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ALKINIST -あるきにすと- 偉大な人民

偉大な人民 

さすがにカザフスタンの無人地帯にはいなかったけど、中国人ってどこにでもいて、ロシアのカルミキア共和国というよく分からぬ場所だったり、モンテネグロやイタリアなどでも、わざわざ車を停め、「同胞よ、何をしてるんだ?」と、何度か中国人に間違われ、話しかけられた。
日本食レストランはなくても中華レストランはよく目にするし、ユーラシア大陸西端のリスボンにも中国人コミュニティがあったり、最西端のロカ岬でも中国人の団体がいたり。

ここアメリカでも、アトランティック・シティのマクドナルドの客の3,4割は中国人だったし、フィラデルフィアへの道中の小さな町にも人民の姿があった。
ほんとどこにでもいらっしゃいます。

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先日、街を歩いていて見つけたチャイナタウン。
道行く人の大半は中国人、懐かしい中国語が飛び交い、店やレストランの看板も漢字。

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10TH STは十街。ここでは道路標識も中国語が併記されている。


ウイグルを含め4800キロを歩き、5ヶ月を過ごした中国。
彼らの支えなしに中国を歩き抜くのは難しかったし、彼らの温かさに触れ、数え切れない程の親切を受け、「謝謝」という感謝の気持ちを今でも忘れずに持ち続けている。

上海からの過程を振り返ってみれば、どの国にも良い思い出や経験、素晴らしい出会いはたくさんあるけれど、総合的に一番楽しかった国は中国。
どこにでも安い旅社があり、どこで食べても食事は美味しく、非常に楽でした。
一方で山あり吹雪あり、無人地帯ありと自然の厳しさを感じる事もでき、改めて考えてみても、総合的に評価するなら中国が最も楽しかった。
不快な事が最も多かったのも中国ですが。


そんな愛する中国人民のチャイナタウンに毎日足を運んでいる。
フィラデルフィアの皆さんには申し訳ないけど、ここが一番楽しいし、落ち着くのです。

昼食もチャイナタウンの食堂。

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初めてこの食堂を訪れた時、懐かしい匂いがした。
中国と変わらぬ円卓を囲んでの食事風景だったり、雰囲気だったり。
中国で5ヶ月を過ごし、日常と呼べるものもあったわけだけど、そんな日常を思い出す。

忘れられないのが料理が運ばれた時の匂い。懐かしい中国の米の匂い。
中国で嗅ぎ続けてきたものがここにはあった。

味は中国で食べるものと比べても遜色ないレベル。
チャーハンに関しては、中国で食べたものよりも美味しかった。
もっとも中国では一番安い卵とネギのチャーハンが主だったからかもしれないけど。
これは焼豚入り。

この食堂に通うこと3日。
顔を覚えられ、3日目にして話しかけられた。
アメリカ在住だから英語は話せるだろうと思ったけど、この彼は話せず、筆談とほんの少しの中国語での会話。この程度の事でも中国での日々を思い出させてくれる。


そうそう、彼らが中国の中国人と違うのは、会計後、「Thank you very much」とお礼を言う事。中国で「謝謝」などと言われた事など記憶にないのに、彼らはベリーマッチまでつける。違和感感じまくりです。
グラスの水がなくなったら、こちらから呼ぶ前に水を入れてくれたり、アメリカ育ちなだけあって、中国にはないサービス精神を感じる。


こんな風に中国での日々を思い返したりしながら、居心地の良いチャイナタウンで過ごしていたのだけど、まさかこんな出会いがあるなんて思ってもいませんでした。

偶然目に留まった中国商店。

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懐かしい品々が陳列されていたのだけど、どれも割高。
フラフラと店内を巡回し、彼の姿が視界に入った時、
「なんでこんなところにいるんだ」と、思い切り抱きしめました。

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数あるインスタントラーメンの中から出前一丁を選ぶなんて良いセンスだと思います。
そしてその出前一丁を太平洋を越え、アメリカまで運んだ中国人は偉大です。
「お前こんなに食うのかよ」とでも言いたげな中国人店員の視線を感じながら14袋を購入。
またさらに中国が好きになりました。