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ALKINIST -あるきにすと- Newtopia

Newtopia 

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タンザニア国境近くの小さな村にいる。
ここにはニュートピアという小さな孤児院と学校があり、1人の日本人が運営している。

1981年にケニアに渡って以来、ケニア、ウガンダ両国で子供達のために尽くしてきたカマウさん。
「モノによる援助は依存心を起こさせ人間を堕落させる」という考えから大々的な資金集めはせず、毎年日本へ出稼ぎを繰り返し、私財を投じてきた。

30年で育てた孤児は約500人。
1人の人間が人生を賭ければそれだけの子供達を養う事ができるという現実。
この先の生き方への刺激を与えてくれるし、カマウさんとのお話は本当に勉強になる事ばかりだ。

正直なところ、子供が大好きというわけではないし、ボランティアに興味もなく、ここを訪れた最大の目的はカマウさんからお話を伺うという事だった。

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ニュートピアは基本的に最低1週間からボランティアを受け入れている。
カマウさんにしか興味がないのに、本当に1週間も滞在できるのだろうかと危惧していたのだけど、気が付けば15日目。

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朝5時半から始まる1日、水汲みに掃き掃除など楽な事ばかりではないけど、思いの外、子供達が可愛すぎた。
翌々日の出発を控えていた時、出ていく事を子供達が知るはずないのに、「アンクル、ドントゴーバック・ジャパン」と女の子が口にすれば、周りの子も「ドントゴーバック」と言い始め、心が揺れた。
その他いくつかの理由があって4日の延泊を決めたところだ。

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カマウさんとの話、可愛い子供達と過ごす日々と同じくらいにニュートピアで強烈な印象だったのは毎日の飲料水運び。
20リットルのジェリ缶4本を持って夕方、水場へと向かうのだけど、得られる水は毎分わずか2リットル。
1缶につき10分ちょっと、4缶で50分。待っている人も多いので、基本的に2時間はかかるし、最も長い時で3時間も要した。

蛇口をひねれば限りなく水が流れ続ける世界がある一方で水汲みに3時間を要する世界がある。
自分のような短期滞在ならまだしも、ここで暮らす人達は一生の事である。
水を得るためにどれだけの時間と労力を要するのかなどなど、思う事が多すぎる。