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ALKINIST -あるきにすと- 労働終了

労働終了 

気温40度超の酷暑。
さあには十分な飲料水を持ち歩く事ができるか不確か。

アデレードで足を止めるべきか否かを連日考え、悩んだ12月。
仕事を見つけ、夏が過ぎるのを待つ事にしたものの、多くの葛藤があり、苦渋の決断だった。心のどこかに負い目、後悔みたいなものがあった事は否めない。
一体こんなところで何をしているのかと。


気温50度に達したカザフスタンの夏、長い無人地帯。
ロシアでは羊飼いに襲われ、ウクライナでは荷物を盗まれた。
そして極寒のブルガリアで負った凍傷。

季節を理由に足を止めることはせず、暑かろうが寒かろうが、とにかく西へ西へ、ひたすらロカ岬を目指していたユーラシアでの日々と今とを比べた時、執念とか執着心とかモチベーションとか、ありとあらゆるものがあの時より劣っているのは明らかだった。


カザフスタンで50度経験してるよな?
熱中症も経験してるよな?
でも歩いたよな?
歩き抜いたよな?
なのになんで今歩かないのか?


歩けないのであればそれは全く問題ないけど、挑戦する事なく歩かないという腑抜けた選択をした事に対する自己嫌悪。



そんな事をたまに思いながら4ヶ月近く働いてきたのだけど、本日をもってようやく終了。

時折感じた後悔や自己嫌悪はワーカーの皆とお別れした時、綺麗に消えてしまいました。
仲良くしてたTimとハグした時、ここで働けて良かったなと、こいつと会えて良かったなと心から思う事ができた。Timだけじゃなくて他の人もね。


これから北を目指します。
今一度ユーラシアでの気持ちを思い出さなきゃです。
あの狂ったように西を目指した時の気持ちを。