ブックマーク
ALKINIST -あるきにすと- バケーション終了

バケーション終了 

何をするでもなく、どこへ行くでもなく、彼らの生活の中に溶け込んだ日々。
ご夫婦は仕事をしているので平日は家で留守番、ゆっくりと過ごさせていただき、彼らの息子やこの家族とつなげてくれた弟のジョーと会ったり、親不知を抜いたり、その程度です。
そもそもの目的が彼らとの再会であり、のんびりと過ごす事だったので十分に目的を果たす事ができた。

昨年10月にこの家を発った際、「また戻ってくるから」と、再会の約束として、いくつか荷物を残しておいたのだけど、それらもそのまま。
また新たに再会の約束をしてフィラデルフィアを発った。

IMGP0958_R.jpg

バスの車内で迎えた朝。
2席使用して横になっていたのだが、気が付けばもうトロント。

フィラデルフィアからトロントへ、徒歩ならおよそ1ヶ月も、バスならわずか1晩で着いてしまう。しかも1ドル。

いざこういう現実を目の当たりにしてみれば、
雨に打たれ、雪に打たれ、寒さに震え、あの道中の苦労はなんだったのかと思うのだけど、
どんどんと移り変わる窓の外に広がる景色、そんなもの大して印象に残らないはずです。
苦痛など感じない上り坂、上り終えた後の小さな達成感なども当然なく、
暑さに汗を流す事も寒さに震える事もない、向かい風に悩む事もない。
この辺鄙な町の事もここで暮らす人の事も知らないまま。


どっちがいいかなんてそんな質問は愚問です。