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ALKINIST -あるきにすと- アタカマ砂漠越え

アタカマ砂漠越え 

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ラ・セレナから21日、1084キロを歩き続けた。
1日平均53キロ、最長61キロ、最短34キロ。

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フラットな砂漠道が続くと思いきや、意外と起伏が激しい。
アタカマ砂漠全体の平均標高は2000メートルあるらしく、34キロしか歩けなかった日は1日で1700メートル高度を上げた。
チリ北部はアップダウンの連続という印象が強い。

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最も多い時で5日分、36リットルの水を荷台に積み込んだ。
スチュアートハイウェイを歩いた時は32リットルくらいだったので水の携帯量としては史上最重量。
30リットルの水、さらには強い向かい風のため、山越えではやや苦労した。

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直射日光下を歩き続けたので真っ黒になっている。

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オーストラリアほどの精神的なきつさはなく、エジプトやスーダンほどの暑さ、肉体的負担もなく、トゥルカナ湖沿岸部のような悪路でもなく、大きな苦労はなくて楽しかったとしか言えないアタカマ砂漠の旅。
精神、肉体的なきつさはなかったけれど、最も強い印象を与えてくれたのがチリ人の優しさ。

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これは5日振りに路上で遭遇したトラックのおじさん。

21日の間、30台もの車が止まり、食べ物や飲み物を差し入れてくれた。
それ以外にも「乗っていくか」と尋ねられること数回、水が十分にあるので水の差し入れを断る事も何度か。
彼らが昼食用に持っていたものを渡される事も3度あり、どうしてここまでしてくれるのだろうかと、その優しさが胸にしみる。

砂漠や無人地帯を好むのは日本にはない非日常な環境に身を置きたい事、厳しい自然の中でどれだけやれるかを試してみたいという事など挙げられるのだけど、そういう過酷な場所での人との出会いというのも大きな理由なのだと改めて思う。

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褐色の大地を歩き続けて20日目。
坂を上り終えると遠くにカラマの街が見えた。