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ALKINIST -あるきにすと- 無補給区間を越えて

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無補給区間を越えて 



ダンボール箱2つと手提げ袋に15キロの食料を詰め込んでカラファテを出発。
結局チャルテンに寄る事はなかった。ギリギリまで考えたものの、やはりチャルテンからフェリーでアウストラル街道という選択はできなかった。
歩けるルートがあれば歩く。これが自分の旅の定義。

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最後の補給地トレスラゴスにて14リットルの水を補給。
次の補給地バホカラコレスまで334キロ無補給区間となる。

しかし無補給区間といっても70キロの遠回りをすればG.Gregoresという町に立ち寄る事ができるし、多くはないけれどルート上には農場が点在し、最悪水などが尽きたとしても補給はできそうだった。
暑くはないので水分摂取量もそれほど多くはない。携帯していた水は全て飲用として考えていたので、途中川から調理用の水を汲む事もできた。

オーストラリアのスチュアートハイウェイを歩いていた時の最長無補給区間は250キロ。
酷暑だったので飲料用のみ30リットル以上を荷台に積み込んだ。
補給が可能なパタゴニアと違い、砂漠地帯のスチュアートハイウェイでは水を補給できる場所は皆無。日に日に少なくなっていく飲料に不安を覚える事もあったし、無人地帯の終わりを指折り数える毎日だった。

334キロとスチュアートハイウェイに比べたら長い無補給区間だったが、精神的にはずっと楽なものだった。

DSC_1972_R.jpg

問題があるとしたらそれはパタゴニア名物の強風。
向い風を受ければフラットな道であっても上り坂を歩いているかのよう。
序盤は強風に悩まされるも何とか1日60キロペースで歩き続ける。

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無補給区間に突入して2日目の朝は雨のため出発を見合わせていたら、いつの間にか雪へと変わっていた。ウシュアイア近郊ならまだしもこんな場所で雪に見舞われるのは予想外。
無補給地帯の洗礼だった。

無補給区間はまだ300キロも残っているし、携帯していた水もギリギリの量。前日は強風に悩まされていた事もあり、本当にこの先歩いて行けるのだろうか、チャルテンへ戻るべきではないかと少し葛藤。
この時はまだG.Gregoresという町の存在、遠回りすれば立ち寄る事ができると知らなかったのだ。

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未補給区間2日目、朝の雪に続いて更なる苦難。アスファルトが未舗装路へと化す。
計140キロの未舗装路を歩く。

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G.Gregoresの存在を教えてくれたのは彼ら。
左から2番目の男がルート40を走るという挑戦をしており、3台の車が並走し、チームが組まれていた。
スペイン語で意思疎通を図るのは難しく、この挑戦の目的、意義が何なのか分からぬままだったが、ここまで3カ月かけて3000キロを走ってきたらしい。ゴールはやはりウシュアイア。

この先のルートについて教えられ、「アスファルトを歩くならG.Gregoresに立ち寄る事もできるが、未舗装路を歩き続けるなら70キロの距離短縮が可能だ」との事。
アスファルト云々関係なく、334キロの無補給区間を歩くつもりでいたし、町の存在を知らなかったとはいえ寄る予定もなかったので迷う事なく未舗装路を選択。

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アスファルトと未舗装路との分岐でほぼ全ての車はアスファルトを進むので、もともと少なかった交通量がさらに減少。
アスファルトへ合流するまでの60キロ、12時間歩いたが、やって来た車はわずか5台だけだった。

ガス欠寸前の車に次の町への距離を尋ねられるもトレスラゴスは130キロも先と話すと青ざめていた。70キロ離れたG.Gregoresにガソリンスタンドがあるのか定かではなかったが一応町がある事を教えておく。
地図も持たず十分な燃料もなくこんな所へ来るとはなめているなと思ったが、果たして彼らは無事にガソリンスタンドへ辿り着けたのだろうか。

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さようなら未舗装路、こんにちはアスファルト。
ここからはアスファルトの道がずっと続く。

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トレスラゴスを出てから7日目。
パンパと呼ばれる大平原の中にぽつんと佇むバホカラコレスが遠くに見えた。
334キロ振りの補給地に自然と頬が緩んでしまう。
カラファテ出発時は15キロと重かった食料もほぼ底をついていた。

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さらに130キロ先にあるぺリトモレノもさーっと通過して、カラファテから11日半、700キロを歩いた末にチリへと戻る。

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