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ALKINIST -あるきにすと- ボルネオでの日々

ボルネオでの日々 

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日中の酷暑と延々と続くアップダウン。
シブからの8日間、あるいはクチンからの歩行を振り返ってみて、頭に浮かぶのはこの2つくらい。

日本で日常を過ごす人から見れば刺激的な事であっても、こうした生活が日常化した自分から見れば些細な事でしかなかったり、神経とか感覚が鈍ってきているのを感じる。

もっと繊細でありたい。



同じ島とはいえ、インドネシアとマレーシア、カリマンタンとボルネオ。
相違点はいくつかあるが、決定的に違うのは人口密度。
有人地帯が多かったインドネシアでは商店や食堂の数も多く、すっかり楽な環境に慣れてしまったのだけど、マレーシアに入ってからは40キロくらい食料や飲料を入手できない事が頻繁にある。

豪州での250キロの無補給区間に比べれば遥かに楽だけど、あの時程の覚悟もなければ、水も食料も大して備えておらず、空腹や渇きに苦しみながら商店や食堂を見つける度に救われたと思い、駆け込む毎日。

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ボルネオでの唯一の不安が雨。
この日は間一髪、教会の屋根下に逃げ込んだ。

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テントを設営中に雷を伴った激しい雨が降り始め、屋根下にテントを張ったにも関わらず、横風と共に吹き付けてくる雨にテントは濡れた。


ボルネオの空を読むのは難しく、テントを設営した夕方は快晴でも夜間にテントを叩く雨音で目を覚ました事もあった。

こんな日に限って大きな荷物を外に出したままで、靴と共に急いでテント内へ入れる。
暑さ対策のためフライシートは使っておらず、フライなしでは耐えられないので強い雨が吹き付ける闇の中、手探りでフライを取り付ける。
テント入口を開けたまま作業をしていたので、テントへ戻れば蚊が侵入し、テントを叩く雨音が気になって眠れず、ひどい夜だった。

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翌日は荷台に雨で濡れたテントを載せ、乾かしながら歩いた。



基本的には屋根下にテントを張りたいが、そう簡単に見つかるでもなく、そんな時は林へ行くしかないのだけど、そんな所にはこいつがいる。

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テント下に敷いているシート上にいたサソリ。


シブに着く前、テント入口のメッシュ地の扉のジッパーが磨耗し、壊れてしまった。
一応スペアを持っているが、不器用な自分には修理できず。
主に冬前後の寒い時期に使用する通気性など全くない扉がもう一つあるけど、ここは熱帯。テント内に熱が篭もり、寝苦しい夜も何度か。
入口を全開にして眠りたいけど、そうすれば蚊の大群が押し寄せてくるのは明らか。

最近は蚊取り線香に火をつけ、暑さが和らぐまで扉を少し開けて眠っているけど、蚊の襲来は防げても、やはりサソリなどの侵入が怖いなと思う。
大雑把に計算してもここまで500泊以上を過ごしてきた愛着あるテントなので、上海までこいつを使い続けるけど、修理できる場所を探さねば。