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ALKINIST -あるきにすと- 2017年06月

アンティグアへ 



目指すアンティグアへは20キロ程。
歩き始めてすぐ、噴煙を上げる火山が見えた。
日の出の時間と重なり、ピンク色に染まった火山はとても美しく、短い間隔で何度か噴火した。
アンティグアから近いところにフエゴ火山という活火山がある事は知っていたが、実際に目にしてみると感動的だ。
この景色を眺めながら歩けたら上り坂など苦にならず楽しいに違いないが、次第に雲が空を覆い始め、やがて火山は姿を消した。

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10キロ歩き、アロテナンゴにて朝食。

ここからしばらく歩くと上りは一段落。結局この日は600メートル程の上りだった。
やがて町へ入ると路肩がなくなり、歩きにくくなる。

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アンティグアの中心へ入ると石畳の道。
風情があって良いのだが、リヤカー引きにとっては決して嬉しいものではなく、ガタガタと上下させ、とても歩きにくい。
特にこのアンティグアの石畳はひどすぎる。ボコボコ。

Aldea el Rodeo 

順調なら昨日のうちにエスクイントラに着いているはずだったけど、熱中症による体調不良で予定が狂い、エスクイントラまで20キロのところから出発。

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山が見える。
アグア火山とフエゴ火山な気がする。

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エスクイントラから首都グアテマラシティへは立派なハイウェイでつながっている。

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ハイウェイを少し歩いたところで道を外れ、首都ではなくアンティグアを目指す。
ここからアンティグアへは1500メートルの上り。
南米では何度も大きな峠を越え、上りに対する耐性もできていたけど、中米では上りはほとんどなく、また体調不良もあって久々の上りは憂鬱でしかない。
数ヵ月前にこの区間でサイクリストが強盗被害に遭っているので不安も少々。

足が重く、何度も道脇に座り、また歩くを繰り返す。
Aldea el Rodeoという村で昼食をとっていたら強い雨が降り始め、2時間程雨宿り。
800メートルのところまで高度を上げていたのでとても寒い。中米で初めて寒いと思った。

再び歩き始めるも30分歩いたところで激しい雨のため1時間近く雨宿り。

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今日はどこまで行けるのか、どこでテントを張るのか、などなど考えながら再び出発直後、建設途中の教会があり、テントを張らせていただく。

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中米では寝袋を全く使っていなかったが、寝袋が必要なくらいの寒さ。

エスクイントラ近郊 

テント内でコーヒーをこぼし、テント撤収中にテントポールが折れるという最悪な1日の始まり方。
体調は昨日よりましだが万全ではないので少し不安。



10キロ歩いてChiquimulilla。
サンドウィッチ屋に人が集まっていたので朝食。

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1つ6ケツァールもするのに味はいたって普通。(1ドル=7ケツァール)
どうでもいいけどケツァールとタイピングするのも面倒になったので、以下ケツと略す。

ここで出会った人にグアテマラの治安について尋ねるが、あまり治安は良くないらしい。
ホンジュラス、エルサルバドルを抜けてしまえば大丈夫と思っていたけど、引き続き注意しないといけない。

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太陽が出てとても暑い。
どこまで行けるか不安だったが27キロのところまで歩き続ける。
昨日は18キロ地点からペースが落ち始めたが、それと比べればまだまし。
木陰で20分程休憩。
暑い。今日も無理なんじゃないかと弱気になる。

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この辺りは商店が全く現れず、喉がカラカラ。
ようやく現れた商店にてコーラ。
いつも飲んでいる安い瓶コーラがないのでしょうがなくペットボトル。
0.6リットルで8ケツと日本並みに高い。

その先でさらに水を買ったが、ここからまた延々と何もない。
農場が現れたので声をかけるも反応なし。
木陰で休んでいたら農場の人がやって来て「水があるから来い」と言われるも、歩く気力はなくグッタリ。結局農場の人が水を汲んできてくれた。グラシアス。

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中米唯一らしいサファリパーク前を通過。

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しばらく何もなかったが、レストランが現れたので遅めの昼食をとる。
25ケツ(3.5ドル)。

