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ALKINIST -あるきにすと- 南下中

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南下中 

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テロが散発するルクソール以北のナイル川沿いでは外国人の行動が制限されるので別ルートを歩行中。
こちらでも治安上の問題から歩行を制限されるのではという懸念があったけど今のところ問題なし。問題があるとしたらそれは暑さか。

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これまでは暑さを理由に日中の歩行を控える事はしなかったがとても歩ける状況ではない。歩きながら嘔吐すること二度。
4万キロ以上を歩いてきたが、最も肉体的にきつい場所である。
カザフスタンの無人地帯では時折集落が現れ、豪州の砂漠地帯では低灌木の下で陽射しを遮る事ができたけど、生命の存在を拒絶するかのような砂漠には何もない。

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そんな時は道路標識のわずかな影に身を潜め、じっとしているしかない。

もう一つ付け加えるなら100キロの無補給区間を歩きぬいた先、あと5キロで町という場所にいたのに、その5キロを歩く事すらできなかった。
極寒のブルガリアでは凍傷を負ってまで車への乗車を拒み続けてきたというのに、たまたま停車したピックアップトラックに助けを求めた。(後日しっかりと歩き直したけど)
ドライバーと会話をしようにも暑さに声帯がやられてしまったのか声を発する事ができなかった。

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お金の受け取りを断固拒否したドライバー。ありがとう、シュクラン。


太陽に心底恐怖し、真剣に生命の危険を感じ、辿り着いた小さな町で「無難に楽なルートを進むべきでは」とカイロへの帰還を数日間検討したものの、砂漠地帯の歩行継続中。さらに南下していくのでまだ油断はできないけれど暑さのピークを過ぎた気がする。
宿の人曰く「もうすぐ良い気候になるよ」との事だ。

何はともあれ今は平和な町にいる。荷物を部屋に運んでいるとテレビを見ていたおっさんが声をかけてきた。テレビを指差し満面の笑みで「ブルースリー」と一言。

平和である。

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