあり、いつダメになるかと不安を感じながらここまで歩いてきたが、カラファテでの交換後、未舗装路を歩きながらも何とか3000キロ歩いてきた。
この先アタカマ砂漠など人のいない場所を歩くので、無難に車軸を交換しておく。
3000キロ支えてくれた車軸を取り出せば、それなりに摩耗していた。

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Santiago 



サンティアゴへ向け出発。
これまでのガソリンスタンドに警備員などいなかったのだが、駐車場には監視台があり、歩いて見回っている警備員もいるのは首都サンティアゴが近付いているからか。緊張感が高まる。

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5キロ歩いたところにチリで初めて目にするマクドナルド。
エジプト以来に現れた南アフリカ、あるいはアルゼンチン・バリローチェなど久々に見るとついつい写真を撮ってしまう。

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サンティアゴまでの約70キロを1日半で歩くと決めていた。
少しでも近付いておきたいけど、都市圏に入ればテントを張るのは難しくなる。
どこで歩行を切り上げるのか、とても悩ましいのだが、40キロ近く歩いてルート5を外れたところにテントを張る。

ずっと快晴続きで暑さに悩まされてきたのに、サンティアゴを目の前にした未明には雨に見舞われた。

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翌朝、30キロ地点より歩行開始。

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すぐに現れた橋、その後も度々「歩行禁止」の標識が現れる。
退屈ではあるけど広い路肩があり、とても歩きやすいルート5なのだが、唯一橋だけは路肩がかなり狭く、橋が現れる度にヒヤヒヤとする。
高速道路なので100キロ超のスピードで走る車が続々と後方からやって来るが、車の少ない一瞬を見計らい、リヤカーを引いて猛ダッシュ。
300メートルと長い橋だったが、幸い交通量の少ない日曜日の朝だったので問題なかった。

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サンティアゴ中心部に近付き、完全に路肩がなくなったので、ルート5を外れ、並走するローカル道を歩行。
しかし首都の中心から10キロ程の場所なのにやたらと落書きが目立ち、ごみが散乱し、雰囲気は良くなく、サンティアゴに対する第一印象も悪い。
治安が良くないという話だけど納得。

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こちらでは日曜日は多くの店が閉まっていて、人通りも少なく閑散としているので、周囲に気を配りながら歩く。
人口600万人の大都市であり、人波や交通量に苦労するのではと危惧していたが、日曜日という事でかなりスムーズに首都入りできたのは良かった。

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ルート5を歩き始めてから13日目、700キロ、ついにサンティアゴへ。

San Francisco de Mostazal 



炭酸水をいただきました。ありがとうございます。

夏のチリ中部は暑いのだけど、さらに暑かったエジプト、スーダンでは全ての飲料が熱湯と化した。
そんな酷暑での歩行時、当然冷たいものが欲しくなる。コーラなど甘ったるいものでなく、また水でも何だか物足りず、最も何を浴していたかといえば炭酸水。
エジプト紅海沿いのリゾート施設ではロシア人旅行者が多いので彼ら向けの高い炭酸水を目にしたけど、一般の商店では全く手に入らず。スーダンもまた同様。
暑さが和らいだエチオピアでは「AMBO」という炭酸水が現れたのでいつも飲んでいたけど、アルゼンチン、チリなどどこでも炭酸水が買える環境はとてもありがたい。

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先日はこちらの家族からお菓子をいただきました。ありがとうございます。

あとはルート5歩行初日にブルーベリー売りのお姉ちゃんからブルーベリーをもらい、道路管理事務所でシャワーを浴びさせてもらったくらいで、何かをもらうとかしてもらうとか、そういうのなしに人との出会いが極めて少ない。

いつも思っているけど本当に退屈なルート5の歩行。
しかし「サンティアゴまであと何日」と指折り数える日々ももうすぐ終わる。

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サンティアゴまで68キロ。
1日でいける距離だけど、大都市、治安がよろしくないという事もあり遅くなっての到着は避けたく、のんびり1日半をかけて歩く予定。

San Fernando 



午前、南米での歩行距離が4000キロを超えた。
午後、南米で初めてタイヤがパンクした。

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サンティアゴまで128キロ。

Romeral 



昨日は食料やワインなど色々と尽きていたのでスーパーへ向かう。
6日振りにルート5を外れる。

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そこそこ大きなスーパーで、荷物を外に残したまま買い物するのは心配。
店内にリヤカーを置けるスペースがあったので、警備員に「ここに置いていいか?」と尋ねると、答えはノー。「俺が見ておくから外で大丈夫」と警備員。
その言葉に安心してゆっくりと買い物をしたのだけど、警備員は店内でリヤカーに背を向けて携帯をいじっていて、リヤカーを見てくれているようには思えず。
荷物は問題なかったのでいいのだけど。

荷物を外に残して買い物していいかというのはその国の治安やスーパーの規模、これまでの経験で培われた勘で判断する。
いくら治安が良くてもイオンモールみたいなでかい所は絶対に避ける。

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ルート5は料金所もある高速道路なのだが、自転車の通行不可である事を今日知った。
しかし現地人も自転車で走っているし、警察や料金所で止められる事もない。
自転車あるいは徒歩での通行不可など形骸化している。

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今日はいつも以上に何もなくて退屈で、いつも以上に暑い1日だった。
携帯している飲料はぬるくなり、飲料補給もなかなかできず、残り一口しかないというところでコーラと巡り合えた。至福の時。

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サンティアゴまで185キロ。
10日連続で歩き続けているので疲れてます。
ていうか1月に入ってから1日しか休んでいない。サンティアゴではゆっくりしたい。

San Javier 



昨日、サンティアゴへ349キロ地点に到達。
ルート5を歩き始めてから7日目、ここを歩き始めた時は698キロ地点だったのでちょうど半分。
長距離を歩いている時、中間地点というのは必ず意識する。
中間地点を過ぎ、出発地より目的地の方が近くなるというのは精神的にもずっと大きい。

この距離標が1キロごとに現れるのだが、まだ600キロ以上もの距離があった時は、うざいくらいに現れる距離標にイライラとさせられた。

残り275キロ。
着実に近づいてはいるけど、あと5日もこの退屈な道が続くと考えるとまだまだ長い。
毎日何かに試されている気がするルート5上の歩行。

San Carlos 

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南はパタゴニアから北はペルー国境までチリの南北を貫くルート5。
ウシュアイアからアラスカへと至るパンアメリカンハイウェイという響きは良いのだが、ただの高速道路。
知人を含め、「退屈」という理由からこの区間をバスで移動したり、ここを避けるサイクリストも少なくはない。



サンティアゴまでの約700キロ、この退屈な道を歩く事に。

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1日目20キロを歩いただけで早くもその退屈さを実感し、2日目早くも投げ出したくなり、3・4・5日と頑張って現在6日目。
時折現れる町は道路沿いではなく、道路から数キロ離れた所に位置し、食料補給のため、1度下りた以外はずっとこのルート5上にいる。
サンティアゴまで残り380キロ。先はまだ長い。

真昼間からガソリンスタンドでポテトをつまみにビールを飲んでいる現在。
昨日出会った日本人リカンベント乗りに教えてもらった快適なサービスエリアへ行くか、もう少し歩いてみるか、考えているところ。

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