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ALKINIST -あるきにすと- トラブルはこうして起こった

トラブルはこうして起こった 

南米では300キロの未舗装路を歩いているが、車軸折れなど絶対にあり得ない事だった。

知識も経験もなく歩き始めた2009年はウイグル自治区で車軸が折れて以降、中国製のものに交換してもすぐにポキポキと折れてしまい、またロシアではハブ部分が完璧に破損し一苦労。リヤカー本体、タイヤだけでなく車輪も重要な部分である事を身をもって知った。

それ以降は車輪に関しても気を使い、常に丈夫な車輪を作ってもらい、大きなトラブルに見舞われる事はなかったし、今回の車輪も年米に備えて新調したものだった。
1000キロ少し歩いただけで破損するなんて事は絶対にあり得ないのである。


「なぜだ、なぜだ、なぜだ……」と早くも車輪がダメになってしまった理由を考えていた時、車輪を新調する際のリヤカー製造元のナガノさんとのやり取りを思い出した。
詳細は割愛するが、今回新調したタイヤのハブ部分はどこででも入手可能な形状のものにしてほしいと具体的にその形を伝えてあったのだが、メーカーより耐久性の指摘があったらしい。過度の使用でローレットが抜けてしまうという某運送会社の牽引リヤカーで当たり前に起こっている事例との事だった。

それに対し「過酷な環境下で耐えられる丈夫なものをお願いします」と返信したはずなのに手違いがあり、耐久性に問題のある車輪になってしまったのだろうか。


宿を確保し、早速過去のメールを遡って確認してみると、以下の様に返信していた。

「現地でハブ交換が可能かは不確かですが、ベアリングが交換可能なら問題ありません。南米はそこまで未舗装路はないと考えておりますし、歩行距離も1万キロもないですので。ご指摘、アドバイスをありがとうございました。」


えーっ、何を言ってるんだろうか……、と自分の送信メールながら驚いてしまった。
酔っぱらっていたのだろうか。あり得ない判断ミスで少し自己嫌悪に陥る。

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自転車屋を探し、車軸だけではなく、これまでのものよりは丈夫そうなハブに交換するも不安は尽きない。