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ALKINIST -あるきにすと- 2000キロ振りの再会と新たな出会い

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2000キロ振りの再会と新たな出会い 

アリススプリングスを出て、気候も砂漠性気候から熱帯性気候へと変わり、アリスではガクガクと震えた朝の寒さなんて今にしてみれば遥か昔の話。
しばらくは過ごしやすい気候が続いていたけど、キャサリン辺りからまた一段と暑くなったのは確か。


暑い暑いと思い、汗を流しながら歩いていると前方に車が停車。ブーっとクラクションが鳴らされた。
運転席の窓が開けられ、おばちゃんが興奮気味に話しかけてきた。
おばちゃん曰く「以前会った」との事だが、さっぱり思い出せない。

助手席のご主人を見ても、会った事がある様なない様な・・・。
そんな困惑気味の自分を見て「思い出せないの?忘れちゃったの?」と悲しそうな表情をするおばちゃん。
そんな表情をされ、思い出せない事が罪のような気になり、「あー思い出した!」と驚き、久々の再会を喜ぶフリをしておく。


満足したおばちゃんは「あなたと出会った後、ウルルへ行って、ウェスタンオーストラリアへ行って、今ダーウィンから戻ってきたところなの」と教えてくれた。

このウェスタンオーストラリアというキーワードが引っかかった。
そういえばウェスタンオーストラリアへ行くと言っていた人がいた気がする。

全力で思い出して思い出して思い出した。


そして本日2度目の「あー思い出した!」
今度は嘘じゃない。


「以前出会ったのってクーバーペディ近郊ですよね?」
「あなた達はメルボルンから来ましたよね?」
「ぼくに冷たいビールをくれましたよね?」


もちろん答えは全て「イエス」だった。

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ちなみに前回彼らと会ったのは4月25日、クーバーペディ近く。
あれから1ヵ月半、直線距離にして約2000キロ振りの再会。

南から北へ、迷いようのない一本道を歩いているだけだけど、2000キロ振りの再会なんてスケールのでかい話だ。
ロシア・ウクライナ国境では5ヶ月前にカザフスタン・アルマティからキルギス・ビシュケクへ歩いているところを見たというドライバーと会ったりもしたけど、うーんやっぱりでっかいなと改めて思う。


「再会できて嬉しいです」

ご夫婦とガッチリ2度目の握手。南へ向かう彼らの車を見送った。
1度目は特に何も感じずビールをありがとうくらいだったけど、「もうお会いする事はないのかな」と思いながらの2度目の別れ。少し寂しくもあった。




この後しばらく歩いたところで歩行を終えた。

テントでラーメンを作っているとドレッド頭のおっさんがやって来て、「近くにテントを張るからよろしくな」と挨拶に来た。

広い広いオーストラリア。いくらでもテント張れる土地があるのになぜここに?
しかも車持ち。わざわざ近くにテントを張るなよと思いつつ、少し話す。
去り際にリヤカーを見て「自転車か?」とおっさん。
「いや徒歩だ」と答えると「ジャパニーズはクレイジーだ」と言って去っていった。

「うっさいわ、アホ」と思いながら粉末スープを鍋に入れ、仕上げる。
ズルズルと麺をすすり、ハイウェイのほうに目をやると、こちらの様子をうかがっている顔がある事に気付いた。

周囲に家はないし、アボリジニだろうか。
テントの場所を知られるのは嫌だなと、ラーメンよこせと言われるのは嫌だなと思いながら、こちらも様子をうかがったのだけど、ヘルメットをかぶっているし、肌の色もアボリジニとは異なる。
自転車を引いてこちらへやって来たのはアボリジニではなくドイツ人サイクリスト・ジョナスだった。
タスマニアからメルボルン、アデレード、パース、ブルームを経て現時点で豪州を半周。


「ハイウェイからテントが見えた?」と尋ねてみると、テントではなくおっさんの車が見えたから来たのだとか。
彼もまたこんな所で人力で旅する人間と会えた事を喜んでくれた。

IMGP3370_R.jpg

おっさんもやって来てジョナスと話をしていた。
こんな所に3人の人間が集うなんて。

IMGP3385_R.jpg

我々は北を目指すのである。
翌朝はジョナスより30分早く出発したけどすぐに追いつかれ、追い抜かれ、あっという間に彼の背中は見えなくなった。

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