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ALKINIST -あるきにすと- ある日の出来事

ある日の出来事 

偶然入った食堂でメニューを見ていると突然腕をつかまれた。
強い力でぐいっと。
叫ぶ主人に呆然とする自分、訳の分からぬ展開。
どうやらここに置いておいたお金がなくなったと言っているらしい。

はぁ知るかそんなもん。


こういう日に限って災難は続くもので、

昼の出来事にイライラしながら歩く道は延々と悪路が続く。
車輪を軋ませながら何度も何度も段差のある道を上り下り。

「さっさと整備しろや」

イライラが助長される。


そしてまたこの日に限って、宿を何軒も断られる。

メイヨーメイヨーメイヨー。


おまけに食事さえとらせてもらえない。

メイヨーメイヨーメイヨー。


結局、宿のおばちゃんに「ご飯食べたい」と言って作ってもらったチンジャオロース。
苦労の甲斐あってか余計においしく感じられて。

シャワーはないけど、「足をつけなさい」と、たらいにお湯を入れてくれて。

そんな心遣いが本当にありがたい。
嫌なことだらけの一日だったけど、最後の最後に救われた。
おばちゃんのおかげでそう思うことができた。

百ある嫌な出来事より、一つの嬉しい出来事をいつまでも心に留めておきたい。
心より思った。

※メイヨー(没有)=ない

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