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エスクイントラまで歩くつもりだったが、その手前にトラック専用ドライブインがあったのでテントを張らせてもらう。
水道水は飲めないとの事で管理事務所のウォーターサーバーの水をくれ、店ではおばちゃんがクッキーなどをくれた。

熱中症 

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グアテマラに入国。
エルサルバドル、グアテマラ、両国の国境施設が1キロ以上も離れていて遠かった。

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両替をし、グアテマラ通貨ケツァールを得る。
国境へと向かうトラックの長い車列を横目に今夜の寝床を探す。

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グアテマラ初日はガソリンスタンドだった。

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一晩休むも体調は良くない。
症状から軽度の熱中症であると確信。
危険な暑さではなかったし、無理したつもりもなかったが、一昨日の歩行が原因か。

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18キロを過ぎた辺りから足を止める頻度が激増。
1時間くらい横になってみたが、状態は変わらず。
アップダウンが多いのはきつい。

このまま無理に歩いても歩行距離は稼げないし、さっさとどこかで足を止めた方が得策なのは確か。
グアテマラはエルサルバドルより人口密度が低く、テントを張るのも簡単だが、十分な水がないので、今は有人地の方が望ましい。

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13時半という早い時間だったが、体調不良につき、民家の敷地にテントを張らせてもらう。

グアテマラへ 

5泊、ゆっくりと過ごしたEl Tuncoを出発。
グアテマラまで117キロ。2日でグアテマラ入りしたいので60キロが目標。



この辺りの海沿いに点在する町にはサーファーが多い。
首都サンサルバドルがある内陸より、海岸線に沿った道の方が治安的にも安全。

El Tuncoで再会したアルゼンチン人も出発し、後方からクラクションを鳴らされ、追い抜かれる。

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朝食はププサ。

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海岸線に沿った道なのでアップダウンは多い。

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トンネル。
この番号は何だろうと思っていたら、短いながらもその後も続々とトンネルが現れた。

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暑いので冷たい飲み物は欠かせない。
臭いとか味が付くのが嫌なので魔法瓶に水以外のものを入れたくないのだが、そんなポリシーを曲げてしまうくらいの暑さ。

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トンネルは5番まで続いた。
暑いし、休み明けなのに体は重いし、パンクするし、ペースは良くない。

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夕食もププサ。5つで1ドルというコストパフォーマンス抜群のププサだった。

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翌朝もププサなんだけど、さすがにそろそろ飽きてきた。

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暑くて食欲がない。ジュース屋のおばさんにもらったマンゴーが昼食。
1.5リットルのペプシは1時間半で飲み干す。

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徐々に足を止める回数が増える。
睡眠時間が足りてないのか眠いし、やけに疲れを感じる。
中米に入ってから疲れを感じる事が多いが暑さが原因なのか?
体は熱を帯び、軽度の熱中症かもしれない。
思うように足が動かず、1時間おきに休む。国境が遠く感じられた。

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国境手前で最後にププサを食べ、少しゆっくりするも足は重い。

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しかしトラックの長い車列の先に国境らしき建物が見え、ようやく足が動き始めた。

El Tunco 



El Tuncoという海辺の町で足を止めるか、先を目指すか、ここ数日考えていたのだが、疲れが溜まっているのは明らかなのでEl Tuncoで休養をとる事に決める。

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朝食はププサ。
しかしここのププサは前日のものに比べ、非常にイマイチ。

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20キロ歩いてEl Tunco着。

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宿の前にププサ屋があるのだが、ここのププサは美味しかった。
小豆みたいなのがはみ出しているが、まさに甘くない小豆でフリホーレスと呼ばれている豆。
フリホーレス以外にチキンなど中の具は色々だけど、フリホーレスが安くてうまい。

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小さな町を歩いていたら見覚えのある顔に声をかけられる。
レオンの宿で同部屋だったアルゼンチン人。彼らはアルゼンチンからアクセサリーを売りながら自分達の車で旅をしている。

「レオンから何日かかった?」
「8日半」という答えに彼らは驚いていた。
車なら2日なのだとか。