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ALKINIST -あるきにすと- Kralanh

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Kralanh 

ボルネオでは椰子林、マレーシア後半はモスク、タイではガソリンスタンドに警察署。

国境を越え、国が変われば寝床も変わる。
越境後の初日あるいは最初の数日はいつも以上に慎重にテント設営場所を探すし、ほんの僅かではあるけど不安を感じる事もある。
何日か過ごせば、その国にも次第に慣れていき、治安や国民性などを理解し肌で感じ、どこで安全にテントを張れるか分かるようになる。


日没が近付いているのにテント設営に適した場所が見つからない時は焦り、不安を感じたものだけど、それはもう北米以前の事で東南アジアを歩き始めてからはそんな焦りとは無縁である。
これまで何とかならなかった事はないので何とかなるだろうと気楽に考えている。

しかしそれもタイまでの事。
他の東南アジアの国々と比べ治安が悪いのがカンボジア。
人目につかないように道路から離れた所にテントを張れたらいいのだけど未撤去の地雷があるかもしれないのがカンボジア。


カンボジア初日は国境から50キロ離れたシソポンを目指す事に決めていた。
日没前後の到着を考えていたけど、街灯もなく、周辺の家々から漏れる明りは頼りなく、闇の中を車のヘッドライトを頼りに進んだ。
若干の不安を感じたけど、暗くなってからも外で走り回る子供達を見ればほっとした。
どこか懐かしさを感じる風景で日本にもこんな時代があったんだろうなと思いながら、シソポンの宿まで闇の中を30分歩いた。

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2日目は50キロ先にKralanhという町があったのでそこを目指し、町外れの建設現場にテントを張らせていただいた。

隣国とはいえタイのように警察署は多くなく、ガソリンスタンドもない。
たまに現れたとしても24時間営業なんてありえない。
街灯など一切ないので日没ギリギリまで歩くのは避けたく、歩行距離はやや短くなるかもしれないけど、歩行を早めに切り上げ、無難にいくしかない。

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内戦という負の歴史を持っていて、貧しく治安が良いという国ではない。国土にはまだ未撤去の地雷が多数あり、街灯もないので日没後は闇の世界、なんて書き連ねていけばなんとも恐ろしい国に思えるかもしれない。

IMGP3358_R.jpg

しかしクメールの民はとても穏やかな人達で、茶色く濁った小さな池で漁をしている人、牛を連れ道行く人、農作業をしている人、たくさんの人を目にしてきたけど、貧しいながらも悲壮感を感じさせる事なく逞しく生きている。

歩行中何度も声をかけられ、「飯食っていけ」「虫食え」と気遣ってくれる事もしばしば。Kralanhにテントを張った夜は近所のおばちゃんがパンを持ってきてくれた。

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ゆっくりとした優しい時間の流れを感じる。

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