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ALKINIST -あるきにすと- カンガルー島の歩き方 1

カンガルー島の歩き方 1 

昔、一緒にトラックの荷台に乗ってスーダンの砂漠を越えた人がいて、かつて豪州を旅したというその人からメルボルン、アデレードの見所など教えてもらったのだけど、「11人のナントカ」、ペンギンがたくさんいる「ナントカ島」という素晴らしいアドバイスをいただいた。


観光意欲は沸かないので「11人のナントカ」は無視でいいけど、ペンギンがたくさんいるという「ナントカ島」はとても気になり、場所などやその他詳細の追加情報をくれるよう依頼した。
島名は相変わらず「ナントカ島」だけど、アデレード寄りにある事が判明。
島の名前忘れてるくせに「リヤカーをどこかの街に置いてでも行く価値あり!」とずいぶんと絶賛した。


ペンギンの話を聞いた当初はとても興味が沸いたものの、アデレード近くにあるペンギンのいるナントカ島という限られた情報、自ら情報収集してまで行こうという気にはならなかったようで、その後メルボルンを出発しアデレードへ歩き始めてからはすっかり忘れていた。
しかしアデレードでお世話になったロブ宅で見たパンフレット、そこにはペンギン、アシカ、コアラなど野生動物の写真があり、「ナントカ島」に違いないと思った。



「ナントカ島」は「カンガルー島」だった。



アデレードに着いてからはキンバリーやナラボー平原、カンガルー島など全く知らなかったオーストラリアの自然に魅了されまくる。
カナダの山々は雄大で美しかったけど、カナダとはまた違った偉大な自然がここにある事を知った。

何より魅力だったのはキンバリー。
「キンバリーは絶対に歩かないといけない」と考え、いかにして雨季を避けるか、到着時期を遅らせるか、頭を悩ませていたのだけど、「カンガルー島を歩いてくればいいじゃないか」と思い至り、「ナントカ島」行きが決定した。


キンバリー到着時期を遅らせるのが目的でもあるのでアデレードからの1日ツアーなど論外。2日ツアーも3日ツアーもレンタカーも問題外。

「それなら歩くか」

適当に島の見所を調べ、大まかな歩行距離を計算、日数に余裕を持たせ14日ツアーを計画したのだった。

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大陸縦断とは関係ない小旅行なのでカンガルー島行きフェリーが出ているCape Jervisへはバスで向かう。
リヤカー、最低限の装備品、離島価格で食料の値段が高騰しているのではないかと考え、大量の食料を持ち込んだ。

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Cape Jervisからはフェリー。
所要時間45分、豪州本土からも肉眼で島を見る事ができるくらいの距離。

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カンガルー島上陸後、早速現れた「ペンギン注意」の標識。
ペンギンを見たわけじゃなく、ただの標識ではあるけどテンション急上昇。
写真を撮ったりしているうちに20時を過ぎ、わずか数分の差でスーパーは閉店してしまった。

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スーパーで買い物する必要があったので、ぺネショーから動く事はできず、フェリーターミナル近くにテントを張ったカンガルー島初日。

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2日目。
人口4400人のカンガルー島にスーパーは3軒。
そのうちの2軒は島の東端の町にあり、北、西へ向かう場合、食料の入手は困難になる。
徒歩だと尚更なので飲料など購入。

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カンガルー島の歩行開始。
まずは中央のParndanaを目指し、北、西、南と島内を1周予定。
カンガルー島の面積は東京都の2倍なのだとか。予定歩行距離は400キロ。

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メルボルン・アデレード間での約700キロの歩行でカンガルーを目にしたのは3度のみだったけど、カンガルー島というだけあって連日何度もカンガルーを目にする。
白骨化したもの、腐敗臭漂うカンガルーの轢死体もとにかく多い。

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Pennigton Bayへの道。
ぺネショー・キングスコート間、その他主要観光地への道以外は未舗装。

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Pennigton Bay。
美しい所だったけど観光客ゼロ。
釣り人が2人いるだけでとても静かだった。

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ジュースをくれた現地人。
この日は3台の車が停車し、声をかけられた。
「自転車を盗まれたのか?」と尋ねられるのは初めて。
カンガルー島の人達もまた親切でフレンドリー。

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3日目。
Parndanaに到着。
水を補給する。

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水の補給場所も限られるので最大23リットルの飲料を持った。
水道があっても茶色く濁った水が出てきたりする事もあったので、余すくらいがちょうどいい。

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夕食。
Parndanaのスーパーにてチキンなど購入したのだけど、何もかもが高く、ものによってはぺネショーの倍。
アデレードから食料を大量に持ち込んでおいて本当に良かった。

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テント設営地のブッシュはワラビーの住処でもあり、ワラビーが姿を現した。