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ALKINIST -あるきにすと- 遅い人たち

遅い人たち 

「See you on the road(路上で会いましょう)」

3人のサイクリストより機動力は劣るので、一足先にトルゥインを出発。
3時間ほど歩いたところでジュリアン現る。
ガッチリと握手、「グッドラック」と声をかけ彼の背中を見送る。



デジ達もすぐに来るだろうと思いきや、彼らがやって来たのは出発から7時間半後の事。
自転車に問題を抱え、トラブルが起こる度に足止め。メンテナンスしながら走っているようで、ウシュアイアからトルウィンへも徒歩と同じ2日かかったらしい。

途中トレッキングなどを楽しみながら、コロンビアまで2年かけてゆっくりと進む予定の彼ら。
「またどこかで会おう」と握手してお別れ。次第に小さくなっていく彼らの背中を見送る。

しかしその1時間後、何もない平原の中、道脇に2人の姿があり「自転車に何かあったの?」と尋ねてみれば、親指を立てて「問題ないよ」とアピール。
よく見たらお湯を沸かし、ティ―タイムを楽しんでいるようだった。
お茶の誘いを受けたけれど、日没は近いし、テント設営場所を探さないといけないので先を急ぐ。

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ちょうどテント設営場所を見つけたタイミングで彼らもやって来て、「同じところにテントを張るよ」とデジ。
「またどこかで会おう」とお別れしたばかりなのに一緒にテントを張る事になるとは……。


翌朝、テントには霜が張り付き、指先がかじかむ。たまらず手袋を装着。
ウシュアイアを出た初日は吹雪。
峠越えをした後は雪を見る事もなくなったが朝の気温は0度前後。
ペットボトルの水も少し凍っている。
リオ・グランデまで60キロ超の歩行だったので早めに出発。
もちろんデジたちは眠ったままだ。


午前中のうちに追いつかれるだろうと思っていたが、彼らはやって来ない。
いつものようにゆっくりとしているのだろう。
午後には追いつかれるだろうと思ったが、彼らはやって来ない。
どこかでティ―タイムを楽しんでいるのだろう。
さすがに夕方には追いつかれるだろうと思ったが、彼らはやって来ない。


一体何をしているのだろうか……と思っているうちにリオ・グランデに到着した。
ここで1日足を休める事になったけど、彼らとはまたどこかで会えそうな気がする。