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ALKINIST -あるきにすと- 越境

越境 

「ポルトガルを目指しているのになぜトルコへ来たんだ?」


何度かこんな事を問いかけられ、こう答えた。


「トルコが好きだから。トルコへ歩いてきたかったから」


自己満足でしかないけれど、歩いてこの国を訪れる事ができて良かったなと改めて思う。
オデッサなんかでトルコ行きを迷っていた時、何度かこの国の事を思い描いたのだけど、トルコの地を歩いている姿、温かいトルコ人の姿を思い描いたのだけど、その思い描いたままのトルコだった。

最後の最後までトルコ人の温かさに触れながら、ブルガリアへの道を歩き続けた。

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往路でもお世話になった小さな自動車修理屋。
ちょっと気になる事があり、リヤカーのメンテナンスと部品調達のため、復路も立ち寄る事になったのだけど、決してお金を受け取ろうとしなかった。頑なに拒否された。
その気持ちは本当にありがたいのだけど、2度も無償でお世話になるのもなんだかなと思い、彼が吸っているタバコの銘柄をチェックし、商店で3箱購入。
それを手渡すと、渋々受け取ってくれた。

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日没前に現れた小さな村。
モスクで水の補給をしていると、「ここにテントを張りなさい」と声をかけられた。
この村の村長さんまでやって来て、深夜まで一緒にチャイを飲んだり、トルコのお菓子をいただいたり、厚いもてなしを受ける。
翌朝は大音量のアザーンが目覚まし時計の役割を果たしてくれ、寝過ごす事なく出発。
本当にありがとうございます。


大音量のアザーンで目を覚ましたこの日のうちにブルガリアへと歩き抜けた。
歩行距離58キロ。
国境近くのエディルネでトルコ最後の夜を過ごしても良かったのだけど、居心地の良さにまたズルズルと長居してしまいそうで、気が変わらないうちにと足早に歩き去った。


トルコを出国し、気持ちが沈みかけていたのだけど、リヤカーを引いてやって来た姿を見て、ブルガリアのイミグレ職員は「お前はノマド(遊牧民)か?」と言い、共に笑い、別の職員とも30分程立ち話。
ああそうだった、この国の人も温かかったと思い出す。
なんだかんだで気持ちを改め、ブルガリアを楽しもうという気になれた。


ありがとうトルコ、これからしばらくよろしくブルガリア。



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<写真>
気温28度@ババエスキ。
トルコでは連日、強烈な陽射しに照らされ、腕がヒリヒリ。
アスファルト上はもっと暑いかと思われる。

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<写真>
ブルガリア初日。

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ブルガリア2日目。
天気が悪いのでカフェ軒下の長イスで寝させてもらう。

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<写真>
ブルガリア3日目。

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<写真>
国境で立ち話した職員。
翌朝、差し入れを持って来てくれた。

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<写真>
ブルガリアの羊飼い。

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<写真>
ブルガリア警察からブルガリアヨーグルトをいただく。

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