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ALKINIST -あるきにすと- 地図に載らない町

地図に載らない町 

徒歩の旅に地図は欠かせない。

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現在使用しているものは地図と言うより地図帳。
中国全土をカバーしているのでこれ一冊で済み、精度はまずまず、都市間に点在する幾つかの町も記載され、重宝している。

地図を睨み、「ここまで行こう」とある程度の目星をつけるのだが、困るのは飯。
昼頃に町を通れそうにない時には、地図に載っていない小さな町の存在を願うしかない。


今日の目的地は信陽から40キロ程離れた町。
地図で確認する限り、途中、町は見当たらない。
昼が近付くにつれ空腹を感じ、「町よ出て来い」「飯屋よ出て来い」と存在するのかさえ分からない町が現れるのを願う。


12時30分、待望の町が現れた。

すぐさま食事のとれそうな場所を探し、直行。
手袋をはめていても指先がかじかむ程の寒さだったこの日、体を温めようと麺を頼んだ。
店主と筆談を交えながら話し、麺が出来上がるのを待つ。

そして出てきたのがこれ。

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2人前くらいはありそうなボリューム。
空腹であったものの、最後の方は無理矢理胃袋に押し込み完食。
その後も少し話し、居座ること40分。いつもより少し長い昼休み。

支払い時、「御代は受け取れねえ」とばかりに受け取りを拒む店主に無理矢理お金を握らせた。


「お金なんかよりその気持ちが本当にありがたいんです」


なんて言えたら良かったんだけど、そんなこと中国語で言えるはずもなく。
「謝謝、謝謝」と感謝の言葉を繰り返すことしかできず。

身も心も温まり、地図に載らない町をあとにした。


地図に載らない町を巡る旅はまだまだ続く。



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<写真>
歩行中、おじいちゃんに話しかけられ筆談。
言葉通じずも、漢字でコミュニケーションがとれるのは助かる。

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<写真>
田舎の町で髪を切る。