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ALKINIST -あるきにすと- 寒い寒い1日

寒い寒い1日 

疲労困憊、ずぶ濡れの冷たい体で辿り着いた宿。
部屋に案内され、扉を開けると中国人アイドルらしきポスターがお出迎え。

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薄暗い豆電球が部屋を灯し、荷物を全て部屋に入れれば、靴の置き場さえ探すのに苦労する独房。
ずぶ濡れのウェアを脱ぎ、乾かす。
コーヒーを飲み体を温め、アイドルらしからぬ中途半端な笑みでこちらを見つめるポスターを見ながら1日を振り返ってみる。


寒い朝。
起きてからベッドを出るまでに20分を要した。
歩き始めてから1時間、パラパラと降っていた雨は雪へと変わる。
まさか雪が降るなんて思ってもおらず。
気温零度、寒い。

寒さのせいで指先をうまく動かせず、ぎこちない箸使いですする麺。

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麺をすすりながら、行くか、留まるかを考える。

よし行こう。

今後、厳冬のイラン、トルコを歩く事になるからという、どうでもいい理由。
雪は降り続いているものの、そのうち止むだろうという根拠なき判断。

霧に覆われた道。山を下れば冷たい雨へと変わり、追い打ちをかけるかのように雨足は強まる。

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判断を誤ってしまったようで、全身ずぶ濡れ。
レインウェアもあるのだが、かなり出しづらい場所にあるため出すのが億劫。
もうすでに濡れているからと、さらなるずぶ濡れを選択。

冷たい雨に打たれ、トラックに泥水をかけられ、ひどい有様。
体を震わせながら、こんな判断を下した己を呪った。

20キロにも及んだ雨天歩行。
苦労があった分、目的の街、宿に着いた時の安堵感はいつも以上に感じた。
予定通りに進んだことはもちろん、途中立ち寄った商店では温かな一時を過ごすことができ、決して濡れ損ではなかったはず、とも思ったけど、濡れるのはやっぱり嫌。

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ちなみにウルムチは氷点下20度だそうな。