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ALKINIST -あるきにすと- 船乗りと港町

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船乗りと港町 

港町オデッサ。

オデッサの台所とも言えるマーケットを歩いていると、
昔、船乗りをしていて日本を訪れた事があるという男に話しかけられた。

「トーキョー、ヨコハマ、コーベ」

「ナゴヤー、オノミチ」

間髪入れず、彼の口から飛び出す日本の地名。
それらの都市に寄港したのかは定かでないけど、
ガーっと一方的に喋り終えた後、

「いい国だった」

どこか懐かしそうに彼は呟いた。

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平日にも関わらず、果物や魚、肉などを手に提げた多くの人々が行き交うマーケット。
人ごみを掻き分けながら、あてもなくブラブラと歩いていると、
懐かしい潮の香りにつられてか、海産物が売られる一角へ辿り着いた。

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ずらりと並ぶ海産物、潮の香りがプンプンと漂う。
やはりここは港町なんだと実感。
これまで数々のバザールやマーケットを訪れたけど、決して見る事のできなかった光景。

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「食べてみなさい」

と、おばちゃんが小さな魚を渡してくれた。
日本を出て以来、魚を口にする事はあっても、全て淡水魚だった。
久々に口にする海水魚。
口に入れた途端広がるしょっぱい潮の風味、香り、味わい。
懐かしいの一言。
そして、うまい。

別の店からは、
「これは日本語で何て言うんだ?」
と、声がかかり、
「カレイ」と答えれば、

またすぐ別の店から声をかけられる。
そんな事を何度か繰り返した。

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何気ない一日。

でもいつか船乗りのおっちゃんみたいに、この港町での日々を懐かしく振り返る時が来るんだろうな。

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