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ALKINIST -あるきにすと- バンコクからここまで3300キロ。ここからバンコクへは400キロ。

バンコクからここまで3300キロ。ここからバンコクへは400キロ。 

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1000メートルから200メートルまで一気に下り、国立公園を抜けたのは夕方の事。
周囲には何もないので問題なくテントを張れたけど、全く食料を持っていなかったし、商店も食堂もないので、何か食べるために日没後も歩き続けた。

小さな町に着き、屋台で食事。その後すぐ近くのバス停にテントを張った。


疲労はあったけど、テント内は熱がこもり、体からは汗が噴出し、寝苦しい夜だった。
本来なら通気性の良いメッシュ地の扉もあるのだが、スラーダー部分が壊れ、開閉できない状態。入口を開けていれば蚊が侵入してくるし、入口を閉め切るしかない。

眠りは浅く、暑さで目を覚ます度に入口を開け、外の空気をテント内に入れ、熱を追い出す。

ふと外を見れば、バス停で眠っている人がいた。

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お前は誰だ。

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翌日はLom Sakを過ぎたところにまた新たな山が立ちはだかった。
後でこの辺りの地形を確認してみれば、Lom Sak周辺20キロ程平地があるのみで、その前後を険しい山々に囲まれている。


延々と山々が連なり、迂回路はなく、この先へ抜けるには山を越えるしかなかった。
顔から、腕から、体中から汗が流れ、シャツや短パンを濡らしながら上り続けた。
後ろは振り返らない。前を向いて黙々と歩き続けるのみである。

この日のうちに山を越える事はできず、翌日へ持ち越しとなったが、4日に渡り、計100キロ以上続いた山越えは終わった。

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たまに道脇でフルーツなどが売られている。

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大きさによって値段も異なるけど、20バーツ札を見せ、値段に見合ったものを購入。
その場でカットしてもらう。
南国なだけあってフルーツは豊富で安い。歩行中のささやかな楽しみである。

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ビエンチャンから10日歩き続け、テントを張り続けた。
その間、1度もシャワーは浴びていない。

国立公園のレンジャーステーションで水を補給させてもらった際、「汗を流していけ」と言われ、甘えさせていただいた時のみだ。
もちろんシャワーなんかではなく、水が溜められたドラム缶から手桶で水をかぶった。

そんな事はいつも通りなのだが、暑い国だとさすがにきつい。足が臭い。


日が経つにつれ、少しずつペースは落ちていった。
酷暑に加え、今回は4日間に及んだ山越えがあったので尚更だ。
足が重く、ペースが上がらない。疲労を感じているのは自分でもよく分かった。

山越えの4日目は足に痛みを感じ、靴紐を結ぶために足を曲げてしゃがむ事すらきつかった。
9日目は平地であるにも関わらず、山越えの時以下のペースでしか歩けなかった。



バンコクを出発してからここまで3300キロ。
南へ下ればバンコクへ400キロという所にいる。

"BANGKOK"という標識やバスの車体の文字を見れば、懐かしさやら嬉しさやら色々なものが込み上げてきてニヤニヤしてしまう。


ビエンチャンからは上海に背を向け歩いているけど、確実に前進している。