ブックマーク
ALKINIST -あるきにすと- 世界で最も美しい道 3

世界で最も美しい道 3 

IMGP4106_R.jpg

「まさかこれで終わってしまうんじゃないだろうな」


アイスフィールドパークウェイでの歩行も4日目。予定では残すところあと2日。
景色には十分満足していたのだけど、一つ思う事があった。


ここまで3日歩いて、見た動物はリスのみ。


これがアイスフィールドパークウェイなの?
ムースはどこにいるの?
カリブーはどこにいるの?

熊出てこい!!!


そんな事を思った霧深い朝。



今改めて写真データの撮影時間を見てみると午前11時30分。
背筋がゾクっとした。突然現れたゴキブリにびっくりした時の様に。
ゴキブリと同じ様な黒い色をしていたけれど、それはゴキブリではなく熊であると認識するまでにコンマ数秒かかった。
道路脇、前方7メートルという近距離に熊がいた。
あいにく熊はすぐに森へ逃げていき、シャッターチャンスを逃してしまったのだけど、わずか7メートルという近距離に熊がいたという事実はとにかくぼくを興奮させてくれた。
祈りが通じたと思いました。ああやっぱここはカナダなのだと思いました。
しかしいくらなんでも近過ぎだろと思いました。



また改めて写真データの撮影時間を見てみると午前11時50分。
熊との遭遇から20分が過ぎた頃だった。

「写真撮らせろ、写真撮らせろ、熊出てこい」

熊との遭遇に未だ興奮おさまらず、そんな事を思いながら歩いていた。

IMGP4144_R.jpg
IMGP4144-1.jpg

熊出てきた!!!
ありがとう熊!!!


その後も熊ラッシュは続き、最初の熊も含め、なんとこの日計6頭もの熊を目にした。

IMGP4179-2.jpg

これは親子。
分かりにくいけど黒いのが2つあるのが見えますでしょうか。
熊の子供がとてもかわいかった。


オンタリオの森を歩いていた時から熊がいそうな所では常に周囲に気を配りながら、熊がいないか探しながら歩いていたのだが、いつの間にか熊探し名人になっていたらしい。
車が熊に気付く事なくどんどん通り過ぎる中、ぼくだけは熊にレンズを向けていた。

IMGP4192_R.jpg
IMGP4194_R.jpg
IMGP4201_R.jpg
IMGP4204_R.jpg

ぼくが熊を観察し続けているとようやく車に乗った観光客も熊に気付き始め、あっという間に人だかりができた。最後の方、熊に飽きたので観光客を撮ってみた。

リヤカー1台だけ明らかに浮いている。