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ALKINIST -あるきにすと- ウユニへの道

ウユニへの道 

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ボリビア入りしてからはこれまでで最悪な未舗装路を歩いた。
大雑把に5日と予定していたが、想像以上の悪路で7日を要した。
時にはタイヤの轍の跡を追い、また時には深い砂の上を歩く。
時速3キロ、1日30キロ程しか進めない。

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このルートの存在を知ったのは数年前の事。
4000メートル超の場所に湖が点在するこのルートは日本人サイクリストから「宝石の道」と呼ばれている。

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青い空、白い雲、褐色の大地、湖のフラミンゴに黄金色の草などたくさんの色があったものの、なぜ「宝石の道」なのか分からないし、その名前がふさわしいとは思わない。
英語では「Laguna Route」と呼ばれているが、それでいいのにと思う。

あえて一つ宝石らしさを挙げるなら夜空に散りばめられた星。4900メートルの星空は素晴らしく、毎晩テントから顔だけ出し、コーヒー片手に星空を見上げた。

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公共の交通機関はなく、ツアーか人力でしかここを訪れる術はないので、秘境のような場所をイメージしていた。
住んでいる人はほとんどおらず、全行程未舗装、電柱など人工物はないし、手つかずの自然が残る場所であり満足度は高かった。

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しかし実際は1日数十台のランドクルーザーが行き来するツアー客の多い場所で興醒め。

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最高地点は4900メートル。
ただでさえ酸素が薄いのに、悪路に苦しみ、さらには向い風が鼻と口を塞ぎ呼吸がしづらくなる。

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日の出前の気温はマイナス11度。全ての飲料が凍りつく。
寒さで目を覚ます事も何度かあり、未明の気温はマイナス15度くらいまで下がっていたのではないか。
「寒い寒い」と言いながらテントを畳み、歩き始める頃に陽が昇る。東の空に向かって手を合わせ、太陽のありがたさを実感する毎日。太陽が昇ってしまえばすぐにポカポカとした陽気となる。

そんな毎日を繰り返し、サンペドロから13日目、ウユニに到着した。



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