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ALKINIST -あるきにすと- 郷愁

郷愁 

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この街にどっぷりと腰を落ち着かせること、およそ1ヶ月。

これまでもビシュケク、オデッサ、ブルガスでそれぞれ1ヶ月程足を止めざるを得なかったのだけど、それらとは全く異なるイスタンブールでの1ヶ月。

心底安らぐというか、落ち着くというか、安堵するというか。
もともとイスラム好きであり、トルコも好きな国の一つであり、また7年振りの再訪であったり、いくつかの要因があるのだけど、日本との距離というのもその一つ。
距離といっても何キロあるとかそういったものでなく、感覚的な距離。

見渡す限り地平線、延々と乾いた大地が続いたカザフスタンでの歩行。
あの時はまるで別の惑星に来たかのような気さえしたのだけど、さらに遠く離れたここイスタンブールでは日本という国が身近に感じられる。
中国以降、キルギスでもカザフでもその他欧州の国々で全く感じる事のできなかった日本という国が身近に感じられ、そしてそんな現在の環境がとても居心地良く思えるのです。

スルタンアフメット周辺を歩けば、連日日本人旅行者を見かけ、それどころか日本語を話すトルコ人もたくさんいて、日本食レストランもいくつかあって、旅行代理店では日本行き航空券が売られていて。
これだけたくさんの日本人を見かけるのは上海へ向かった時の蘇州号以来かと。

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<写真>
大阪まで423ユーロ、約5万円。


ガイドに先導されながら歩く日本人ツアー客と擦れ違えば、「この人達は数日のうちに日本に戻るんだろうな」とか「14ヶ月歩いてきた道を飛行機で10時間弱で帰るのだな」などと色々と思いを巡らしてみたり。

わざわざ話しかけるなんて事はしないもの、同胞が、日本語で話せる人間がすぐ側にいるという事に安心感を感じる。イスタンブールまでの14ヶ月、大半を独りで過ごし、日本語などほとんど話す事がなかったので尚更そんな風に感じてしまって。


これまで感じる事のなかった感情。
これを郷愁というのだなと、宿のバーでビールを飲みながら一人納得する。



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