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ALKINIST -あるきにすと- オアシスマジック

オアシスマジック 

気が付けば、手には20元が握られていた。
おばちゃんに手渡した20元。

オアシスライフ1日延長。
ハミ延泊が決まった瞬間。

「フフフフ」とおばちゃんは笑った。


昨夜のうちに荷物をまとめ、散らかっていた部屋もきれいになり、出発準備は完了。

「さあ行くか」
「砂漠へ戻るか」

と、予定通り出発する気でいたものの、
意気込んでいたものの、

いざ起きてみれば、

「行きたくないなあ」
「砂漠に戻りたくないなあ」

と、昔学校をズル休みしたくなった時の様な気分に。

西安や蘭州、張掖でも休み明けというのは同様の気分に陥ったもの。
体が重く、だるい、気分も滅入り、歩きたくない。
それでも後ろ髪を引かれる思いで、それらの街を去ってきたのだけれど。

顔を洗い、歯を磨き、あとは荷物を階下へ運ぶだけとなった。
タイヤを肩にかけ、ポリタンクと食料を両手に持ち、階段を下りる。
1階はもう目の前というところになり、足が止まり、荷物を足元に下ろした。

葛藤し、考える事数十秒。

財布から20元を抜き取り、荷物をその場に残したまま、一人階下へと向かった。

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緑が溢れ、蛇口をひねれば水が出る、街へ出ればおいしいものが食べられ、無線LANが飛び交うオアシス・ハミ。

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そんなオアシスを一歩出れば、強烈な陽射しが照りつける無人の乾いた砂漠が延々と続き、限られた水と食料で過酷な環境下を数日間歩かねばならないわけで。

どう考えたってオアシスの方がいいに決まってる。
おいしいものを食べて、飲んで、ベッドの上で横になりながらネットサーフィンしながらグータラ過ごす。
どう考えたってオアシスの方がいい。

この街のオアシスぶりに感動し、どっぷりと浸かること3日。
オアシスの魅力、魔力にとりつかれてしまったらしい。

「オアシスマジック」

そんな事を思いながら、部屋に戻り、PCを広げた。

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※明日は、明日こそはハミを出ます



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<写真>
植樹作業をしていたウイグル人おじいちゃん。
「この道を緑でいっぱいにするんだ」と教えてくれた。

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今日も市場の屋台で昼食。

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<写真>
事故現場。
市場へ向かうほんの1時間前にも全く同じ場所で同様の事故を目撃。
自動車優先社会中国、ドライバーの運転は荒い。