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ALKINIST -あるきにすと- トラブル発生

トラブル発生 

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アルゼンチン再入国。
この先またチリへと戻り、アルゼンチンに入り、そしてまたまたチリへと両国間を行ったり来たりする予定。

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60キロの未舗装区間、ルート40を歩く。
ここを走る車は1時間に1台程度。
山や森、湖など風光明媚なパタゴニアの景色もいいけれど、青く大きな空にもくもくと漂う白い雲、殺風景で荒涼としたルート40も悪くはない。

好天で遠くにはパイネの山々も見えた。あの麓にいたのに随分と遠くまで来たなと思っていたら、後方からサイクリスト現る。

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ウシュアイアからカナダを目指しているオーストラリア人トム。
日に日に日照時間が長くなっているパタゴニア。今は21時半くらいまでは歩ける明るさだ。
彼と会ったのは18時半頃だったが、あと30分か長くても1時間くらいでテントを張りたいと考えていた。彼もまたもう少し走ってテントを張るとかで、「タイミングが合えば一緒に張ろう」みたいな感じで話し、彼の背中を見送りながら再び歩き始める。

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しかし疲れたので早々にテントを張ってしまった。
ゴメンよ、トム……。翌朝3.5キロ離れた所で彼のテントを発見する。

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未舗装路を終え、再びアスファルトへ戻り、順調に進んできたわけだけどトラブル発生……。

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まさかの車軸折れ。
たくさんの羊は見かけるが人などおらず、見渡す限り何もない。このタイミングで雨が降り始めるという最悪な展開。

折れた車軸で歩き続けるのは無理だろうと、リヤカーを畳み、ヒッチハイクを始めてみるも、ただでさえ交通量が少ないのに、リヤカー含む全荷物を載せられる車は限られ、ヒッチハイクは難航。その間も冷たい雨は容赦なく降り続け、体は濡れる。

ヒッチハイクを続行するのか、この場にテントを張って雨から逃れるべきなのか、どうする事がベストなのだろう……。
そんな事を考えながら折れた車軸をつなぎ車輪をリヤカーに装着してみると、ガタガタするものの何とか歩けそうである。タイヤに与える影響を考えたらこの状態で歩くべきではないのだが、仮にヒッチハイクに成功したとしても再びこの場所に戻ってくるのはとても面倒だ。

目指すエル・カラファテへは80キロも離れているが、行けるところまで行ってみようと歩行を継続する。車輪が壊れたらその時はその時だ。

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翌日昼過ぎまで、折れた車軸で50キロを歩いた。
自分としてはもうここまでで良いと考え、目標としていた分岐。
今後ルート40を歩き北上するのだが、エル・カラファテはこの分岐より西に位置する。およそ30キロの同じ道を歩いて往復する必要がある。
つまりこの分岐で歩行を中断し、車輪を直してまたここへ戻ってくればいいという事。

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分岐近くで会ったドイツ人サイクリスト。
折れた車軸で50キロ歩いている事を知り、「クレイジー」と一言。
彼らはカナダからの南下。ゴールはもちろんウシュアイア。

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早速ヒッチハイクを開始。
やはり交通量は多くないが、時折大きな荷台を持つピックアップトラックが通るのでそれを狙う。
普通車は完全無視。ピックアップトラックが見えるまではひたすら座って待機。
数台のピックアップトラックが来るも止まってくれる事はなく、これなら30キロを歩いてカラファテを目指した方が良いんじゃないかと思った時、1台の車が停車してくれた。

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狙いをつけたピックアップトラックには無視されるも、その後ろを走っていたバスが止まってくれたのだ。
「グラシアス、グラシアス」と感謝の言葉を連呼して、乗客ゼロのバスの車内に荷物を積み込み、あっという間にカラファテ到着。

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いやー本当に助かりました。グラシアス。