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ALKINIST -あるきにすと- 3度目は台湾で

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3度目は台湾で 

延々と変化の乏しい景色が続き、退屈していたある朝、いつものように歩いていると1台のバイクが停車して話しかけてきた。
互いに自己紹介をし、彼らの旅程を聞き、逆に彼らからも色々と尋ねられた。

IMGP1622_R.jpg

ジェフ、ミッシェルと初めて会ったのは豪州中央のクーバーペディから北へ50キロ程離れたスチュアートハイウェイ上だった。

台湾人の彼らはこれまでの世界各地をバイクで旅しているとの事だった。
話したり、写真を撮ったり、約20分ハイウェイ上にとどまる。

「どこで寝てるんだ」と尋ねられ、「どこででも」と路脇のブッシュを指差した。
こんな無人地帯を歩いている自分への激励だったのだと思う。
もしかしたら不憫に思われたのかもしれない。
去り際にお金を渡された。知り合って20分の人間に与えるには大き過ぎる額だった。
「受け取れません」と返そうとするも、「何か栄養のあるものを食べなさい」と彼らは言い、走り去っていった。




2度目の出会いはそれから6日後。

IMGP1870_R_20130629224317.jpg

この6日間は町など一切なくガソリンスタンドと小さなレストランを兼ねたロードハウスが3ヶ所にあったのみ。
ジェフ達と出会った場所から400キロ近い距離があったが、無人の荒野にはこの1本の道路だけ。ここを歩いていれば迷う事もないし、町も店もないのでどこかに寄り道すらできない。再会は必然だった。

前方数百メートルのところに停車したバイク。すぐに彼らだと分かった。

IMG_8795-L[1]r

ビデオカメラとデジカメで撮影する彼らの元へ近付けば、自然と顔がほころんだ。

1日500キロは進むというバイクの彼らはウルル、アリススプリングスを経て南下。
ゆっくりと北上していた自分とすれ違う形だった。
自分とすれ違う事を見越してその日に出発してきたというアリススプリングスで大袋に入ったリンゴを買ってきてくれ、「ビタミンをとりなさい」と渡してくれた。

IMG_8799-L[1]_R

最初の出会いの際は自分が彼らを見送ったけど、「今度は私たちが見送るよ」とジェフは言った。何度か後ろを振り返り、手を振った。
彼らの姿が小さくなった時、今度はまた南へと走っていく彼らの姿を見送った。


あれから1年と3ヶ月。3度目は台湾です。

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