ブックマーク
ALKINIST -あるきにすと- 引きこもり生活

引きこもり生活 



バリローチェ中心部。
ウシュアイアからここまで3000キロを歩いてきたわけだけど、初めてマクドナルドが現れた。
すぐ近くに湖があったりするんだけど、バリローチェに到着してから3日目を迎えたというのに山へは登っても湖畔へはまだ足を運んでいない。

徒歩行をする人間にとって街というのは観光をする場所ではなくて体を休める場所なのだ。
スーパーへ出かけたり1日30分外出する以外は宿に引きこもるというのが理想の形。
ごく一般的な旅行者の旅の目的が観光だとしたら、自分の場合は普段の徒歩での移動がそれにあたる。
景色が良い所では足を止めて写真を撮るし、話しかけてきた現地人とコミュニケーションもとり、何より汗を流しながら目的地を目指すという行為に満たされている。
宿に引きこもりながらそんな事を思うのである。
引きこもりの言い訳でもあるのだが、今日はやるべき仕事を済ませたり、充実した引きこもり生活だった。


実はバリローチェにおいて楽しみにしていた事が1つあった。
ガイドブックのバリローチェの項では中華ビュッフェレストランが紹介されていて、バリローチェを目指す上でのモチベーションの20パーセントくらいをこの中華ビュッフェが占めていた。
バリローチェ滞在中に2度は食べに行こうなどと考えていたのだが、到着早々足を運んでみればまさかの閉店に大きなショックを受ける。
持っているガイドブックは中古で入手した5年前のものだから文句は言えないが、2015年クリスマスイブの悲劇として記憶に刻まれた。



バリローチェにはチョコレート屋がやたらとある。
1軒くらい中華ビュッフェレストランに転身すればいいのに。



非常にどうでもいい事なのだが、屋根壁に守られたベッドの上では熟睡する事ができない。
酔っ払ってベッドに倒れこんでも、なぜか朝4時に目を覚ましたり、歩いている時と同じ時間に起床する毎日。
今に始まった事ではないのだが、宿に泊まれば睡眠時間は確実に減り、果たしてこれを休養と呼べるのかよく分からない。昨夜なんて眠りに就いたのが3時半なのに7時起床とか自分の事ながら本当に勘弁してほしい。
テント以上に落ち着き、快眠を得られる場所がない。