ブックマーク
ALKINIST -あるきにすと- Kampong Kdei

Kampong Kdei 



闇に包まれた真っ暗な道を30分程歩き、少しずつ変化していく空の色に心底ほっとする。やはり闇の中なんて人間が過ごす時間帯ではないのだ。

この昼夜半々というバランスは良くできているなと今更ながら思う。

IMGP4074_R.jpg

逆に日没後はすぐに訪れるだろう闇に不安を感じ、焦りながら足を速める。
60キロ歩き、疲労があったとしてもペースは落ちる事なくむしろ上がる。


これまで歩いてきた国々の中で最貧国のカンボジア。
田舎には電気などない草葺きの小さな家々が並び、登下校時の子供達を見れば裸足の子も少なくない。

これまではテント設営場所がどうしても見つからない時は道路脇に堂々とテントを張る事もあったけど、カンボジアでそれをするのはまずいのは確か。リスクが高過ぎる。

IMGP3940_R.jpg

日没頃にKampong Kdeiという所に着くだろうという事は分かっていたが、宿などあるのかは全く不確かだった。
Kampong Kudeiの数キロ手前に小さな派出所を見つけた。

ここは無難にポリス泊だなと思い、仕事中なのかは定かでないけど制服姿でビールを飲み顔を真っ赤にさせた男にテントを張らせてくれるようお願いしてみた。
しかしポリスの返事は「No」、うまく伝わっていないのかなと思い、ジェスチャーで絵を書いて説明するけどやはり「No」だった。

「この先に宿がある」という様なジェスチャーをしたが確かではなかった。

IMGP3945_R.jpg

その後少し歩いたところである看板を見つけたので6号線を外れ、赤茶色の未舗装路を進む。

IMGP3958_R_20121229202430.jpg

そしてその先に現れたのがスピアン・プラップトゥフという古い石造りの橋。

ルート上にこの橋がある事は知っていたけどなかなか現れないので見落としたものと思っていた。
ここへ来る途中にもいくつかの石橋を目にしたけど、これらの橋の点をつなぐと、アンコール時代の古道が浮かび上がってくるのだとか。

IMGP3952_R.jpg

現存するいくつかの橋の中でも最も大きいのがここの橋。
橋を保護するために車の通行は不可、徒歩、自転車、バイクは通行可能だった。

もしポリスにテントを張れたならここを通過するのは明朝のまだ暗い時間だったはず。
日没前ギリギリだったけどここを訪れる事ができて良かったと思う。

IMGP3967_R.jpg

橋の少し先にゲストハウスを発見。
シェムリアップから60キロも離れたこの橋を訪れる旅行者がそう多くいるとは思わないけどありがたい。