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ALKINIST -あるきにすと- 久々に楽しい

久々に楽しい 

ババエスキという町の安宿に到着するも、宿主不在。
椅子に腰掛け、しばらく待っていると、「お祈りをしてたんだ」と宿主が階上から戻ってきた。

ここはイスラム圏なんだと改めて思うのと同時に、イスラム好きなぼくからしてみれば、大好きな場所へ戻ってきた、そんな感じ。

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ブルガリアからトルコへ入り、教会は姿を消し、代わりに現れたのがモスク。
どんな小さな町にでもモスクがあり、青空を突き抜けるミナレットを見て、響き渡るアザーンを聞けば、とても気持ち良く、別世界に来たかの様。
国境を越えただけでこうも変わってしまうとは、宗教の持つ力、人間の信仰心を敬わずにはいられない。

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国境を越えての変化は宗教だけでなく、人も変わった。
外観、見た目的なものだけでなく、その内側、性格というか国民性というか。
どちらかと言えば、他人の事に無関心である人が多かったヨーロッパから来れば、その違いは一目瞭然。

アジアでの歩行と比べ、ヨーロッパに物足りなさを感じる要因は決してぬるい歩行環境だけでなく、人との出会いに物足りなさを感じているからなのだとも思う。
今の自分には、うざいと思えるくらいがちょうどいいのかもしれない。

歩行中、チャイの誘いが何度かあり、車からは数え切れないくらい手を振られた。

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食事をとるためロカンタに入れば、あるいは商店へ入れば、すぐに彼らとの交流が始まる。

「日本人か?」「東京?大阪?」「何をやってるんだ?」

次から次へと質問が飛び、時間が過ぎるのも忘れ、話し続けるなんて事もしばしば。

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「チャイを飲んで休んでいきなさい」

そう誘ってくれた寡黙な男と無言でチャイをすすったりもした。
言葉は通じぬも、こうして同じ時間を共有している事を嬉しいなと思いながら。


トルコ人の温かさに触れる日々を過ごしながら思うのは、わずかな距離とは言え、この国を歩く事ができて本当に良かったという事。トルコでの歩行はとても楽しい。
6日歩いただけなのに、すっかりやられている。

でも欲を言えば、もっと長い距離、トルコ横断をしたかったかな。