ブックマーク
ALKINIST -あるきにすと- Edmonton

Edmonton 

着こうと思えばこの日のうちに到着できたけど、急ぐ必要は全くないし、何より日没近くの到着は好きじゃなく、翌日午前中の到着でいいと考えていたのでいつも以上にのんびりと歩いていた。


ウィニペグから23日、1300キロ。

普段は全く気にしないけど、いざこうして数字にしてみるとけっこうな日数を要したなと思う。
気付かないうちに疲労も溜まっていたかもしれないし、いつも日の出頃から歩き始めるので睡眠不足もあったのかもしれない。さらに時間に余裕がある分かなりだらけた感じだった。

この日もまたポカポカとした暑過ぎる事のない良い気候で昼を過ぎた辺りから瞼が重くなって、何度もあくびをして。

IMGP3230r_R.jpg

「もう今日は歩くのをやめてその辺にテントを張ろうか」などとあまりのだるさに良からぬ事を考えながら緩やかな上り坂を上り終えた時、目の前に現れたビル群。

もうエドモントンまで30キロと分かっていてもこうして目標物としてビル群が現れたのは気持ち的な部分でとても大きくて、ついさっきまでの眠気やだるさ、倦怠感は一蹴された。

ウイグルとかカザフスタンとか、無人の荒野の先にうっすらと見えた町影。
環境あるいは状況は全く異なるけど、目指していた場所が姿を現し「救われた」と思った時の事がよみがえってきた。


坂を下り、エドモントンのビル群は姿を消したけど、モチベーションは俄然高まり、この日のうちに到着してしまおうかとも考えたのだけど、この日は早めに歩行を終え、予定通り翌日の到着を目指す事にした。

IMGP3243_R.jpg

ウィニペグから24日目の今朝はいつもより1時間早く歩き始めた。
10キロ、15キロと歩を刻み、さらに大きくなっていくビル群、さらに近付くエドモントン。

IMGP3255_R.jpg

24日、1300キロ。
やはり遠いなあと思うけど、ウイグルもカザフスタンもロカ岬も気が付けば目的地に着いていた。今回もまた同じく、気が付けばという感じか。

このダウンタウンのビル群を見た瞬間は嬉しくて、ただ嬉しくて、この24日の苦労や色々なものが報われたとそんな事を思った。