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ALKINIST -あるきにすと- セブン・デイズ・イン・パイネ

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セブン・デイズ・イン・パイネ 



1週間ほどパイネ国立公園を歩いていた。
歩くのには慣れているので問題ないけど、背負うのは慣れていないので肩が痛い。
食料9.5キロ、ワイン1.5キロ、その他装備も含め20キロ近くあったと思う。

DSC_2342_R.jpg

確実に晴れだと分かっていた初日に目玉のトーレス・デル・パイネへ。
トレッキング自体は上り坂の先に湖が現れ、氷河が現れとたくさんの顔を見せてくれ期待通りだった。しかしトーレス・デル・パイネを含め、いくつかある見どころはすごいと言えばすごいのだが、「ふーん、こんなものか」という程度で期待以上のものではなかったというのが正直な感想。
それなりに楽しんでいたけど、パタゴニアの自然が自分の期待に応えられなかったという事実にもやもやしながらプンタ・アレナス行きバスに乗り込んだ。


ザックに食料など最低限のものを詰め込んで山中を歩くより、遠目に山を見ながらリヤカーを引いて歩く方が自分には合っているなと思う。
3000メートル級の山々に囲まれた道を歩いたカナダは本当に最高だった。なんて思いながら景色を眺めていたら車窓からの景色に心を奪われていた。すごいではないか。

できれば下車したいところだけどバスは走り続けている。「また次の機会に」と自分に言い聞かせるも、次の機会っていつだ?
ここでバスを降りなかったら絶対に後悔すると思い途中下車。

DSC_2954_R.jpg

曇ってはいたけどパイネの山々を一望できた。
大した事ないなんて思ったりもしたけど、こうして遠景を眺めるとものすごい存在感だ。
当然ながら山の中にいた時とは全く違った見え方であり、これこそ自分好みの山の楽しみ方だった。
1時間半歩いた先のキャンプ場へ行くが、トレッカーは皆無で、宿泊客はツアーバスに乗った人達だけ。ここからの景色を見ないのは実にもったいないと思っていたら、個人客が一組いて声をかけられた。

DSC_2995_R.jpg

ニュージーランド人の夫婦。
彼らとは山を歩いていた時にもキャンプ場で会っていた。
大部分のトレッカーがガスストーブを使っている中でMSRのストーブは極めて稀なのだが、年季の入った燃料ボトル、自分と同じドラゴンフライを使用していたのが彼らだった。
同じにおいがするなと思っていたらやはりサイクリストであった。
「あまりに景色が良かったんでバスを降りてしまいましたよ」なんて話せば、「私達もここへ来る予定はなかったけど景色が良かったのでついつい」と彼ら。
同じ価値観を持つ人と出会えて本当に嬉しく思う。


予定外の延泊から一夜明けた。
前日はどんよりとした曇り空だったので青空を期待したが、明け方からぱらぱらと雨がテントを叩き、残念ながら天気は良くない。
青空の下に聳え立つ雄大な山々を見たかったのだけどしょうがない。
プエルト・ナタレスへ戻るためのバス乗り場へと向かっていたら、後方からやって来たサイクリストにじろじろと見られているのに気付き、顔をよく見るとお互いに「あーーっ‼‼‼」と声を上げてしまった。

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トルウインで会ったデジ現る。
絶対に自分より先に進んでいると思っていたのに、後ろにいた。
立ち話を少し、再会を約束して握手をした後、彼らの背中を見送った。
予定外の延泊は美しい景色だけでなく、ニュージーランド夫婦やデジ達との再会を運んでくれた。

DSC_3057_R.jpg

時間の経過と共に少しずつ青い空が広がっていく。
7日間のトレッキングのフィナーレを飾るに相応しい景色を堪能し、思い残す事なくパイネをあとにした。

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